【総括】
最終成績:7-2
× UW-Stoneforge
○ New Horizons
○ Sneak Show
○ RUG
○ Sneak Show
○ Deed Still
× Hive Mind
○ UWb-Miracle
○ Pox

そんなわけで早4回目となるレガシー選手権に今年も参加してきた。
これまでのレガシー選手権は全て無難な成績を残していたが、今年は直近2回の
大会合計成績が2-10という酷いものだったので、今年は相当な危機感を抱いて
血戦に臨むこととなった。前々回と前回の大敗は運の無さを理由にできたが
今回も大敗したら流石に・・・と、いう感じだ。
しかし実際に蓋を開けてみると結果は7-2というここ最近の悪い流れを完全に
《払拭/Dispel》するような大勝。これまでの構成が間違っていたわけではない
ことを身をもって実感できた。2-6-1とかしてたら発狂してたかもしれん。
セーフ。


【反省】
R1 UW-Stoneforge ××
試合中は「この港が市長の塔のままだったら圧勝なのになぁ・・・」なんてことを
考えていたが、敗因は恐らく(相手も自分も気付けないレベルの)小さいミスを
プレイの積み重ね。装備品+PWは苦しいが、こちらも罰する火エンジンを
完成させられたのだから何とかなったような気がしないでもない。
PTやGPのように動画で見直すことが出来ればおそらくどこが駄目だったのか一発で
判明するのだろうが無いものは仕方ない。相手のライフ推移が
20→18→17→15→14→15→19→20→21→25→26→25→26→27→31→32→33。
これだけ粘って結果は勝てませんでしたってどうよ!?G2は相手の外科的摘出に
合わせてハンドにあった2枚目の罰する火をプレイしなかったのがミスプレイ。
だが、あの時点で場は相当コントロールされていたので、
相手に2点入れたところで勝敗には何の影響も与えなかったが・・・

R7 HiveMind ××
G1は3ターン目に土地を引くことができれば先手の理を活かして4キルできていた。
だが、仮にG3まで縺れ込むことが出来ても唯でさえ相性最悪なマッチアップに加え、
相手はサイドから紅蓮地獄を取っていたのでやはり勝てたとは到底思えない。
こればかりは相性差と思って割り切るべきか。


中盤戦まででデッキに確かな手ごたえを感じていたため、R7で黒星が付いて
シングルエリミの芽が消えた瞬間は相当凹んだ。しかし、それでも今回は最近の
成績と比較すれば随分マシな結果を出すことが出来た。それにR3の外科的摘出や
R4の罰する火、R6の叫び大口などなど。。。これでなければ駄目!という場面も随所に
あったので調整の成果が如実に出たといっていいのではないだろうか。
負け試合が少ないと反省の文章量も少なくて済むので楽だ。


今回のレガシー選手権に臨むにあたり、まずはメタゲームの前にトーナメント
マジックのデッキについて考えた。トーナメントマジックには三つのデッキがある。
・環境を席巻するメタデッキ
・メタデッキには一歩遅れを取るものの十分使用に耐えうるトーナメントデッキ
・何か致命的な欠陥を持つが故に殆ど目にする機会の無いローグデッキ
世間では主にメタデッキがTier1、そこから一歩遅れを取るトーナメントデッキが
Tier1.5~2、ローグデッキがTier3以下に分類されることが多い。
どこからがメタデッキでどこまでがトーナメントデッキなのかという微妙な線引きを
行うのは容易ではない。が、いくら線引きが難しいとはいっても、RUGが現在の
メタゲームにおいてトーナメントデッキの欄に区分されるのは過小評価であり、
SCGでたまたま優勝しただけのAggroLoamやGoblinをメタデッキと評するのも
無理がある。どのグループに入れるか迷うデッキはあれど、
トーナメントマジックにおいて上記の三つのグループが存在することは間違いない。

次にこのカテゴリー分けをレガシーに適用する場合特に注意しなければならない点は、
スタンダードのUW-Delverのように環境を席巻するメタデッキが必ずしも
最大使用者数を誇るデッキとは限らない、ということだ。この理由としては主に
以下の三つが挙げられる。
・デュアルランドを始めとした資産的問題
・PEで採用されていないためカジュアル傾向が他のフォーマットと比較して強い
・ローテーション制度が無いので同じデッキを使い込むスタンスを取ることが可能
前回自分が参加したAMCの例でいえばEnchantressやANTはメタデッキでは
ないものの明らかに使うに値するトーナメントデッキである。前者は今回
優勝したことからも、その確かな強さに疑いを挟む余地は皆無であり、後者も後者
で強いor弱いを考えれば明らかに“強い”デッキである。それも環境屈指の。
そんなこんなで、むしろ、前回はメタデッキは1/6回しか踏まなかったことを考えると、
レガシーの大会ではトーナメントデッキとローグデッキの使用者の合計数の方が
メタデッキ使用者の数より多いのかもしれない。ここから、以前も書いたように
レガシーの大会で勝つためには既存のトーナメントデッキを踏み潰せるだけの十分な
デッキパワーとメタデッキにしっかり勝てる対策が必要ということがいえる。
一旦まとめよう。

 現在のレガシーにおけるメタゲームは非常に分かりやすく簡単なものとなっている。
→メタゲームを形成しているのは勝っているデッキ。
→だが、レガシーには使うに値するトーナメントデッキも数多く存在する。
→さまざまな理由からメタデッキ以外のトーナメントデッキを使うプレイヤーも多い。
→むしろ使用者の数でいえばトーナメント+ローグ>メタデッキ、かもしれない。
→勝つにはトーナメント、ローグデッキを踏み潰せるパワーとメタデッキへの対策が必要。
ここから導き出される結論は・・・
→大会で勝つデッキは他のメタデッキに勝てるようにチューンしたメタデッキ
→・・・当たり前田のクラッカー/(^o^)\

さて、無駄な労力を費やしたところで次にゴブリンのケースについて考えてみたい。
ゴブリンがデッキパワーを上げるには酋長や群衆追いを増量する以外に不毛や
港といったユーティリティランドを積極的に採用するという方法がある。
ただ、これをやりすぎると今度は既存のメタデッキ(具体的にはRUGとMarveric)への
耐性を落とすことになり、結果的にデッキは勝ちきれないものとなってしまう。
従って何かしらメタデッキをケア上でデッキパワーを落とさないカードが今の
ゴブリンには必要、というのはこれまで散々出してきた話題だ。
今回はSneakShowのおかげで環境の主役が装備品からグリセルブランドに
変わっていたため、無色の土地枠にデッキパワー向上に貢献するリシャーダの港を
入れることができた。罰する火や魂の洞窟に隠れがちだが、実はこれが影の
エースとして最も勝利に貢献してくれたのではないかと思われる。
それはR4-G2やR6-G1、そしてミシュラを抑え続けたR9-G2などの活躍からも明らかだ。
そういう意味で石鍛冶が減ってSneakShowが増えた今大会はゴブリンにとって非常に
美味しいメタゲームの流れが来ていた。6月の禁止改定で実物提示教育は生き残った。
したがって今後もそれなりの勢力でSneakShowは環境を席巻するだろう。
そうなれば今後も石鍛冶の数は少ないままでゴブリンもデッキパワー向上に貢献する
港の投入を継続できそうである。まさに“風が吹けば桶屋が儲かる”状態である。

デッキパワー向上に関連して、M13期待の新人である群衆の親分、クレンコにも
期待したいところだ。ゴブリンが欲しかったデッキパワーの上昇に貢献すると共に
既存のTier1へも十分な活躍が見込める。それでいてクレンコはその性質上、
デッキにKarakasを入れる理由にもなるため禁止を免れたSneakShowが今後も幅を
利かせてその数を増やしていくようなら積極的に採用していきたいところだ。
というよりも、クレンコはレガシーにおけるゴブリンの市民権を一気に取り戻す
救世主になる可能性さえ秘めている。7月以降はグリセルブラントの姿焼きや
滅殺6見てからクレンコ起動余裕でした、という場面が多くなるかもしれない。
M13は他にもマーフォークにアトランティスの王の完全上位互換が登場したという
こともあって、ゴブリンにも強いロードが来るのでは!?と期待したいが
来るとすればおそらくゴブリンの王の別バージョンだろう。過度な期待は大きな
失望に繋がるだけなので止めておこう(´・ω・`) 
それよりも2連続で新戦力を得たことを素直に喜ぶべきだろう。

長らく御通夜状態だったゴブリンの新カード事情がここ最近急激に活発になってきた。
魂の洞窟の興奮冷めやらぬところに突如現れた新戦力は果たしてどんな活躍を
見せてくれるのか。今から楽しみである。

コメント

sugi
2012年6月28日23:05

初めまして。
ゴブリンについて深く考察されていて、とても勉強になりました。
構築にやや行き詰っていた感もあったので、色々と新しい発見もあり驚いています。
また、新しい記事お待ちしています。

みつろう
2012年6月29日5:00

お初です
今回のゴブリンはいいですよね

あれはわんちゃんありますw

もしよかったら相互リンクしませんか?

あいうえお
2012年7月22日19:30

>>sugiさん
よろしくお願いします。

>>miturouさん
クレンコは強そうですね
DNの機能にある相互リンクについては申し訳有りませんが
今のところ考えていませんのでご了承下さい。

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