【GP静岡直前】神決定戦で虚空の杯デッキが大暴れ!
2018年11月26日 レガシーのゴブリン考察
チャリスデッキがここまで大躍進するのは予想GUYでした
これを受けて少しでもANTや土地単が減ってくれると嬉しいんだけど・・・
GPまで残り4日のタイミングで今更デッキを乗り換える人はあんまりいないだろうなあ
https://mtg-life.net/kami_ketteisen-20181125
これを受けて少しでもANTや土地単が減ってくれると嬉しいんだけど・・・
GPまで残り4日のタイミングで今更デッキを乗り換える人はあんまりいないだろうなあ
https://mtg-life.net/kami_ketteisen-20181125
新規ブログの方にたっぷり書きました。
まさか5000文字にもなるとは・・・( ^)o(^ )
【レガシー】ゴブリンデッキについての解説
https://mtg-life.net/archives/goblin-deck
実はこういうのを書くのは初の試みです。
魂の洞窟のカウンター耐性とかゴブリンの女看守の銀弾戦略とか後手時の弱さとか、まだまだ書くべき点は沢山ありそうですが力尽きたので一旦これで公開します。
残りは思いつき次第加筆していきます。
まさか5000文字にもなるとは・・・( ^)o(^ )
【レガシー】ゴブリンデッキについての解説
https://mtg-life.net/archives/goblin-deck
実はこういうのを書くのは初の試みです。
魂の洞窟のカウンター耐性とかゴブリンの女看守の銀弾戦略とか後手時の弱さとか、まだまだ書くべき点は沢山ありそうですが力尽きたので一旦これで公開します。
残りは思いつき次第加筆していきます。
201X年、世間は独楽禁止の衝撃に包まれた!
DoomsDayは枯れ、12Postは裂け、あらゆる独楽デッキは絶滅したかに見えた。
だが、ミラクルは死滅していなかった!
osmanozguney (5-0)
Competitive Legacy Constructed League Posted in MTGO Standings on May 17, 2017
Creature(6)
4 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
Other Spell(34)
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《思案/Ponder》
4 《予報/Predict》
4 《対抗呪文/Counterspell》
4 《意志の力/Force of Will》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3 《終末/Terminus》
2 《予期せぬ不在/Unexpectedly Absent》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1 《天使への願い/Entreat the Angels》
1 《血染めの月/Blood Moon》
land (20)
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《島/Island》
2 《平地/Plains》
2 《Tundra》
2 《Volcanic Island》
sideboard (15)
3 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
3 《紅蓮破/Pyroblast》
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
2 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《血染めの月/Blood Moon》
1 《終末/Terminus》
1 《水流破/Hydroblast》
1 《山/Mountain》
カンスペ4枚って何やねんw
う~ん・・・ゴミ!w
第一印象はこんな感じでした。
が、そこから一週間・・・・・・
このリストは暇なMO廃人たちの手によって物凄い勢いで洗練され、その後もミラクルは毎日のように5-0プレイヤーを輩出し続けました。
※右の数字は5-0全体に占めるミラクルの数です。
5月17日(水) 1/10(初めて新型ミラクルが5-0した日)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-17
5月18日(木) 0/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-18
5月19日(金) 1/6
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-19
5月20日(土) 1/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-20
5月21日(日) 0/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-21
5月22日(月) 2/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-22
5月22日(月) ※レガシーチャレンジ 3/32
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/legacy-challenge-2017-05-22
そして、昨日の23日(火)、遂に並居る強豪を抑えて5-0率No.1を記録するまでになりました。
5月23日(火) 3/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-23
週に1度、1人くらいのペースで5-0を出すくらいならローグとしてまだ理解もできますが、ここまでコンスタントに結果を残すとなるともはや無視できません。
実際に金魚のLegacyMetagameを見ても、ミラクルの5-0入賞数はグリデル、ANT、スニークショー、BUGデルバー、エルフに次ぐ6番手で、見た目上はTier1.5くらいの位置にいます。
最初に結果を残したのが一週間前で本格的に注目され始めたのが昨日今日なので、伸びしろはまだ幾らでもありそうです。
今週末にあるGP神戸のサイドイベントは新型ミラクルの実力を測る場として注目が集まりそうです
バイヤーブースでは先触れと予期せぬ不在が飛ぶように売れそうなので、買うならさっさと買ったほうがいいかもしれません。今ならどーせ4枚づつ買っても1000円とかでしょうし。
●ゴブリン的に新しいミラクルは?
まだ対戦経験が無いので何とも言えませんが、独楽が無くなったのはプラスでも相殺の枠に予期せぬ不在が入ったのは大きなマイナスです。
予期せぬ不在でこちらの置物(薬瓶、虚空の杯)に触られてしまうというのはもちろんのこと、女看守や首謀者に合わせられたら相当イラッとしそうです。
独楽→先触れだけならまだしも、予報の量も増えているので終末が飛んでくる確率だって独楽時代とさして変わらないと思います。
独楽が無くなって弱くなったのは間違いありませんが、ボードコントロール力は以前よりも明らかに増しているので、今後の環境に定着するようなことがあれば気の抜けない相手になると思います
新型ミラクルの登場で他のメタデッキの構成がどう動くかも含めて、しばらくは様子見です。
DoomsDayは枯れ、12Postは裂け、あらゆる独楽デッキは絶滅したかに見えた。
だが、ミラクルは死滅していなかった!
osmanozguney (5-0)
Competitive Legacy Constructed League Posted in MTGO Standings on May 17, 2017
Creature(6)
4 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2 《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
Other Spell(34)
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《思案/Ponder》
4 《予報/Predict》
4 《対抗呪文/Counterspell》
4 《意志の力/Force of Will》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3 《終末/Terminus》
2 《予期せぬ不在/Unexpectedly Absent》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1 《天使への願い/Entreat the Angels》
1 《血染めの月/Blood Moon》
land (20)
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2 《乾燥台地/Arid Mesa》
4 《島/Island》
2 《平地/Plains》
2 《Tundra》
2 《Volcanic Island》
sideboard (15)
3 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
3 《紅蓮破/Pyroblast》
3 《外科的摘出/Surgical Extraction》
2 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1 《血染めの月/Blood Moon》
1 《終末/Terminus》
1 《水流破/Hydroblast》
1 《山/Mountain》
カンスペ4枚って何やねんw
う~ん・・・ゴミ!w
第一印象はこんな感じでした。
が、そこから一週間・・・・・・
このリストは暇なMO廃人たちの手によって物凄い勢いで洗練され、その後もミラクルは毎日のように5-0プレイヤーを輩出し続けました。
※右の数字は5-0全体に占めるミラクルの数です。
5月17日(水) 1/10(初めて新型ミラクルが5-0した日)
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-17
5月18日(木) 0/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-18
5月19日(金) 1/6
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-19
5月20日(土) 1/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-20
5月21日(日) 0/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-21
5月22日(月) 2/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-22
5月22日(月) ※レガシーチャレンジ 3/32
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/legacy-challenge-2017-05-22
そして、昨日の23日(火)、遂に並居る強豪を抑えて5-0率No.1を記録するまでになりました。
5月23日(火) 3/10
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2017-05-23
週に1度、1人くらいのペースで5-0を出すくらいならローグとしてまだ理解もできますが、ここまでコンスタントに結果を残すとなるともはや無視できません。
実際に金魚のLegacyMetagameを見ても、ミラクルの5-0入賞数はグリデル、ANT、スニークショー、BUGデルバー、エルフに次ぐ6番手で、見た目上はTier1.5くらいの位置にいます。
最初に結果を残したのが一週間前で本格的に注目され始めたのが昨日今日なので、伸びしろはまだ幾らでもありそうです。
今週末にあるGP神戸のサイドイベントは新型ミラクルの実力を測る場として注目が集まりそうです
バイヤーブースでは先触れと予期せぬ不在が飛ぶように売れそうなので、買うならさっさと買ったほうがいいかもしれません。今ならどーせ4枚づつ買っても1000円とかでしょうし。
●ゴブリン的に新しいミラクルは?
まだ対戦経験が無いので何とも言えませんが、独楽が無くなったのはプラスでも相殺の枠に予期せぬ不在が入ったのは大きなマイナスです。
予期せぬ不在でこちらの置物(薬瓶、虚空の杯)に触られてしまうというのはもちろんのこと、女看守や首謀者に合わせられたら相当イラッとしそうです。
独楽→先触れだけならまだしも、予報の量も増えているので終末が飛んでくる確率だって独楽時代とさして変わらないと思います。
独楽が無くなって弱くなったのは間違いありませんが、ボードコントロール力は以前よりも明らかに増しているので、今後の環境に定着するようなことがあれば気の抜けない相手になると思います
新型ミラクルの登場で他のメタデッキの構成がどう動くかも含めて、しばらくは様子見です。
その1からの続きです
【GP千葉】プロポイントを獲得する程度には頑張ってくれたゴブリンデッキの構成について 考察・まとめ その1
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201611302056213277/
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《タール火/Tarfire》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《鋭い突端/Needle Spires》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《Pyrokinesis》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《真髄の針/Pithing Nedle》
1 《三なる宝珠/Trinisphere》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
●グレンゾと無色土地の兼ね合いについて
過去のエントリーで「騒乱の発端、グレンゾを運用するなら無色土地は7枚→5枚まで減らさなアカンな~」という趣旨の記事を上げました。
ですが今回使ったゴブリンはグレンゾを入れているにも関わらず無色土地は7枚のままです。これの理由について書きます。
まず、過去のエントリーで書いた「無色土地を減らさなければならない云々」というのはあくまでグレンゾをデッキコンセプトの中心に添えた構築した場合であって、今回使ったゴブリンのようにグレンゾはあくまで副菜扱いで、これ以外にキープ基準になる虚空の杯がきちんと取られているのであれば話は別です。
ですから今回の無色土地7枚+グレンゾ2枚の構成が問題になるのは以下の二つの条件を同時に満たしてしまった時だけです。
①キープ基準になるカードが初手にグレンゾしかない
②初手に赤マナ土地が1枚しかなかい
実はこのグレンゾ関連のマナトラブルは自分の中でも調整段階の時点で結構不安材料でした。
ところがいざ実際にマリガンテストをしてみると当初予想してたほどは問題になることも少なかったのでこの構成でいくことに決めました。
事実、GPで上の二つの条件を満たす初手が来てしまって渋々マリガンしたケースは1回しかありませんでした。(1回あったのかよ!と、見るか、1回しかなかったのか、と見るかは人それぞれだと思います)
これに対してグレンゾや無色土地のおかげで勝ったゲームは何回もあったので、グレンゾ2枚+無色土地7枚の構成は間違ってなかったように感じます。ただの結果論かもしれませんけどね。
●白いヘイトベアー不採用の理由
レガシーのゴブリンデッキにおいて虚空の杯やアメジストのとげのような置物枠をヘイトベアーにする構築はずっと昔からありますが、自分は一貫して反対です。
それは、相性2:8とかで真面目にやっても勝てないアンフェアデッキ(ANTなど)相手には『①1枚で勝てる②対処されにくい尖ったカード』で対抗するのが望ましいという考えが根底にあるからです。
ヘイトベアーは①1枚で勝てるという条件は満たしていますが、②対処されにくい、という点は満たしていません。
元々ゴブリンはクリーチャーの多いデッキですし、妨害カードには殴れるメリットよりも対処されにくい確実性の高さの方が重要だと判断して採用していません。
(自分が紅蓮破や外科的摘出、歪める嘆き等の丸いカードを滅多に採用しないのはこの二つの要素をどちらも満たしていないからです。)
アメジストのとげ(サリア)を採用しなかったのは単純に残枠の問題です。
対ANTは虚空の杯に加えてRIPも見た目上は対策カードになっていますし、Omni tellは仮に対策カードを引かずとも速度で殺れる可能性もあるので無くてもいけると判断しました。
聖域の僧院長はかなり長い間時間をかけて検討しましたが、WWの捻出が難しいのと、どうしても三なる宝珠より優先するだけの理由が見い出せなかったので採用しませんでした。
●非ゴブリンカードの1枚差しについて
結論から先に書くと、これは完全にバランスの都合からこうなりました。
三なる宝珠や毒の濁流がクリティカルなスペルであるのは事実ですが、たった1枚ではそれを欲しい場面で引ける可能性が低いのはまさにその通り。
しかし、例えば対miracleでいえば三なる宝珠以外にも対策スペルは虚空の杯4枚と針1枚があるので都合6枚あることになります。(稲妻造り士もサイドイン。サイドアウトはタクタク・棘鞭使い・グレンゾ・タール火 ※ヴェンセール型やこちら後手の場合はグレンゾ2枚)
対Omini tellなら虚空の杯4枚、罠の橋2枚、忘却の輪1枚、三なる宝珠1枚の合計8枚です。(しもべもイン。サイドアウトは火花鍛冶、焼却者2、名手、タクタク・タール火 ※クリーチャーをサイドインされたら鍛冶と焼却者を戻してグレンゾと首謀者をアウト)
対miracleで5枚や7枚ではなく6枚の理由は何なのか?と問われると「サイドアウトしたいカードと残したいカードの枚数や首謀者の打率を考えると6枚が具合が良いから」としか答えられませんが、ともかく1枚差しの非ゴブリンスペルは他のスペルのサイドイン・アウトとの調整の結果この枚数に落ち着きました。
例えば墓地対策を外科的摘出2枚だけしか取っていないゴブリンがそれをもってして対Reanimate対策はOKと判断するのは論外です。(その程度の中途半端な対策しか取らないのであれば全切りした方が良い。)
でも、このように他のカードも含めて対〇〇の対策カードは合計〇〇枚、というようにサイドボーディングプランがきちんと練られているのであれば非ゴブリンスペルの1枚差しも正当化できると思います。
これについては正直かなり体感的な話になってしまうので、未だに自分でもこれが正解かどうなのか確証が持てていません。
今後はもしかしたら考えを改めるかもしれません。
【GP千葉】プロポイントを獲得する程度には頑張ってくれたゴブリンデッキの構成について 考察・まとめ その1
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201611302056213277/
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《タール火/Tarfire》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《鋭い突端/Needle Spires》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《Pyrokinesis》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《真髄の針/Pithing Nedle》
1 《三なる宝珠/Trinisphere》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
●グレンゾと無色土地の兼ね合いについて
過去のエントリーで「騒乱の発端、グレンゾを運用するなら無色土地は7枚→5枚まで減らさなアカンな~」という趣旨の記事を上げました。
ですが今回使ったゴブリンはグレンゾを入れているにも関わらず無色土地は7枚のままです。これの理由について書きます。
まず、過去のエントリーで書いた「無色土地を減らさなければならない云々」というのはあくまでグレンゾをデッキコンセプトの中心に添えた構築した場合であって、今回使ったゴブリンのようにグレンゾはあくまで副菜扱いで、これ以外にキープ基準になる虚空の杯がきちんと取られているのであれば話は別です。
ですから今回の無色土地7枚+グレンゾ2枚の構成が問題になるのは以下の二つの条件を同時に満たしてしまった時だけです。
①キープ基準になるカードが初手にグレンゾしかない
②初手に赤マナ土地が1枚しかなかい
実はこのグレンゾ関連のマナトラブルは自分の中でも調整段階の時点で結構不安材料でした。
ところがいざ実際にマリガンテストをしてみると当初予想してたほどは問題になることも少なかったのでこの構成でいくことに決めました。
事実、GPで上の二つの条件を満たす初手が来てしまって渋々マリガンしたケースは1回しかありませんでした。(1回あったのかよ!と、見るか、1回しかなかったのか、と見るかは人それぞれだと思います)
これに対してグレンゾや無色土地のおかげで勝ったゲームは何回もあったので、グレンゾ2枚+無色土地7枚の構成は間違ってなかったように感じます。ただの結果論かもしれませんけどね。
●白いヘイトベアー不採用の理由
レガシーのゴブリンデッキにおいて虚空の杯やアメジストのとげのような置物枠をヘイトベアーにする構築はずっと昔からありますが、自分は一貫して反対です。
それは、相性2:8とかで真面目にやっても勝てないアンフェアデッキ(ANTなど)相手には『①1枚で勝てる②対処されにくい尖ったカード』で対抗するのが望ましいという考えが根底にあるからです。
ヘイトベアーは①1枚で勝てるという条件は満たしていますが、②対処されにくい、という点は満たしていません。
元々ゴブリンはクリーチャーの多いデッキですし、妨害カードには殴れるメリットよりも対処されにくい確実性の高さの方が重要だと判断して採用していません。
(自分が紅蓮破や外科的摘出、歪める嘆き等の丸いカードを滅多に採用しないのはこの二つの要素をどちらも満たしていないからです。)
アメジストのとげ(サリア)を採用しなかったのは単純に残枠の問題です。
対ANTは虚空の杯に加えてRIPも見た目上は対策カードになっていますし、Omni tellは仮に対策カードを引かずとも速度で殺れる可能性もあるので無くてもいけると判断しました。
聖域の僧院長はかなり長い間時間をかけて検討しましたが、WWの捻出が難しいのと、どうしても三なる宝珠より優先するだけの理由が見い出せなかったので採用しませんでした。
●非ゴブリンカードの1枚差しについて
結論から先に書くと、これは完全にバランスの都合からこうなりました。
三なる宝珠や毒の濁流がクリティカルなスペルであるのは事実ですが、たった1枚ではそれを欲しい場面で引ける可能性が低いのはまさにその通り。
しかし、例えば対miracleでいえば三なる宝珠以外にも対策スペルは虚空の杯4枚と針1枚があるので都合6枚あることになります。(稲妻造り士もサイドイン。サイドアウトはタクタク・棘鞭使い・グレンゾ・タール火 ※ヴェンセール型やこちら後手の場合はグレンゾ2枚)
対Omini tellなら虚空の杯4枚、罠の橋2枚、忘却の輪1枚、三なる宝珠1枚の合計8枚です。(しもべもイン。サイドアウトは火花鍛冶、焼却者2、名手、タクタク・タール火 ※クリーチャーをサイドインされたら鍛冶と焼却者を戻してグレンゾと首謀者をアウト)
対miracleで5枚や7枚ではなく6枚の理由は何なのか?と問われると「サイドアウトしたいカードと残したいカードの枚数や首謀者の打率を考えると6枚が具合が良いから」としか答えられませんが、ともかく1枚差しの非ゴブリンスペルは他のスペルのサイドイン・アウトとの調整の結果この枚数に落ち着きました。
例えば墓地対策を外科的摘出2枚だけしか取っていないゴブリンがそれをもってして対Reanimate対策はOKと判断するのは論外です。(その程度の中途半端な対策しか取らないのであれば全切りした方が良い。)
でも、このように他のカードも含めて対〇〇の対策カードは合計〇〇枚、というようにサイドボーディングプランがきちんと練られているのであれば非ゴブリンスペルの1枚差しも正当化できると思います。
これについては正直かなり体感的な話になってしまうので、未だに自分でもこれが正解かどうなのか確証が持てていません。
今後はもしかしたら考えを改めるかもしれません。
GP千葉では盗難事件が全くなかったそうですが、自分は置き引きされていました(クソザコ)
※ ※ ※
さて、GPTから数えて長かったGP千葉がようやく終わりました。
今回自分はGPT行脚は一切行わず、日々の一人回しとコンスピ2が入って以降のMOだけで準備を済ませました。
こうしたのは元々GPTに出る時間を確保できなかったというのもありますが、それ以上にGPTで実践経験を積むより一人回しで煮詰めていった方が効率いいんじゃね?と思ったからというのもあります。
残念ながらMOはリアルとメタが違いすぎてほとんど練習になりませんでしたが、一人回しの方は色々な経験が積めてその際に書いた自分用の調整メモは3万文字を超えるまでになりました。
GPに向けたこの練習方法は(今回は)間違っていなかったようで初日7-2、二日目3-3でプロポイント1点のお持ち帰りに成功しました。
マネーフィニッシュこそできませんでしたが、ゴブリンとかいうロートルオワコンデッキでプロポイントを獲得できたのは十分普及点かと思います。
そこで今回はデッキ構成について備忘録も兼ねて書いておきます。
■デッキ選択について
今回用意したゴブリンは以下の通り
①赤単t黒 ノーマルゴブリン
②赤単t黒 虚空の杯ゴブリン
③赤緑t黒 ノーマルゴブリン
④赤緑t黒 虚空の杯ゴブリン
⑤赤白t黒 ノーマルゴブリン
⑥赤白t黒 石鍛冶ゴブリン
⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリン
他にも罰する火ゴブリンとか死儀礼ゴブリンとかゴーア族ゴブリンとかラブルゴブリンとかダレッティゴブリンとかありましたが、どれもファンデッキの域は出ないポンコツだったので没
無難なのは①③ですが、今回の目的はあくまで“楽しむこと”ではなく“勝つこと”です。
普通のゴブリンで普通にいっても普通に負けるのは目に見えていたので①③は除外。
まずはTier1相手には全て勝つ構築を最優先にし、次にTier2以降も拾えたら拾うことを念頭に置いたデッキ選びをしました。
そのために想定したメタは以下の通りです
Tier1
Miracle
Eldrazi
Death and Tax
Grixis Delver
BUG Cascade
Omni Tell
Tier1.5~
Lands
Infect
ANT
Reanimate
Burn
このメタ読みに沿って全てに勝てる可能性のある王者のゴブリン、⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリンを今回も選びました。
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《タール火/Tarfire》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《鋭い突端/Needle Spires》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《Pyrokinesis》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《真髄の針/Pithing Nedle》
1 《三なる宝珠/Trinisphere》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
■個別カードについて
※固定パーツやメジャーなパーツについては飛ばします。
●2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
従僕4枚、薬瓶4枚、虚空の杯3枚、火花鍛冶1枚にグレンゾ2枚が加わることでキープ基準がようやく14枚になりました。これはカナスレ理論からしても望ましい数値です。
GPは長丁場で“安定性”と“デッキパワー”の両立が求められるので、GP本番前にグレンゾが刷られたのは本当に幸運でした。
今まではタール火やPyrokinesisを騙し騙しキープ基準としてカウントして構築しなければいけなかったので、その呪縛からもやっと解放されたわけです。
性能についても過去のエントリーで書いたように単純に“強い”のは勿論のこと、未だに99%のプレイヤーは対グレンゾにおける正しいプレイングができていないので除去を引き付ける避雷針としてもバッチリ仕事をしてくれました。
グレンゾを入れたことで群衆追いの2枚目と戦争司令官が抜けてしまいましたが、それらを抜いてもグレンゾは入れる価値があったと今回のGPを終えて確信に至りました。
群衆追いの2枚目は実物提示教育系デッキに特にほしいのですが、そこまで数は多くないだろうというメタ読みから減らしても問題ないという判断で。
モグの戦争司令官は唯一エルドラージ相手には欲しい瞬間があるものの、それ以外には2/2のグレンゾでも代用が効き、カードパワーの低さがどうにも許容できるレベルではなかったので0枚にしました。
●1 《火花鍛冶/Sparksmith》
今も昔も入れないタイプのゴブリンが圧倒的多数派ですが、Death and TaxやBUG Cascadeがブイブイいわせる現在のメタなら絶対入れるべきだと声を大にして言いたいです。
薬瓶スタートの3T目女看守を強く運用するには必要不可欠な存在ですし、モグの戦争司令官を切った今、横並べ戦略もありません。
火花鍛冶を入れてないゴブリンはいわば石鍛冶を入れてるのに装備品は入れてないDeath and Taxのようなもの。
対ミラクルですらサーチすることもあります。オーソドックスな型のゴブリンなら絶対に採用すべきです。
●1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
GP本戦では比較的安価かつ勝てるデッキとしてDeath and Tax、Eldraziの流行が予想されました。
その二つはメインからナチュラルにコンボ耐性があるので今回のGPはコンボを使うのが躊躇われるメタゲームが展開され、結果的に近年類を見ないフェアデッキ環境となりました。
Death and Tax、Eldrazi。Grixis Delver、BUG Cascadeなどなど・・・これらフェアデッキが多いのであれば名手を入れない理由はありませんよね、っていう。
●2 《鋭い突端/Needle Spires》
対BG(主にBUGカス)に安定して白星を上げるにはどうしてもRIPの力が必要で、それを実現するにはデッキ内にある程度の白マナソース(最低でも9枚)は入れなければなりません。
以前このミシュラン2枚の枠はフェッチだったのですが、それだとRIPを置いた後にリソースが尽きてドローゴーになったり、ミラクルに終末→ジェイスをやられた返しにこれを退かせず負けることがぼちぼちありました。
そこでタップインのリスクを背負ってでもミシュラン採用に踏み切りました。
5月あたりに“ミシュラン1枚は許容範囲内”、というエントリーを挙げましたがその後更に検証して2枚入れてもリスクよりリターンの方が大きいと判断できたので今回は2枚採用でいきました。
GPT+GP本戦の19回戦を通してミシュランのタップインが問題になった瞬間は2回だけで、どちらも運良くゲームに影響はありませんでした。
その一方、除去は3回も引き付けてくれて、ミシュランがあったからこそ勝てたゲームも1回あったほどです。フェアデッキ環境の本GPでは明らかにリターンの方が大きかったので2枚採用は結果的に正解でした。
●4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
BUG CascadeはTier1かつ対策すれば勝負になるマッチアップなので絶対にイージールーズは許されません。
で、調整の結果それを防ぐにはやっぱりRIPは必要という結論に落ち着きました。
白を足さずとも怒り狂う山峡、溶岩使い、Goblin Caves、唐突なる死、血染めの月などを駆使すれば勝てないこともなかったのですが、そうすると今度は墓地対策を入れるスペースがなくなって対Reanimate戦などが絶望的になります。
ゴブリンで使える墓地対策でありながらBUG Cascade対策にもなるカードといえば現状はRIPしかない(遺産は間に合ってない)ので、必要悪として今回もガン積で。
フェアデッキ・アンフェアデッキ全てを蹴散らす王者のゴブリンにはRIPが欠かせないと思います。
●1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
これは全部書くと長いので簡潔にまとめると、75枚全体のバランス調整の末入りました。
置物対策を入れたい&クリーチャー対策も入れたい・・・だけどスペルのスロットはこれ以上取れない、みたいな相手が今の環境は多いので1枚入りました。
コラガンの命令ではなく忘却の輪を選んだのはBUG Cascadeよりエルドラージの方が多いと読んでの結果です。
Eldrazi、Death and Tax、Omni tell相手にサイドインできて、かつローグに当たっても丸くサイドインできるカードといえばやっぱりコレですよね。
●1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
3枚目のPyrokinesisであり3枚目の罠の橋として採用しました。
Pyrokinesis2枚とタール火1枚だと微妙に除去が足りないのですが、かといってタール火2枚は多すぎるように感じましたし、3枚目のPyrokinesisは腐ることが多かったので採用できません。
そこで毒の濁流です。比較対象として唐突なる死がありますが、あちらはグリデル(死儀礼・デルバー・YPM)相手にサイドインできず、エルドラージにそもそも無力なのでこちらを入れました。
たまに当たるMarvericなんかにもサイドインします。
●1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
最近のBUG Cascadeはめっきり疫病も減って濁流ばかりになりましたが、それでも見栄え損ないやゴルガリの魔除けをかわせるようになるので必要です。
また、赤系デッキであれば依然としてサイドからは2点除去が投入されるので、それらに負けないために1枚投入しました。
これが一番輝くのは対Grixis Delver戦で相手の稲妻、二股などからこっちのゴブリンを守ると共に、デルバー、ネメシスとのすれ違いのダメージレースを制することができます。
クロックパーミ系が環境に居続ける限りなんだかんだで必ず1枚は必要なゴブリンだと思っています。
●1 《三なる宝珠/Trinisphere》
元々2枚目の針だった枠です。本来miracleとSneakShow、Death and Taxを見越しての針でしたが、Death and Taxの躍進に伴ってSneakShowユーザーがOmni tellに流れることが予想されたのでインする相手が少ないことで別のカードにすることに。
最初は歪める嘆きが上記三つのデッキにサイドインできるので入れていましたが、キャストタイミングが限定されるのと2マナのサイドカードとしてはインパクトに欠けるので不採用しました。
憂鬱もmiracleとDeath and Tax相手には悪くはなかったのですが、Omini tell相手にサイドインできないのがマズかったので×
全体の組み合わせからサイドのインアウトを検討した結果、Death and Taxはサイドボーディングを工夫すれば勝負できると判断して、miracleとOmni tellに強烈に刺さる三なる宝珠を入れることにしました。
三なる宝珠はmiracleに面白いほど刺さるだけでなく、サイド後の負けパターンである僧院の導師に効くのも採用を後押しする理由になりました。(2枚目の針だと虚空の杯と喧嘩することも結構ありましたからね・・・)
Omni tell相手には持ってるだけでOKという手軽さが最高ですし、何よりオフェンシブサイドボーディングで使われる可能性のある僧院の導師を全知と一緒にナチュラルに対策できる点も嬉しいところ。
特筆すべきカードを挙げてみましたが、ビックリするほど少なかったです。
まぁ・・・今使っているゴブリンのベースとなっている構成も何年にも渡ってダラダラ作り上げたものなので今更書くこともそんなに無いよね、っていう。
質問やご意見などがありましたらコメント頂ければ可能な限り答えようと思います。
※ ※ ※
さて、GPTから数えて長かったGP千葉がようやく終わりました。
今回自分はGPT行脚は一切行わず、日々の一人回しとコンスピ2が入って以降のMOだけで準備を済ませました。
こうしたのは元々GPTに出る時間を確保できなかったというのもありますが、それ以上にGPTで実践経験を積むより一人回しで煮詰めていった方が効率いいんじゃね?と思ったからというのもあります。
残念ながらMOはリアルとメタが違いすぎてほとんど練習になりませんでしたが、一人回しの方は色々な経験が積めてその際に書いた自分用の調整メモは3万文字を超えるまでになりました。
GPに向けたこの練習方法は(今回は)間違っていなかったようで初日7-2、二日目3-3でプロポイント1点のお持ち帰りに成功しました。
マネーフィニッシュこそできませんでしたが、ゴブリンとかいうロートルオワコンデッキでプロポイントを獲得できたのは十分普及点かと思います。
そこで今回はデッキ構成について備忘録も兼ねて書いておきます。
■デッキ選択について
今回用意したゴブリンは以下の通り
①赤単t黒 ノーマルゴブリン
②赤単t黒 虚空の杯ゴブリン
③赤緑t黒 ノーマルゴブリン
④赤緑t黒 虚空の杯ゴブリン
⑤赤白t黒 ノーマルゴブリン
⑥赤白t黒 石鍛冶ゴブリン
⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリン
他にも罰する火ゴブリンとか死儀礼ゴブリンとかゴーア族ゴブリンとかラブルゴブリンとかダレッティゴブリンとかありましたが、どれもファンデッキの域は出ないポンコツだったので没
無難なのは①③ですが、今回の目的はあくまで“楽しむこと”ではなく“勝つこと”です。
普通のゴブリンで普通にいっても普通に負けるのは目に見えていたので①③は除外。
まずはTier1相手には全て勝つ構築を最優先にし、次にTier2以降も拾えたら拾うことを念頭に置いたデッキ選びをしました。
そのために想定したメタは以下の通りです
Tier1
Miracle
Eldrazi
Death and Tax
Grixis Delver
BUG Cascade
Omni Tell
Tier1.5~
Lands
Infect
ANT
Reanimate
Burn
このメタ読みに沿って全てに勝てる可能性のある王者のゴブリン、⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリンを今回も選びました。
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《タール火/Tarfire》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《鋭い突端/Needle Spires》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《Pyrokinesis》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《真髄の針/Pithing Nedle》
1 《三なる宝珠/Trinisphere》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
■個別カードについて
※固定パーツやメジャーなパーツについては飛ばします。
●2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
従僕4枚、薬瓶4枚、虚空の杯3枚、火花鍛冶1枚にグレンゾ2枚が加わることでキープ基準がようやく14枚になりました。これはカナスレ理論からしても望ましい数値です。
GPは長丁場で“安定性”と“デッキパワー”の両立が求められるので、GP本番前にグレンゾが刷られたのは本当に幸運でした。
今まではタール火やPyrokinesisを騙し騙しキープ基準としてカウントして構築しなければいけなかったので、その呪縛からもやっと解放されたわけです。
性能についても過去のエントリーで書いたように単純に“強い”のは勿論のこと、未だに99%のプレイヤーは対グレンゾにおける正しいプレイングができていないので除去を引き付ける避雷針としてもバッチリ仕事をしてくれました。
グレンゾを入れたことで群衆追いの2枚目と戦争司令官が抜けてしまいましたが、それらを抜いてもグレンゾは入れる価値があったと今回のGPを終えて確信に至りました。
群衆追いの2枚目は実物提示教育系デッキに特にほしいのですが、そこまで数は多くないだろうというメタ読みから減らしても問題ないという判断で。
モグの戦争司令官は唯一エルドラージ相手には欲しい瞬間があるものの、それ以外には2/2のグレンゾでも代用が効き、カードパワーの低さがどうにも許容できるレベルではなかったので0枚にしました。
●1 《火花鍛冶/Sparksmith》
今も昔も入れないタイプのゴブリンが圧倒的多数派ですが、Death and TaxやBUG Cascadeがブイブイいわせる現在のメタなら絶対入れるべきだと声を大にして言いたいです。
薬瓶スタートの3T目女看守を強く運用するには必要不可欠な存在ですし、モグの戦争司令官を切った今、横並べ戦略もありません。
火花鍛冶を入れてないゴブリンはいわば石鍛冶を入れてるのに装備品は入れてないDeath and Taxのようなもの。
対ミラクルですらサーチすることもあります。オーソドックスな型のゴブリンなら絶対に採用すべきです。
●1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
GP本戦では比較的安価かつ勝てるデッキとしてDeath and Tax、Eldraziの流行が予想されました。
その二つはメインからナチュラルにコンボ耐性があるので今回のGPはコンボを使うのが躊躇われるメタゲームが展開され、結果的に近年類を見ないフェアデッキ環境となりました。
Death and Tax、Eldrazi。Grixis Delver、BUG Cascadeなどなど・・・これらフェアデッキが多いのであれば名手を入れない理由はありませんよね、っていう。
●2 《鋭い突端/Needle Spires》
対BG(主にBUGカス)に安定して白星を上げるにはどうしてもRIPの力が必要で、それを実現するにはデッキ内にある程度の白マナソース(最低でも9枚)は入れなければなりません。
以前このミシュラン2枚の枠はフェッチだったのですが、それだとRIPを置いた後にリソースが尽きてドローゴーになったり、ミラクルに終末→ジェイスをやられた返しにこれを退かせず負けることがぼちぼちありました。
そこでタップインのリスクを背負ってでもミシュラン採用に踏み切りました。
5月あたりに“ミシュラン1枚は許容範囲内”、というエントリーを挙げましたがその後更に検証して2枚入れてもリスクよりリターンの方が大きいと判断できたので今回は2枚採用でいきました。
GPT+GP本戦の19回戦を通してミシュランのタップインが問題になった瞬間は2回だけで、どちらも運良くゲームに影響はありませんでした。
その一方、除去は3回も引き付けてくれて、ミシュランがあったからこそ勝てたゲームも1回あったほどです。フェアデッキ環境の本GPでは明らかにリターンの方が大きかったので2枚採用は結果的に正解でした。
●4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
BUG CascadeはTier1かつ対策すれば勝負になるマッチアップなので絶対にイージールーズは許されません。
で、調整の結果それを防ぐにはやっぱりRIPは必要という結論に落ち着きました。
白を足さずとも怒り狂う山峡、溶岩使い、Goblin Caves、唐突なる死、血染めの月などを駆使すれば勝てないこともなかったのですが、そうすると今度は墓地対策を入れるスペースがなくなって対Reanimate戦などが絶望的になります。
ゴブリンで使える墓地対策でありながらBUG Cascade対策にもなるカードといえば現状はRIPしかない(遺産は間に合ってない)ので、必要悪として今回もガン積で。
フェアデッキ・アンフェアデッキ全てを蹴散らす王者のゴブリンにはRIPが欠かせないと思います。
●1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
これは全部書くと長いので簡潔にまとめると、75枚全体のバランス調整の末入りました。
置物対策を入れたい&クリーチャー対策も入れたい・・・だけどスペルのスロットはこれ以上取れない、みたいな相手が今の環境は多いので1枚入りました。
コラガンの命令ではなく忘却の輪を選んだのはBUG Cascadeよりエルドラージの方が多いと読んでの結果です。
Eldrazi、Death and Tax、Omni tell相手にサイドインできて、かつローグに当たっても丸くサイドインできるカードといえばやっぱりコレですよね。
●1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
3枚目のPyrokinesisであり3枚目の罠の橋として採用しました。
Pyrokinesis2枚とタール火1枚だと微妙に除去が足りないのですが、かといってタール火2枚は多すぎるように感じましたし、3枚目のPyrokinesisは腐ることが多かったので採用できません。
そこで毒の濁流です。比較対象として唐突なる死がありますが、あちらはグリデル(死儀礼・デルバー・YPM)相手にサイドインできず、エルドラージにそもそも無力なのでこちらを入れました。
たまに当たるMarvericなんかにもサイドインします。
●1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
最近のBUG Cascadeはめっきり疫病も減って濁流ばかりになりましたが、それでも見栄え損ないやゴルガリの魔除けをかわせるようになるので必要です。
また、赤系デッキであれば依然としてサイドからは2点除去が投入されるので、それらに負けないために1枚投入しました。
これが一番輝くのは対Grixis Delver戦で相手の稲妻、二股などからこっちのゴブリンを守ると共に、デルバー、ネメシスとのすれ違いのダメージレースを制することができます。
クロックパーミ系が環境に居続ける限りなんだかんだで必ず1枚は必要なゴブリンだと思っています。
●1 《三なる宝珠/Trinisphere》
元々2枚目の針だった枠です。本来miracleとSneakShow、Death and Taxを見越しての針でしたが、Death and Taxの躍進に伴ってSneakShowユーザーがOmni tellに流れることが予想されたのでインする相手が少ないことで別のカードにすることに。
最初は歪める嘆きが上記三つのデッキにサイドインできるので入れていましたが、キャストタイミングが限定されるのと2マナのサイドカードとしてはインパクトに欠けるので不採用しました。
憂鬱もmiracleとDeath and Tax相手には悪くはなかったのですが、Omini tell相手にサイドインできないのがマズかったので×
全体の組み合わせからサイドのインアウトを検討した結果、Death and Taxはサイドボーディングを工夫すれば勝負できると判断して、miracleとOmni tellに強烈に刺さる三なる宝珠を入れることにしました。
三なる宝珠はmiracleに面白いほど刺さるだけでなく、サイド後の負けパターンである僧院の導師に効くのも採用を後押しする理由になりました。(2枚目の針だと虚空の杯と喧嘩することも結構ありましたからね・・・)
Omni tell相手には持ってるだけでOKという手軽さが最高ですし、何よりオフェンシブサイドボーディングで使われる可能性のある僧院の導師を全知と一緒にナチュラルに対策できる点も嬉しいところ。
特筆すべきカードを挙げてみましたが、ビックリするほど少なかったです。
まぁ・・・今使っているゴブリンのベースとなっている構成も何年にも渡ってダラダラ作り上げたものなので今更書くこともそんなに無いよね、っていう。
質問やご意見などがありましたらコメント頂ければ可能な限り答えようと思います。
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●2018年9月1日追記●
利便性を考えてこのたび新規ブログを作成しました。
ゴブリン日記
https://mtg-life.net/
作成から日が浅いのでまだまだ至らない点ばかりですが、どうぞよろしくお願いします。
------------------------
コンスピラシー:王位争奪のプレビューウィークが月曜日から始まりました。
コジレックの審問、白くなった帝国の徴募兵(護衛募集員)、血清の幻視、生きた虚空の杯(聖域の僧院長)、Berserkなどなど・・・
今回のコンスピラシーはエターナルフォーマットへの影響が非常に大きく、次々と実用的なカードが発表され世間を賑わせています。
そんなところにやってきたのが騒乱の発端、グレンゾです。
近年はもはやハブられることが個性となりつつあったゴブリンという種族において、まさかここまで実用的な新戦力が刷られるとは一体誰が予想できたでしょうか。
自分も今朝起きてこのカードを見た時は眠気がすっ飛んで変な声が出ましたね。
今回はこの新しいグレンゾの登場によってレガシーのゴブリンはどうなってしまうのか考察したいと思います。
使嗾・・・あなたの次のターンまで、そのクリーチャーは可能ならば各戦闘で攻撃に参加し、可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃する
●マナコスト
2年前に旧グレンゾが発表された際の考察記事( http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201406202004285058/ )で「グレンゾが赤単色であれば最高だったのにー」と書いたのですが、そのフラグが今になってようやく回収されました。
旧グレンゾは2ターン目の安定運用を目指すなら黒マナソース11枚・赤マナソース18枚をクリアしなければなりませんでした。
ただ、その当時から現在までゴブリンにとって必要不可欠な黒いカードといえばヤスデ団だけであり、わざわざグレンゾのためだけに黒マナソースをヤスデ団運用に必要な9枚から1枚に増やすのはリスクに対するリターンがあまり見合っていませんでした。
それだけでなく不毛デッキかもしれない相手に対して2ターン目Badlandsを置かなければならないリスクも見た目以上に重く、事故死のリスクも常に抱えていました。
そういう事情から多くのゴブリン使いは旧グレンゾに見切りをつけていたのですが、赤単色であればそれら悩みからは解放されます。
もちろん、赤マナソースを18枚は入れなければならない点は旧グレンゾや巣穴の煽動者と同じですが、黒→赤になるだけで負担は激減します。
もっと欲を出すとシングルシンボルにしてほしかった感もありますが、そうすると灰色熊の上位互換になってしまうので今の赤でそれは許されないでしょう。
赤黒から赤単色になっただけでも原人→ホモサピエンスくらいの大進歩です。
新グレンゾを採用するのであれば不毛の大地・リシャーダの港を7枚から5枚まで減らさなくてはなりませんが、新グレンゾの実力が本物であればそれをする価値も大アリだと思います。
●パワー/タフネス
今まで多くのゴブリンはマナレシオが1を割っているのが普通でした。ゴブリンの群衆追いしかり、ゴブリンの戦長しかり。ゴブリンの女看守に至っては3マナ1/1という超貧弱ボディです。
ゴブリンというデッキがレガシー環境下で衰退した理由はいくつもありますが、その一番の理由は現代のハイスペックなクリーチャー群についていけなくなった点であることは間違いありません。
特に、石鍛冶の神秘家や死儀礼のシャーマンのタフネス2にはどれだけ泣かされたことか・・・!
たった1体の石鍛冶・死儀礼にこちらの1/1を全てをビタ止めされてそこから捲られるゲームはゴブリンユーザーであれば誰しも一度は体験したことがあると思います。
多くのデッキは石鍛冶・死儀礼のタフネス2なんてまるで苦にしていませんが、旧枠だらけのゴブリンからしたらこれが大きな悩みの種だったわけです。
そんなゴブリンユーザーの悩みがようやく開発にも届いたのか、新グレンゾのP/Tは赤単色になったにも関わらず旧グレンゾから据え置き2/2の新設設計です。
石鍛冶の神秘家を超えるどころか、(相手がW①をケチれば)使嗾能力でバンザイアタックさせて一方的に打ち取ることすら可能です。
Zガンダムでガンダムに乗った主人公が生身の人間に対して「そこのMP!一方的に殴られる、痛さと怖さを教えてやろうか!」と恫喝するシーンがありましたが、気分はまさにあんな感じ。
また、タフネス2というラインはサイドからの1点除去や若き紅蓮術師のトークンにも耐性があるため2マナ生物としては上出来といえます。
これが仮に2/1だったら評価もガクッと下がったのですがWizardsも最近になってようやく行き過ぎた赤不遇の穴埋めを始めてくれたと解釈していいのでしょうか。
●使嗾
いわゆる強制アタック付与です。これが機能しはじめれば強制的にダメージレースに持ち込めます。
ゴブリンデッキにはゴブリンの従僕やゴブリンの群衆追いのようなブロッカーに退いておいてほしいクリーチャーが複数枚居るので一見すると有用かに思えます。
しかし、こちらのデッキにタルモゴイフのようなファッティはいないので相手クリーチャーをバンザイアタックさせることはあまりできませんし、近年のクリーチャーはどれもパワフルなので使嗾されようがされまいが殴ってくるケースも少なくないでしょう。
デスタクのようなシステムクリーチャーを多用するデッキ相手でもない限り、見た目ほどの仕事はしないかもしれません。
そもそも、この使嗾能力が本当に有用なものであればゴブリンの外交官も少しは使われてても良さそうですが、実際は全く使われていません。その前例からして、使嗾はゴブリンにはあまりマッチしていない能力かもしれません。
タルモで地上を止めてデルバーで空から殴るRUG Delverのようなテンポデッキ相手には仕事をするかもしれませんが、残念ながら現在のテンポデッキの主流はグリクシスデルバーなので大きな効果は期待できないかもしれません。
その他Tier1のクリーチャーを用いたデッキ(BUGカスケード・エルドラージあたり)もクリーチャーをそれなりに展開するデッキです。
なので壁役のクリーチャーに使嗾を付与しても返しのターンで別のクリーチャーを展開してこちらは殴りに行けず・・・なんてケースも多そうです。
※ただし、棘鞭使いでブロッカーAをバウンス→アタック使嗾誘発でクリーチャーBを攻撃強制→棘鞭使いでチャンプ、という使い方はとても強いと思います。エルドラージなどのこちらより早い相手に押されていた盤面の攻防を入れ替える際のキープレイになりそうです。
使嗾能力は駄目、とまでは思いませんが、棘鞭使いと同じ程度には時と場合を選ぶ能力ではないかと思います。
●衝動的ドロー
衝動的ドローについてはこちら↓を
衝動的ドローは騒乱の発端、グレンゾの目玉です。
グレンゾの衝動的ドローは夜帳の死霊と違って土地は奪えなかったり、ターンを跨いでキャストすることはできませんが、タダでカード1枚分のアドバンテージを(それも多面的・持続的に!)得られる可能性がある時点でとても魅力的です。
唯一の欠点としてドロー操作やカウンターを使う青系デッキ(特にミラクル)にはまともに機能しない点が挙げられますが、青いデッキは元から相性が良いので気合いで何とかなるでしょう。
ゴブリンはテンポデッキのようにマナを切り詰めているわけではありません。むしろ積極的にマナを伸ばしていくデッキなので捲ったスペルがキャストできないケースは稀でしょう。
そして何よりゴブリンというデッキはゴブリンの女看守があるとはいえ出来ることは意外と少ない、ので相手のデッキの力を借りてやりたいけど実現できなかった事が出来るようになれば怖いものは無くなります。
具体的にはタルモを2マナでそつなく除去したり、1マナでハンドを増やしつつ次ターンの首謀者のヒット率を上げるプレイなどはゴブリンがやりたくてもデッキの構造上出来なかったことです。
もちろんスペル限定でなくともクリーチャーも捲れ方次第ではとても強力です。
グレンゾのサボタージュ能力はゴブリン以外にも付与されるので、例えば悪意の大梟が捲れれば次ターン以降は延々と衝動的ドローをかますことが可能です。
タルモが捲れれば相手はお見合いに持ち込むか本来はグレンゾに撃ちたい除去をタルモに撃たない限り盤面の主導権を取り戻すことは困難でしょう。
セラの報復者のようなゴブリン的にはやり辛いクリーチャーもディスアド無しで相打ちで対処できるのはありがたいですね。
一度でも強いクリーチャーが捲れてしまえば相手はそれへの対処に強いカードを使わなければならないので、それだけグレンゾ・稲妻造り師・クレンコといったこちらの本命の生存率は上がります。
秘密を掘り下げる者や若き紅蓮術師のようなシナジー前提のクリーチャーは捲れても旨味がありませんが、現代マジックはシナジーより単純なカードパワーを優先したクリーチャーの方が圧倒的に多いので、心配するほどではなさそうです。
最初にこの衝動的ドローを見た時はターンを跨げないことがとても弱く思えました。
しかし、プレイできるカードは自分のデッキに入った旧枠の雑魚カードではなく新枠の強力カードばかりなので、恐らく旧グレンゾの2マナ起動能力より強力だとすら思います。
2ターン目グレンゾ、3ターン目に女看守キャスト→スタックで3マナ出してサーチしたヤスデ団を徘徊、なんていう異次元ムーブにはトキメキを感じずにはいられませんし、8点ペイしてグリセルブランドをパクッてそのまま勝ち!なんてゲームを100回に1回くらいはあるかもしれません。
相手のデッキ内のスペルが自分のものになる可能性があるのだから、これほど面白そうな能力は中々ありません。
ただし、この能力を100%美味しく使いこなすにはミラクルにおける相殺と同じで相手のデッキに何が入っていているかをきちんと把握していなければいけないので使用者の腕と知識が問われそうです。
●サボタージュ能力の全体付与
超強い。
こちらのアタックにグレンゾへの除去を合わせられたら単なるのバンザイアタック+数点のダメージになってしまいますが、それを差し引いてもサボタージュ能力の全体付与は超強いと思います。
強いと思った理由は三つ。
まず第一にこれがあるお陰で普通のゲームであればゴブリンの酋長や群衆追いに飛んでくるであろう除去をグレンゾが引き受ける避雷針としての役割が期待できます。
そして第二にエルドラージ対策のために増やしたいけどエルドラージ以外には強くないモグの戦争司令官や、強いもののアド損が結構馬鹿にできないPyrokinesisを増量する言い訳になったりします。
他にもくすぶる尖塔やゴブリンの熟練煽動者などのハマれば強いものの一癖も二癖もあるカードと相性がいいのでグレンゾを基軸にデッキを大幅改良するのも面白そうです。
そして第三に(これが一番凄いと思うのですが)サボタージュ能力の全体付与は対戦相手に「1体でも攻撃を通せばアドを取られてしまうかも・・・」という心理的プレッシャーを与えるので、アタックを躊躇わせて結果的にロングゲームに持ち込む働きが期待できます。
強力デッキがひしめく昨今のレガシー環境ですが、今でもゴブリン相手に長期戦を積極的に挑みたいフェアデッキは少ないものです。
そういう意味で、相手にアタックを躊躇わせてゲームを間延びさせるサボタージュ能力の全体付与は表立つことはなくても、ゲームの主導権をじりじりゴブリン側に持っていってくれる陰の功労者として活躍するのではないかと思います。
もしかしたら使嗾や擬似ドローよりも、サボタージュ能力を全体に付与するという事実が新グレンゾの一番の強みなのかもしれません。
●騒乱の発端、グレンゾ まとめ
グレンゾといえば2年前に初登場した際に赤でマナレシオ1を割らない史上初のX/Xクリーチャーとしてちょっとした話題になりました。
自分もこれには大いに心が躍りました。
2ターン目に灰色熊としてプレイしても良し、終盤に5マナ5/5くらいでシルバーバックとして運用しても良し。おまけに放置すれば永続的にアドを稼ぎ出す生物として、発表当初は非常に有力視されていました。
ところがいざ実際に使ってみると2ターン目にRBを捻出するのが難しく、また、能力を起動してもアタリが出る確率が思いのほか低い(体感的には1/4くらい)せいで、中々結果を残せずいつの間にかその存在を忘れ去られてしまいました。
自分もSCGでグレンゾを使ったゴブリンが入賞したのを見た時はあまりの衝撃にブログを更新したくらいですし。
↓
とにかく地下牢の管理人、グレンゾはそれくらい使われていませんでした。
しかし、今回の新しくなったグレンゾは上で考察したように旧グレンゾとは一味も二味も違います。
そのため今回の新グレンゾは旧グレンゾとよりも使われる可能性は圧倒的に高いと思います。
今のところ、自分の脳内シュミレーションでは盤面勝負をするクリーチャーデッキ相手には相当強い、ということになっています。
少なくとも2マナクリーチャーに与えていい能力ではないと確信するくらいには強いです。(4マナくらいでオンスロートあたりに収録されてればネタ程度にはなってたと思います。)
これまで1.5軍くらいで燻っていた各種ゴブリンカードと悉く相性が良いので、もしかしたらこれを基軸にした新しい型のゴブリンが登場するかもしれませんし、そうでなくても単純にデッキ適当に突っ込んで運用するだけでも楽しめそうです。
強さ云々はこれから次第に判明するとして、構築意欲がここまで刺激されるゴブリンカードは今まで見たことがありません。
調整を続ける過程で従来のオーソドックスな型の方が強かったという結論に至る可能性もありますが、少なくともGP千葉まではだらだらと新しくなったグレンゾの可能性について追及していこうと思います。
●8月20日(土)追記
一人回しでグレンゾを使った感想
・ゴブリンデッキのプレイングは簡単。だけど、グレンゾはカードはそのものの使い方が難しい。
・今までクレンコやクラフターをゴールに設定してれば9割方間違いなかったゲームプランに変化が出た
・グレンゾが場に出ると自分だけでなく、相手も沢山ミスプレイをしそう。
・序盤は使嗾連打
・ハンドが強ければ使嗾連打
・衝動的ドローはアタリが出る確率をきちんと推し量れないと使いこなせないので、環境に存在するデッキのリストを頭に叩き込まないといけない
・衝動的ドローで飛行が捲れたら祭
・棘鞭でクリーチャーAを退かして使嗾誘発でクリーチャーBと相打ちさせるメチャ強ムーブ。序盤の棘鞭がテンポ取りつつディスアドにならなくなる快挙
・1積の土地を相手の輪作でサーチ。1積の万力鎖を石鍛冶でサーチなどなど。最高に遊べるオモチャ。 可能性の塊
・ミラクル相手には灰色熊以下。棘鞭使いやタクタクの潰し屋よりも弱いまである
●2018年9月1日追記●
利便性を考えてこのたび新規ブログを作成しました。
ゴブリン日記
https://mtg-life.net/
作成から日が浅いのでまだまだ至らない点ばかりですが、どうぞよろしくお願いします。
------------------------
コンスピラシー:王位争奪のプレビューウィークが月曜日から始まりました。
コジレックの審問、白くなった帝国の徴募兵(護衛募集員)、血清の幻視、生きた虚空の杯(聖域の僧院長)、Berserkなどなど・・・
今回のコンスピラシーはエターナルフォーマットへの影響が非常に大きく、次々と実用的なカードが発表され世間を賑わせています。
そんなところにやってきたのが騒乱の発端、グレンゾです。
近年はもはやハブられることが個性となりつつあったゴブリンという種族において、まさかここまで実用的な新戦力が刷られるとは一体誰が予想できたでしょうか。
自分も今朝起きてこのカードを見た時は眠気がすっ飛んで変な声が出ましたね。
今回はこの新しいグレンゾの登場によってレガシーのゴブリンはどうなってしまうのか考察したいと思います。
騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo,Havoc Raiser (赤)(赤)
伝説のクリーチャー ゴブリン(Goblin)・ならず者(Rogue)
あなたがコントロールするクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、以下から1つを選ぶ
・そのプレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それを使嗾する
・そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まであなたは任意のマナを望む色のマナであるかのように支払ってそのカードをプレイしてもよい。
2/2
http://mtg-jp.com/reading/translated/bb/0017366/#
使嗾・・・あなたの次のターンまで、そのクリーチャーは可能ならば各戦闘で攻撃に参加し、可能ならあなたでないプレイヤーを攻撃する
●マナコスト
2年前に旧グレンゾが発表された際の考察記事( http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201406202004285058/ )で「グレンゾが赤単色であれば最高だったのにー」と書いたのですが、そのフラグが今になってようやく回収されました。
旧グレンゾは2ターン目の安定運用を目指すなら黒マナソース11枚・赤マナソース18枚をクリアしなければなりませんでした。
ただ、その当時から現在までゴブリンにとって必要不可欠な黒いカードといえばヤスデ団だけであり、わざわざグレンゾのためだけに黒マナソースをヤスデ団運用に必要な9枚から1枚に増やすのはリスクに対するリターンがあまり見合っていませんでした。
それだけでなく不毛デッキかもしれない相手に対して2ターン目Badlandsを置かなければならないリスクも見た目以上に重く、事故死のリスクも常に抱えていました。
そういう事情から多くのゴブリン使いは旧グレンゾに見切りをつけていたのですが、赤単色であればそれら悩みからは解放されます。
もちろん、赤マナソースを18枚は入れなければならない点は旧グレンゾや巣穴の煽動者と同じですが、黒→赤になるだけで負担は激減します。
もっと欲を出すとシングルシンボルにしてほしかった感もありますが、そうすると灰色熊の上位互換になってしまうので今の赤でそれは許されないでしょう。
赤黒から赤単色になっただけでも原人→ホモサピエンスくらいの大進歩です。
新グレンゾを採用するのであれば不毛の大地・リシャーダの港を7枚から5枚まで減らさなくてはなりませんが、新グレンゾの実力が本物であればそれをする価値も大アリだと思います。
●パワー/タフネス
今まで多くのゴブリンはマナレシオが1を割っているのが普通でした。ゴブリンの群衆追いしかり、ゴブリンの戦長しかり。ゴブリンの女看守に至っては3マナ1/1という超貧弱ボディです。
過去記事:レガシーのゴブリンデッキで女看守が一番弱い3つの理由
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201407022111209847/
ゴブリンというデッキがレガシー環境下で衰退した理由はいくつもありますが、その一番の理由は現代のハイスペックなクリーチャー群についていけなくなった点であることは間違いありません。
特に、石鍛冶の神秘家や死儀礼のシャーマンのタフネス2にはどれだけ泣かされたことか・・・!
たった1体の石鍛冶・死儀礼にこちらの1/1を全てをビタ止めされてそこから捲られるゲームはゴブリンユーザーであれば誰しも一度は体験したことがあると思います。
多くのデッキは石鍛冶・死儀礼のタフネス2なんてまるで苦にしていませんが、旧枠だらけのゴブリンからしたらこれが大きな悩みの種だったわけです。
そんなゴブリンユーザーの悩みがようやく開発にも届いたのか、新グレンゾのP/Tは赤単色になったにも関わらず旧グレンゾから据え置き2/2の新設設計です。
石鍛冶の神秘家を超えるどころか、(相手がW①をケチれば)使嗾能力でバンザイアタックさせて一方的に打ち取ることすら可能です。
Zガンダムでガンダムに乗った主人公が生身の人間に対して「そこのMP!一方的に殴られる、痛さと怖さを教えてやろうか!」と恫喝するシーンがありましたが、気分はまさにあんな感じ。
また、タフネス2というラインはサイドからの1点除去や若き紅蓮術師のトークンにも耐性があるため2マナ生物としては上出来といえます。
これが仮に2/1だったら評価もガクッと下がったのですがWizardsも最近になってようやく行き過ぎた赤不遇の穴埋めを始めてくれたと解釈していいのでしょうか。
●使嗾
いわゆる強制アタック付与です。これが機能しはじめれば強制的にダメージレースに持ち込めます。
ゴブリンデッキにはゴブリンの従僕やゴブリンの群衆追いのようなブロッカーに退いておいてほしいクリーチャーが複数枚居るので一見すると有用かに思えます。
しかし、こちらのデッキにタルモゴイフのようなファッティはいないので相手クリーチャーをバンザイアタックさせることはあまりできませんし、近年のクリーチャーはどれもパワフルなので使嗾されようがされまいが殴ってくるケースも少なくないでしょう。
デスタクのようなシステムクリーチャーを多用するデッキ相手でもない限り、見た目ほどの仕事はしないかもしれません。
そもそも、この使嗾能力が本当に有用なものであればゴブリンの外交官も少しは使われてても良さそうですが、実際は全く使われていません。その前例からして、使嗾はゴブリンにはあまりマッチしていない能力かもしれません。
ゴブリンの外交官/Goblin Diplomats (1)(赤)
クリーチャー ゴブリン(Goblin)
(T):このターン、各クリーチャーは可能なら攻撃する。
2/1
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Goblin+Diplomats/
タルモで地上を止めてデルバーで空から殴るRUG Delverのようなテンポデッキ相手には仕事をするかもしれませんが、残念ながら現在のテンポデッキの主流はグリクシスデルバーなので大きな効果は期待できないかもしれません。
その他Tier1のクリーチャーを用いたデッキ(BUGカスケード・エルドラージあたり)もクリーチャーをそれなりに展開するデッキです。
なので壁役のクリーチャーに使嗾を付与しても返しのターンで別のクリーチャーを展開してこちらは殴りに行けず・・・なんてケースも多そうです。
※ただし、棘鞭使いでブロッカーAをバウンス→アタック使嗾誘発でクリーチャーBを攻撃強制→棘鞭使いでチャンプ、という使い方はとても強いと思います。エルドラージなどのこちらより早い相手に押されていた盤面の攻防を入れ替える際のキープレイになりそうです。
使嗾能力は駄目、とまでは思いませんが、棘鞭使いと同じ程度には時と場合を選ぶ能力ではないかと思います。
●衝動的ドロー
衝動的ドローについてはこちら↓を
Making Magic -マジック開発秘話-
龍詞に魅せられて その1
http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0014511/#
衝動的ドローは騒乱の発端、グレンゾの目玉です。
グレンゾの衝動的ドローは夜帳の死霊と違って土地は奪えなかったり、ターンを跨いでキャストすることはできませんが、タダでカード1枚分のアドバンテージを(それも多面的・持続的に!)得られる可能性がある時点でとても魅力的です。
唯一の欠点としてドロー操作やカウンターを使う青系デッキ(特にミラクル)にはまともに機能しない点が挙げられますが、青いデッキは元から相性が良いので気合いで何とかなるでしょう。
ゴブリンはテンポデッキのようにマナを切り詰めているわけではありません。むしろ積極的にマナを伸ばしていくデッキなので捲ったスペルがキャストできないケースは稀でしょう。
そして何よりゴブリンというデッキはゴブリンの女看守があるとはいえ出来ることは意外と少ない、ので相手のデッキの力を借りてやりたいけど実現できなかった事が出来るようになれば怖いものは無くなります。
具体的にはタルモを2マナでそつなく除去したり、1マナでハンドを増やしつつ次ターンの首謀者のヒット率を上げるプレイなどはゴブリンがやりたくてもデッキの構造上出来なかったことです。
もちろんスペル限定でなくともクリーチャーも捲れ方次第ではとても強力です。
グレンゾのサボタージュ能力はゴブリン以外にも付与されるので、例えば悪意の大梟が捲れれば次ターン以降は延々と衝動的ドローをかますことが可能です。
タルモが捲れれば相手はお見合いに持ち込むか本来はグレンゾに撃ちたい除去をタルモに撃たない限り盤面の主導権を取り戻すことは困難でしょう。
セラの報復者のようなゴブリン的にはやり辛いクリーチャーもディスアド無しで相打ちで対処できるのはありがたいですね。
一度でも強いクリーチャーが捲れてしまえば相手はそれへの対処に強いカードを使わなければならないので、それだけグレンゾ・稲妻造り師・クレンコといったこちらの本命の生存率は上がります。
秘密を掘り下げる者や若き紅蓮術師のようなシナジー前提のクリーチャーは捲れても旨味がありませんが、現代マジックはシナジーより単純なカードパワーを優先したクリーチャーの方が圧倒的に多いので、心配するほどではなさそうです。
最初にこの衝動的ドローを見た時はターンを跨げないことがとても弱く思えました。
しかし、プレイできるカードは自分のデッキに入った旧枠の雑魚カードではなく新枠の強力カードばかりなので、恐らく旧グレンゾの2マナ起動能力より強力だとすら思います。
2ターン目グレンゾ、3ターン目に女看守キャスト→スタックで3マナ出してサーチしたヤスデ団を徘徊、なんていう異次元ムーブにはトキメキを感じずにはいられませんし、8点ペイしてグリセルブランドをパクッてそのまま勝ち!なんてゲームを100回に1回くらいはあるかもしれません。
相手のデッキ内のスペルが自分のものになる可能性があるのだから、これほど面白そうな能力は中々ありません。
ただし、この能力を100%美味しく使いこなすにはミラクルにおける相殺と同じで相手のデッキに何が入っていているかをきちんと把握していなければいけないので使用者の腕と知識が問われそうです。
●サボタージュ能力の全体付与
超強い。
こちらのアタックにグレンゾへの除去を合わせられたら単なるのバンザイアタック+数点のダメージになってしまいますが、それを差し引いてもサボタージュ能力の全体付与は超強いと思います。
強いと思った理由は三つ。
まず第一にこれがあるお陰で普通のゲームであればゴブリンの酋長や群衆追いに飛んでくるであろう除去をグレンゾが引き受ける避雷針としての役割が期待できます。
そして第二にエルドラージ対策のために増やしたいけどエルドラージ以外には強くないモグの戦争司令官や、強いもののアド損が結構馬鹿にできないPyrokinesisを増量する言い訳になったりします。
他にもくすぶる尖塔やゴブリンの熟練煽動者などのハマれば強いものの一癖も二癖もあるカードと相性がいいのでグレンゾを基軸にデッキを大幅改良するのも面白そうです。
そして第三に(これが一番凄いと思うのですが)サボタージュ能力の全体付与は対戦相手に「1体でも攻撃を通せばアドを取られてしまうかも・・・」という心理的プレッシャーを与えるので、アタックを躊躇わせて結果的にロングゲームに持ち込む働きが期待できます。
強力デッキがひしめく昨今のレガシー環境ですが、今でもゴブリン相手に長期戦を積極的に挑みたいフェアデッキは少ないものです。
そういう意味で、相手にアタックを躊躇わせてゲームを間延びさせるサボタージュ能力の全体付与は表立つことはなくても、ゲームの主導権をじりじりゴブリン側に持っていってくれる陰の功労者として活躍するのではないかと思います。
もしかしたら使嗾や擬似ドローよりも、サボタージュ能力を全体に付与するという事実が新グレンゾの一番の強みなのかもしれません。
●騒乱の発端、グレンゾ まとめ
グレンゾといえば2年前に初登場した際に赤でマナレシオ1を割らない史上初のX/Xクリーチャーとしてちょっとした話題になりました。
自分もこれには大いに心が躍りました。
2ターン目に灰色熊としてプレイしても良し、終盤に5マナ5/5くらいでシルバーバックとして運用しても良し。おまけに放置すれば永続的にアドを稼ぎ出す生物として、発表当初は非常に有力視されていました。
ところがいざ実際に使ってみると2ターン目にRBを捻出するのが難しく、また、能力を起動してもアタリが出る確率が思いのほか低い(体感的には1/4くらい)せいで、中々結果を残せずいつの間にかその存在を忘れ去られてしまいました。
自分もSCGでグレンゾを使ったゴブリンが入賞したのを見た時はあまりの衝撃にブログを更新したくらいですし。
↓
【珍事】SCGO Legacy Classic(1/24/2016)で歪める嘆きとグレンゾをメインに積んだゴブリンが優勝する
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201601251204069235/
とにかく地下牢の管理人、グレンゾはそれくらい使われていませんでした。
しかし、今回の新しくなったグレンゾは上で考察したように旧グレンゾとは一味も二味も違います。
そのため今回の新グレンゾは旧グレンゾとよりも使われる可能性は圧倒的に高いと思います。
今のところ、自分の脳内シュミレーションでは盤面勝負をするクリーチャーデッキ相手には相当強い、ということになっています。
少なくとも2マナクリーチャーに与えていい能力ではないと確信するくらいには強いです。(4マナくらいでオンスロートあたりに収録されてればネタ程度にはなってたと思います。)
これまで1.5軍くらいで燻っていた各種ゴブリンカードと悉く相性が良いので、もしかしたらこれを基軸にした新しい型のゴブリンが登場するかもしれませんし、そうでなくても単純にデッキ適当に突っ込んで運用するだけでも楽しめそうです。
強さ云々はこれから次第に判明するとして、構築意欲がここまで刺激されるゴブリンカードは今まで見たことがありません。
調整を続ける過程で従来のオーソドックスな型の方が強かったという結論に至る可能性もありますが、少なくともGP千葉まではだらだらと新しくなったグレンゾの可能性について追及していこうと思います。
●8月20日(土)追記
一人回しでグレンゾを使った感想
・ゴブリンデッキのプレイングは簡単。だけど、グレンゾはカードはそのものの使い方が難しい。
・今までクレンコやクラフターをゴールに設定してれば9割方間違いなかったゲームプランに変化が出た
・グレンゾが場に出ると自分だけでなく、相手も沢山ミスプレイをしそう。
・序盤は使嗾連打
・ハンドが強ければ使嗾連打
・衝動的ドローはアタリが出る確率をきちんと推し量れないと使いこなせないので、環境に存在するデッキのリストを頭に叩き込まないといけない
・衝動的ドローで飛行が捲れたら祭
・棘鞭でクリーチャーAを退かして使嗾誘発でクリーチャーBと相打ちさせるメチャ強ムーブ。序盤の棘鞭がテンポ取りつつディスアドにならなくなる快挙
・1積の土地を相手の輪作でサーチ。1積の万力鎖を石鍛冶でサーチなどなど。最高に遊べるオモチャ。 可能性の塊
・ミラクル相手には灰色熊以下。棘鞭使いやタクタクの潰し屋よりも弱いまである
プレビューウィーク真っ只中のエターナルマスターズ。
5月のFNMプロモがゴブリンの戦長だったこともあって「ゴブリン大量収録か!?」と、期待されたのですが、こちらのコラム(http://mtg-jp.com/reading/translated/0016991/#)でエターナルマスターズに部族押しの意味でのゴブリンは収録しないことが明らかになりました。
せっかく主要カードの値段が下がってゴブリンの敷居も下がるかと思っていたので残念無念。
ただし、収録されない=値下がりしない=買うなら今!ということで、レガシーのゴブリンデッキは1から組むと幾らかかるのか計算してみました。
ここでは現在自分が使っているゴブリンのリストをネット通販の最安値で計算してみました。
で、その結果が画像2なのですが・・・
( Д ) ゚ ゚
土地やスペル(薬瓶・虚空の杯)は予想通りの値段でしたが、クリーチャーにかかった金額はたったの3,821円
サイド枠のクリーチャーを含めても4,000円ちょい。
しかもこれらはほぼ全てを初版で計算しているので、安い再録カードで揃えれば3,500円ほどまで絞れます。
3,500円・・・といえば丁度思い出されるのがスタンで活躍している大天使アヴァシン
つまり、
大天使アヴァシンを1枚トレードに出せばゴブリンデッキの主要ゴブリン・カードは全部手に入る!
ということが言えます。
(^^;
いやー・・・当初の予想ではクリーチャー全体で10,000円~15,000円くらいはかかると思っていたのでこの結果は全く予想できませんでした。
ゴブリンデッキなのにゴブリンカードがデッキ全体の値段に占める割合はたった2.6%しかないという事実にも衝撃を受けました。
26%ですら少ないと感じるのに、2.6%。
ゴブリンが収録されないと知った時は最初とてもガッカリしましたが、こうして値段の面から考えるとエターナルマスターズにゴブリンを収録しないのは大正解でしたね。
というか、Wizardsも戦長をFNMプロモにした後でゴブリンの価格を調べたらあまりの安さに驚いて、急遽ゴブリンの収録を取りやめたんじゃないかとすら思えます。
●追記
ちなみに、ある程度カードを持っている状態でゴブリンデッキを組むなら幾ら必要かも計算してみました。
※マストで必要だと思われるもののみ抽出
潰しが効きづらいリシャポと洞窟さえクリアしてしまえば、結構“アリ”ではないでしょうか。
ゴブリンを大会で使うのは躊躇われますが、フリープレイ用にカードを集めるくらいならいいかもしれません。
なんたってアヴァシン1枚分の費用で必要なゴブリン・カードは全て揃うんですから。
5月のFNMプロモがゴブリンの戦長だったこともあって「ゴブリン大量収録か!?」と、期待されたのですが、こちらのコラム(http://mtg-jp.com/reading/translated/0016991/#)でエターナルマスターズに部族押しの意味でのゴブリンは収録しないことが明らかになりました。
せっかく主要カードの値段が下がってゴブリンの敷居も下がるかと思っていたので残念無念。
ただし、収録されない=値下がりしない=買うなら今!ということで、レガシーのゴブリンデッキは1から組むと幾らかかるのか計算してみました。
ここでは現在自分が使っているゴブリンのリストをネット通販の最安値で計算してみました。
で、その結果が画像2なのですが・・・
( Д ) ゚ ゚
クリーチャー
3,821円
スペル
27,460円
土地
119,949円
サイドボード
7,420円
合計
158,650円
土地やスペル(薬瓶・虚空の杯)は予想通りの値段でしたが、クリーチャーにかかった金額はたったの3,821円
サイド枠のクリーチャーを含めても4,000円ちょい。
しかもこれらはほぼ全てを初版で計算しているので、安い再録カードで揃えれば3,500円ほどまで絞れます。
3,500円・・・といえば丁度思い出されるのがスタンで活躍している大天使アヴァシン
つまり、
大天使アヴァシンを1枚トレードに出せばゴブリンデッキの主要ゴブリン・カードは全部手に入る!
ということが言えます。
(^^;
いやー・・・当初の予想ではクリーチャー全体で10,000円~15,000円くらいはかかると思っていたのでこの結果は全く予想できませんでした。
ゴブリンデッキなのにゴブリンカードがデッキ全体の値段に占める割合はたった2.6%しかないという事実にも衝撃を受けました。
26%ですら少ないと感じるのに、2.6%。
ゴブリンが収録されないと知った時は最初とてもガッカリしましたが、こうして値段の面から考えるとエターナルマスターズにゴブリンを収録しないのは大正解でしたね。
というか、Wizardsも戦長をFNMプロモにした後でゴブリンの価格を調べたらあまりの安さに驚いて、急遽ゴブリンの収録を取りやめたんじゃないかとすら思えます。
●追記
ちなみに、ある程度カードを持っている状態でゴブリンデッキを組むなら幾ら必要かも計算してみました。
※マストで必要だと思われるもののみ抽出
4枚 15200円 霊気の薬瓶
4枚 16320円 虚空の杯
4枚 25880円 魂の洞窟
4枚 20700円 リシャーダの港
3枚 13779円 不毛の大地
1枚 07500円 badlands
→合計99,379円
潰しが効きづらいリシャポと洞窟さえクリアしてしまえば、結構“アリ”ではないでしょうか。
ゴブリンを大会で使うのは躊躇われますが、フリープレイ用にカードを集めるくらいならいいかもしれません。
なんたってアヴァシン1枚分の費用で必要なゴブリン・カードは全て揃うんですから。
普段は調整記などは滅多に書かないのですが、今回は自分の頭の中を整理する意味で書いてみました。
自分用のメモ的なものなのでたまに文章の行間を飛ばしたりしています。
1.土地を見直す
1-1.タップインランド
1-1-1.忘れられた洞窟
・サイクリング
・タップインのリスクとサイクリングのリターンがまるで見合ってないので没
1-1-2.くすぶる尖塔
・決まると気持ち良い
・決まった時のインパクトは一番デカい
・棘鞭使いや運命支配を何枚も入れるよりかは合理的
1-1-3.ぐらつく峰
・従僕を死儀礼に突っ込ませることができるようになる
・ロードを3/4タルモに突っ込ませることができるようになる
・タップインのリスクと+2/+0修正のリターンが見合ってないので没
1-1-4.ケルドの巨石
・黒系に消耗戦になったとき強くなる
・1点ではプレッシャーとしては弱く、状況を打破する力もない
・タップインのリスクと対象1点のリターンがまるで見合ってないので没
1-1-5.ギトゥの宿営地
・まぁまぁ。可もなく不可もなく
・人は殺せないけどPWへの牽制程度なら
・赤単色であれば考慮するかも、程度
1-1-6.占術ランド
・タップインのリスクと占術のリターンがあまり見合ってないのでイマイチ
・最序盤に処理したいのに占術はハンドが少なくなってからやりたい矛盾
1-1-7.怒り狂う山峡
・最強のタップインランド
・人を殺せる。1枚でゲームを決める力がある
・色が弱い
1-1-8.鋭い突端
・山峡より弱い
・色はこっちの方が強い
・凱旋の間でちょっとお得感がある
※追記
1-1-9.ドワーフ都市の廃墟
・そのうち試す
1-1-10.鋭き砂岩
・そのうち試す
1-2.アンタップインランド
1-2-1.蛮族のリング
・超痛い
・たった1枚しか入れてなくとも初手にあるとモロに敗因になる
1-2-2.血に染まりし城砦、真火
・デッキにグレンゾを2枚くらい入れるなら。まぁ・・・
1-2-3.Hammerheim
・見なかったことにしよう
1-3.無色ランド
1-3-1.ゴブリンの穴ぐら
・死儀礼・石鍛冶を無視して殴りにいける
・タルモも無視しやすくなる
1-3-2.ペンデルヘイブン
・従僕、煽動者ウハウハ
1-3-3.変わり谷
・雑に強いけど、ゴブリンは元々肉は足りている。土地でやることでない
2.土地についての考察
・無色土地はどれも尖塔と合わせて入れると従僕の通る確率が飛躍的に上がる
・でも、トータルでの勝利貢献度は不毛・港が上。よって全てノーチャン
・不毛・港を全廃してタッチ白、かつ山峡を運用するようなゴブリンもアリ?
→ミシュランは時として不毛・港を上回る。特に終盤のプレッシャーは強烈。
例:【MTGO Legacy】2016.05.13 UW Miracle VS Goblin
https://www.youtube.com/watch?v=VMTcu9eeBLM
だけどこの強さはあくまで後半グダった時だけの。
いくらミシュランが強かろうが不毛・港の方が仕事をする機会は圧倒的に多い。
→無色土地を減らしてまでミシュランを増やすのはナシ
3.土地構成を練り直す
・固定スロット
4 沸騰する小湖
4 魂の洞窟
4 リシャーダの港
3 不毛の大地
2 山
1 Badlands
・レガシーは青いフォーマットなので洞窟は問答無用で4確
・ミラクルが存在する限り黒はマストなのでBadlandsも1確
・黒マナソースは9枚はないと徘徊が安定しないのでフェッチは4確
・相手への干渉手段は必要なので港・不毛合わせ7確
6だとスニーク・エルドラージへの縛りが下がるので×
8だと3ターン目ロードが走れない&不毛耐性が下がるので×
・フェッチから安定したマナ基盤を作るために山2は最低ラインとして必要。
3枚だとゆとりが出来て4枚だとかなり安定。
5枚でNic Fitも安心。6枚以上はバーンがTier1でもない限り×
→フリースロットは5枚
怒り狂う三峡3枚、Taiga2枚にするとそれだけで全部埋まってタッチ白は不可能
案① 三峡ゴブリン
4 沸騰する小湖
4 魂の洞窟
4 リシャーダの港
3 不毛の大地
3 怒り狂う三峡
2 Taiga
2 山
1 Badlands
デッキパワー最優先の案。
基本構成からデュアラン1枚がタップイン、フェッチ2枚がタップインになっているので結構モタモタする。最も強い山峡をフルに使い倒すので土地構成の中では最強。マリガン率は高いけど山峡3枚はそれを補うほど魅力的。BG相手にRIP無しで勝てるウルトラCさえあれば・・・
案② 突端ゴブリン
4 沸騰する小湖
4 魂の洞窟
4 リシャーダの港
3 不毛の大地
2 Plateau
2 鋭い突端
2 山
1 血染めのぬかるみ
1 Badlands
レガシー選手権(春)からフェッチ1枚をタップインランドにしただけ。現在の最有力候補。しばらく使ってみてこれで問題なさそうなら今後はこれを基本形に。2枚目のタップインが邪魔っぽかったらレガシー選手権(春)の状態に戻す。案①には劣るけど安定性・実用性ではこっちに軍配が上がる
4.今後について・・・
・白無しの案①の構成でもBGに勝てるか検証。
→勝てなくてもトータルの勝率が良くなってるようならこちらをメインに
・案②のタップイン2枚構成は問題ないか検証する。
→問題なければ今後の土地構成はコレでいく
自分用のメモ的なものなのでたまに文章の行間を飛ばしたりしています。
1.土地を見直す
1-1.タップインランド
1-1-1.忘れられた洞窟
・サイクリング
・タップインのリスクとサイクリングのリターンがまるで見合ってないので没
1-1-2.くすぶる尖塔
・決まると気持ち良い
・決まった時のインパクトは一番デカい
・棘鞭使いや運命支配を何枚も入れるよりかは合理的
1-1-3.ぐらつく峰
・従僕を死儀礼に突っ込ませることができるようになる
・ロードを3/4タルモに突っ込ませることができるようになる
・タップインのリスクと+2/+0修正のリターンが見合ってないので没
1-1-4.ケルドの巨石
・黒系に消耗戦になったとき強くなる
・1点ではプレッシャーとしては弱く、状況を打破する力もない
・タップインのリスクと対象1点のリターンがまるで見合ってないので没
1-1-5.ギトゥの宿営地
・まぁまぁ。可もなく不可もなく
・人は殺せないけどPWへの牽制程度なら
・赤単色であれば考慮するかも、程度
1-1-6.占術ランド
・タップインのリスクと占術のリターンがあまり見合ってないのでイマイチ
・最序盤に処理したいのに占術はハンドが少なくなってからやりたい矛盾
1-1-7.怒り狂う山峡
・最強のタップインランド
・人を殺せる。1枚でゲームを決める力がある
・色が弱い
1-1-8.鋭い突端
・山峡より弱い
・色はこっちの方が強い
・凱旋の間でちょっとお得感がある
※追記
1-1-9.ドワーフ都市の廃墟
・そのうち試す
1-1-10.鋭き砂岩
・そのうち試す
1-2.アンタップインランド
1-2-1.蛮族のリング
・超痛い
・たった1枚しか入れてなくとも初手にあるとモロに敗因になる
1-2-2.血に染まりし城砦、真火
・デッキにグレンゾを2枚くらい入れるなら。まぁ・・・
1-2-3.Hammerheim
・見なかったことにしよう
1-3.無色ランド
1-3-1.ゴブリンの穴ぐら
・死儀礼・石鍛冶を無視して殴りにいける
・タルモも無視しやすくなる
1-3-2.ペンデルヘイブン
・従僕、煽動者ウハウハ
1-3-3.変わり谷
・雑に強いけど、ゴブリンは元々肉は足りている。土地でやることでない
2.土地についての考察
・無色土地はどれも尖塔と合わせて入れると従僕の通る確率が飛躍的に上がる
・でも、トータルでの勝利貢献度は不毛・港が上。よって全てノーチャン
・不毛・港を全廃してタッチ白、かつ山峡を運用するようなゴブリンもアリ?
→ミシュランは時として不毛・港を上回る。特に終盤のプレッシャーは強烈。
例:【MTGO Legacy】2016.05.13 UW Miracle VS Goblin
https://www.youtube.com/watch?v=VMTcu9eeBLM
だけどこの強さはあくまで後半グダった時だけの。
いくらミシュランが強かろうが不毛・港の方が仕事をする機会は圧倒的に多い。
→無色土地を減らしてまでミシュランを増やすのはナシ
3.土地構成を練り直す
・固定スロット
4 沸騰する小湖
4 魂の洞窟
4 リシャーダの港
3 不毛の大地
2 山
1 Badlands
・レガシーは青いフォーマットなので洞窟は問答無用で4確
・ミラクルが存在する限り黒はマストなのでBadlandsも1確
・黒マナソースは9枚はないと徘徊が安定しないのでフェッチは4確
・相手への干渉手段は必要なので港・不毛合わせ7確
6だとスニーク・エルドラージへの縛りが下がるので×
8だと3ターン目ロードが走れない&不毛耐性が下がるので×
・フェッチから安定したマナ基盤を作るために山2は最低ラインとして必要。
3枚だとゆとりが出来て4枚だとかなり安定。
5枚でNic Fitも安心。6枚以上はバーンがTier1でもない限り×
→フリースロットは5枚
怒り狂う三峡3枚、Taiga2枚にするとそれだけで全部埋まってタッチ白は不可能
案① 三峡ゴブリン
4 沸騰する小湖
4 魂の洞窟
4 リシャーダの港
3 不毛の大地
3 怒り狂う三峡
2 Taiga
2 山
1 Badlands
デッキパワー最優先の案。
基本構成からデュアラン1枚がタップイン、フェッチ2枚がタップインになっているので結構モタモタする。最も強い山峡をフルに使い倒すので土地構成の中では最強。マリガン率は高いけど山峡3枚はそれを補うほど魅力的。BG相手にRIP無しで勝てるウルトラCさえあれば・・・
案② 突端ゴブリン
4 沸騰する小湖
4 魂の洞窟
4 リシャーダの港
3 不毛の大地
2 Plateau
2 鋭い突端
2 山
1 血染めのぬかるみ
1 Badlands
レガシー選手権(春)からフェッチ1枚をタップインランドにしただけ。現在の最有力候補。しばらく使ってみてこれで問題なさそうなら今後はこれを基本形に。2枚目のタップインが邪魔っぽかったらレガシー選手権(春)の状態に戻す。案①には劣るけど安定性・実用性ではこっちに軍配が上がる
4.今後について・・・
・白無しの案①の構成でもBGに勝てるか検証。
→勝てなくてもトータルの勝率が良くなってるようならこちらをメインに
・案②のタップイン2枚構成は問題ないか検証する。
→問題なければ今後の土地構成はコレでいく
超久しぶりの真面目な考察記事です。
戦乱のゼンディカーの目玉の一つとして登場した対抗色ミシュラランド。
自分が使っているゴブリンはPlateauが3枚入っているので、対抗色ミシュランが発表された時点で1枚これを変更しようか考えていました。
しかし、リークの時点では3マナ4/2先制攻撃(画像2枚目)だった赤白ミシュランは、実際は4マナ2/1二段攻撃というおよそレガシーでは使用に耐えうるものではありませんでした。
それで一度は見切っていたのですが、最近になって「スペック云々ではなくマナフラ対策として1枚指しするのはアリなんじゃないか?」と思うようになりました。
ゴブリンユーザーであれば消耗戦でマナが伸び切った相手に意味もなく港を起動し続けた経験は誰しもありますし、ミラクルに終末→ジェイスと動かれて返しにこれを落とせずそのまま負けたゲームは沢山あると思います。
赤白ミシュランはそういった状況を打破できる可能性を秘めているので、たとえタルモ相手にモジモジしてしまっても検討するくらいの価値はあると思うようになったわけです。
とはいってもタップインは見過ごせないデメリットで、最悪の場合Plateauをミシュランにしたせいで渋々マリガン、なんてことも有り得ます。
そこで、Plateau1枚を赤白ミシュランに変更した場合それがどのくらい初手に悪影響を与えるのか検証してみました。
●鋭い突端を検証する
やり方は簡単。
鋭い突端を抜いた59枚デッキの上から6枚引いて、そこに突端を加えた7枚のハンドを以下の四つに分類するだけです。
★キープ
①鋭い突端で良かった
(例:従僕、従僕、女看守、小湖、洞窟、不毛、突端)
②Plateauの方がよかった
(例:タール火、薬瓶、杯、火花鍛冶、女看守、洞窟、突端)
★マリガン
③鋭い突端なのでマリガン
(例:杯、従僕、戦争司令官、焼却者、女看守、不毛、突端)
④鋭い突端・Plateau関係なくマリガン
(例:群衆追い、焼却者、酋長、女看守、首謀者、Plateau、突端)
MOで100回テストしてみた結果は以下のようになりました。
★キープ
①鋭い突端で良かった
→49回
②Plateauの方がよかった
→18回
★マリガン
③鋭い突端なのでマリガン
→5回
④鋭い突端・Plateau関係なくマリガン
→28回
(100回という数字がデータとして信用に足りうるものなのか?とか、判官贔屓が入ってるんじゃないか?とか突っ込み所は色々あると思いますが、ひとまず置いておきます。)
●結果についての考察
検証する前は②が最多になると思っていたのでこの結果には驚きました。
この検証結果が正しいとすれば、突端を一枚入れたとしてもそれが初手に来て序盤の妨げになることはほぼ無いといっていいでしょう。
そもそも突端の枚数はたった1/60枚。
初手に来る確率すら11.6%しかないのだから、“突端が初手に来て”なおかつ“それが問題となる確率”といえばこれはもう相当低くなります。
突端のせいでマリガンする確率に至っては0.5%ほどしかありません。(計算違ったらスイマセン)
結論
→土地23枚のゴブリに鋭い突端を1枚突っ込むのはアリ!
ちなみに、タップインランドは初手にあった時の弊害以外にも以下のデメリットが挙げられます。
・4枚目・5枚目の土地が欲しい場面でトップして悶絶
・フェッチでサーチするPlateauが尽きて白マナを調達できずgg
本来であればデメリットとしてこれらも当然検証すべきではありますが、そこまでいくと確率云々では計算しきれなくなるので今回は省きました。
●おわりに
自分のゴブリンは虚空の杯を入れている都合上、1→2で動きたい場合が多いのでよほど強くなければ(それこそ3マナ4/2先制とか)タップインランドはノーチャンだと思っていました。
が、今回の結果から必ずしもそうではないことが分かりました。
これまでレガシーのゴブリンといえば(一時のくすぶる尖塔を除いて)“タップインランドなんて入れないのが普通”という空気が使用者の間ではありました。かくいう自分もそのうちの一人でした
それだけに今回の結果は自分の中の常識がいかに曖昧で不確かかを痛感すると共に、ゴブリンの構築にはまだ研究され尽くしてはいない可能性が存在することを実感しました。
●余談
もし、土地23枚のゴブリンにタップインランドを1枚程入れることが正義なのであれば、黎明期の伝統的なゴブリンのマナベース(山15枚、不毛4枚、港4枚)は間違っていたことになります。
真火やハンマーヘイムは流石に使う場面が無さすぎるので入れないとしても、ギトゥの宿営地やケルドの巨石なら検討の余地は十分にあったのかもしれません。
戦乱のゼンディカーの目玉の一つとして登場した対抗色ミシュラランド。
自分が使っているゴブリンはPlateauが3枚入っているので、対抗色ミシュランが発表された時点で1枚これを変更しようか考えていました。
しかし、リークの時点では3マナ4/2先制攻撃(画像2枚目)だった赤白ミシュランは、実際は4マナ2/1二段攻撃というおよそレガシーでは使用に耐えうるものではありませんでした。
それで一度は見切っていたのですが、最近になって「スペック云々ではなくマナフラ対策として1枚指しするのはアリなんじゃないか?」と思うようになりました。
ゴブリンユーザーであれば消耗戦でマナが伸び切った相手に意味もなく港を起動し続けた経験は誰しもありますし、ミラクルに終末→ジェイスと動かれて返しにこれを落とせずそのまま負けたゲームは沢山あると思います。
赤白ミシュランはそういった状況を打破できる可能性を秘めているので、たとえタルモ相手にモジモジしてしまっても検討するくらいの価値はあると思うようになったわけです。
とはいってもタップインは見過ごせないデメリットで、最悪の場合Plateauをミシュランにしたせいで渋々マリガン、なんてことも有り得ます。
そこで、Plateau1枚を赤白ミシュランに変更した場合それがどのくらい初手に悪影響を与えるのか検証してみました。
●鋭い突端を検証する
やり方は簡単。
鋭い突端を抜いた59枚デッキの上から6枚引いて、そこに突端を加えた7枚のハンドを以下の四つに分類するだけです。
★キープ
①鋭い突端で良かった
(例:従僕、従僕、女看守、小湖、洞窟、不毛、突端)
②Plateauの方がよかった
(例:タール火、薬瓶、杯、火花鍛冶、女看守、洞窟、突端)
★マリガン
③鋭い突端なのでマリガン
(例:杯、従僕、戦争司令官、焼却者、女看守、不毛、突端)
④鋭い突端・Plateau関係なくマリガン
(例:群衆追い、焼却者、酋長、女看守、首謀者、Plateau、突端)
MOで100回テストしてみた結果は以下のようになりました。
★キープ
①鋭い突端で良かった
→49回
②Plateauの方がよかった
→18回
★マリガン
③鋭い突端なのでマリガン
→5回
④鋭い突端・Plateau関係なくマリガン
→28回
(100回という数字がデータとして信用に足りうるものなのか?とか、判官贔屓が入ってるんじゃないか?とか突っ込み所は色々あると思いますが、ひとまず置いておきます。)
●結果についての考察
検証する前は②が最多になると思っていたのでこの結果には驚きました。
この検証結果が正しいとすれば、突端を一枚入れたとしてもそれが初手に来て序盤の妨げになることはほぼ無いといっていいでしょう。
そもそも突端の枚数はたった1/60枚。
初手に来る確率すら11.6%しかないのだから、“突端が初手に来て”なおかつ“それが問題となる確率”といえばこれはもう相当低くなります。
突端のせいでマリガンする確率に至っては0.5%ほどしかありません。(計算違ったらスイマセン)
結論
→土地23枚のゴブリに鋭い突端を1枚突っ込むのはアリ!
ちなみに、タップインランドは初手にあった時の弊害以外にも以下のデメリットが挙げられます。
・4枚目・5枚目の土地が欲しい場面でトップして悶絶
・フェッチでサーチするPlateauが尽きて白マナを調達できずgg
本来であればデメリットとしてこれらも当然検証すべきではありますが、そこまでいくと確率云々では計算しきれなくなるので今回は省きました。
●おわりに
自分のゴブリンは虚空の杯を入れている都合上、1→2で動きたい場合が多いのでよほど強くなければ(それこそ3マナ4/2先制とか)タップインランドはノーチャンだと思っていました。
が、今回の結果から必ずしもそうではないことが分かりました。
これまでレガシーのゴブリンといえば(一時のくすぶる尖塔を除いて)“タップインランドなんて入れないのが普通”という空気が使用者の間ではありました。かくいう自分もそのうちの一人でした
それだけに今回の結果は自分の中の常識がいかに曖昧で不確かかを痛感すると共に、ゴブリンの構築にはまだ研究され尽くしてはいない可能性が存在することを実感しました。
●余談
もし、土地23枚のゴブリンにタップインランドを1枚程入れることが正義なのであれば、黎明期の伝統的なゴブリンのマナベース(山15枚、不毛4枚、港4枚)は間違っていたことになります。
真火やハンマーヘイムは流石に使う場面が無さすぎるので入れないとしても、ギトゥの宿営地やケルドの巨石なら検討の余地は十分にあったのかもしれません。
キタ━━━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━━━!!
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=98007
●メインデッキ
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
4 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
3 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
2 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden》
1 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
1 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
2 《タール火/Tarfire》
1 《歪める嘆き/Warping Wail》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
3 《山/Mountain》
1 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1 《Badlands》
1 《Taiga》
●サイドボード
3 《Pyrokinesis》
3 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1 《巣穴の運命支配/Warren Weirding》
準々決勝でミラクルに2-0で勝利
準決勝でBUG Depthに2-0で勝利
決勝でMUDに2-1で勝利して優勝!
リストに若干「?」と思う箇所もありますが、優勝したんだからきっとコレが正しいんでしょう!
ゴブリンがSCGで結果を残すのなんて何年ぶりでしょうか。
オープンではなく、Classicなので規模は小さいんでしょうが、TOP16や8でなく優勝!となると励まされるものがありますね
自分は秒で抜いた《歪める嘆き/Warping Wail》ですが、実践での使い心地はどうだったのでしょうか。
ゴブリンカウントを減らしてまでも入れる価値はあったのか、それとも単なるお試し枠で入れただけで次回からは抜けるのか。興味深いところですね
あと、グレンゾも。
自分の記憶が正しければ、これを入れたゴブリンが優勝するのは草の根・プレミア問わず今回が恐らく初です。
今回の結果を受けて、鳴り物入りで登場した割には鳴かず飛ばずだったグレンゾは今後、ゴブリンのレギュラー入りを果たせるのか?
そのあたりも注目したいです。
いずれにしても、現状オワコンのゴブリンがまさかClassicとはいえ、SCGで優勝するとは思ってもいませんでした。
いや~・・・・・・めでたいめでたい
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/displaydeck.php?DeckID=98007
●メインデッキ
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
4 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
3 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
2 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden》
1 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
1 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
2 《タール火/Tarfire》
1 《歪める嘆き/Warping Wail》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《不毛の大地/Wasteland》
4 《乾燥台地/Arid Mesa》
3 《山/Mountain》
1 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1 《Badlands》
1 《Taiga》
●サイドボード
3 《Pyrokinesis》
3 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
2 《クローサの掌握/Krosan Grip》
1 《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1 《巣穴の運命支配/Warren Weirding》
準々決勝でミラクルに2-0で勝利
準決勝でBUG Depthに2-0で勝利
決勝でMUDに2-1で勝利して優勝!
リストに若干「?」と思う箇所もありますが、優勝したんだからきっとコレが正しいんでしょう!
ゴブリンがSCGで結果を残すのなんて何年ぶりでしょうか。
オープンではなく、Classicなので規模は小さいんでしょうが、TOP16や8でなく優勝!となると励まされるものがありますね
自分は秒で抜いた《歪める嘆き/Warping Wail》ですが、実践での使い心地はどうだったのでしょうか。
ゴブリンカウントを減らしてまでも入れる価値はあったのか、それとも単なるお試し枠で入れただけで次回からは抜けるのか。興味深いところですね
あと、グレンゾも。
自分の記憶が正しければ、これを入れたゴブリンが優勝するのは草の根・プレミア問わず今回が恐らく初です。
今回の結果を受けて、鳴り物入りで登場した割には鳴かず飛ばずだったグレンゾは今後、ゴブリンのレギュラー入りを果たせるのか?
そのあたりも注目したいです。
いずれにしても、現状オワコンのゴブリンがまさかClassicとはいえ、SCGで優勝するとは思ってもいませんでした。
いや~・・・・・・めでたいめでたい
GP京都で使ったゴブリンにメインから虚空の杯を入れた理由
2015年4月29日 レガシーのゴブリン考察
国内初のレガシーGPも遂に終わりようやくレガシー環境も一段落がつきました。
自分は虚空の杯入りゴブリンを使い直前トライアル5-0からの本戦3-4という結果に終わったわけですが、会場では対戦相手の人からよく 「メインからチャリスっすか!?」と聞かれました。ゴブリンのメインに虚空の杯を入れるのを不思議に思う方は多いようです。
(SCGの記事の中でも取り上げてもらえました。嬉しいです。 http://www.starcitygames.com/article/30690_Legacy-Kyoto-Spotlight.html )
そこで、今回はゴブリンにメインから虚空の杯を入れた理由について、頭の中の整理も兼ねて忘れないうちに書いておこうと思います。
※ ※ ※
まず、自分がGP本戦で使ったリストがこちら
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
2 《タール火/Tarfire》
1 《Pyrokinesis》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
1 《摩耗/Wear》/《損耗/Tear》
1 《Pyrokinesis》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
●メインに虚空の杯を入れた理由
①そもそもメインボードのゴブリンの数は28枚まで削ってもOKなので
体感的には28枚までならセーフ。それ以下だとヤクい
→罰する火をメインに入れていた頃の構成(ゴブリン28枚)でも問題なく回っていたので。
→他の人のデッキでゴブリン28枚以下のリストもちょくちょく結果を出してるっぽかったので。
※ただし、メインボードに入れた非ゴブリンスペルは相手によっては腐る可能性があるので、28枚のゴブリンの強さは
G2以降の28枚>>>メインボードの28枚
メタを読み間違えた時の反動も大きい危険を伴う諸刃の剣
②GPTを通じてメインボードに“3枚”腐りがちなゴブリンがあることが分かっていたので
●ゴブリンの名手
テンポ → URにしか効かない。弱い
コントロール → 論外。弱い
コンボ → 論外。弱い
サイドアウトする相手の方が多い = 欲しい相手の方が少ない → 欲しい相手の方が多い虚空の杯と入れ替え
●モグの戦争司令官(2枚目)
キープ基準に成り得ないケースが多いのにキープ基準にしなければいけないジレンマ
例:【戦争司令官、戦長、焼却者、首謀者、土地、土地、土地】
Tier1相手で欲しいのがRUGやURくらいしかない→比較的腐りやすい → キープ基準になる虚空の杯に入れ替え
(あと、単純にカードパワーが低いのでフェアデッキ相手に重ね引きすると苦しい)
●宝石の手の焼却者(3枚目)
意味の無い空サイクリングをするケースが頻繁にあったので(知ってた)→意味のある虚空の杯と入れ替え
※部族タイプ(ゴブリン)持ちの土地はよ
③キープ基準になるカードを少しでも増やしたかったので
ここ数年のゴブリンは初動を対処されたらそのままアッサリ負けるケースが多い
→ゴブリンで勝つには初動を捌かれない強運or初動を捌かれても第二の矢をすぐにプレイできる都合の良いドローが必要
→9回戦の長丁場だとそれらは中々望めない
→初動(キープ基準)になるカードを物理的に増やすしかない
【従僕、戦争司令官、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で大体詰み(´・ω・`)
【従僕、名手、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で大体詰み(´・ω・`)
【従僕、焼却者、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で大体詰み(´・ω・`)
【従僕、虚空の杯、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で詰まない!( ゚∀゚ )
【戦争司令官、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできない(´・ω・`)
【名手、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできない(´・ω・`)
【焼却者、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできない(´・ω・`)
【虚空の杯、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできる!( ゚∀゚ )
④アンフェアデッキに勝たなければいけない
・アンフェアに2回負けてそれ以外は全部勝って7-2で初日抜け!
→絶対ムリムリかたつむり
・アンフェアにG1負けてG2をサイドカードで取り返してG3も勝つ
→今までの対戦経験からしてアンフェア相手にG3後手で勝てた試しがほとんど無い
・アンフェアとまともにやりあうにはG1を取った上で大量のサイドカードが必要
→かといってフェアデッキ用のサイドは削れないのでアンフェア用のサイドカードをメインに上げる必要がある
⑤虚空の杯というカード自体がアンフェアデッキ以外にもサイドインする相手がとても多い
DeathBlade、RUG、BUG、Patriot、UR、Miracle、Omnitell、Reanimate、ANT、Elves、
etc・・・etc・・・
※MetagameBreakdownを見る限り、メインに虚空の杯を入れる選択はド正解でした。
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpkyo15/day-2-metagame-breakdown-2015-04-18
⑥ゴブリンの枠を虚空の杯に替えると絶対不利になる、という相手の方が少ない
絶対に不利になる相手
→向こうもメインから虚空の杯を入れているデッキくらい 例:Merfolk、MUD
以上六点から、じゃあ虚空の杯はメインでという結論が導かれました。
補足:ゴブリンは28枚まで削って良いのに虚空の杯を4枚ではなく3枚にした理由
・従僕、薬瓶に加えて虚空の杯が3枚もあればキープ基準は十分確保されていたので
・虚空の杯4枚目よりもタール火2枚目の方が偉いケースが多かったので
・4枚だと初手からダブりやすく、テンポデッキ以外にダブると無駄牌になるので
・ゴブリンは中~長期戦志向のデッキなので4枚だと必然的に2枚目を引きやすかったので
※ ※ ※
他のカードの取捨選択については見たまんまなので割愛します。
1月から始まったGPTでは中途半端に勝ち越しができてしまっていたので本番も基本的なゴブリンで臨もうと思っていました。しかし、3月最終週のGPTで1-5-1と3-5したことでやっぱりベーシックな構成では無理だということを再確認し、虚空の杯をメインに入れる決心をしました。
もっとも、それまでのGPTの成績からして普通の構成ではGP本番も3-6~6-3くらいだと思われたのでこの判断は間違っていなかったと思います。(もっと早くから入れとけよ、という突っ込みは置いておくとして)
最終成績は5-4と振いませんでしたが、2日目のデッキ分布を見る限りメイン虚空の杯は完全に正解だったので今後も続けていこうと思います。
唯一惜しむ点があるとすれば、それはレガシー環境下におけるGoblinデッキ自体のパワーの低さを克服できず、それが本戦でもモロに出てしまったことでしょうか。デッキパワーの低さは今に始まった問題ではありませんが、この点については今後も研究が必要そうです。
会場トップメタのミラクルとオムニに刺さってそれ以外のテンポやコンボにも効果的で更にキープ基準にもなるカード・・・・・・そんな夢のようなカードがあるならゴブリンに入れない理由はありませんよね、っていう話でした。
自分は虚空の杯入りゴブリンを使い直前トライアル5-0からの本戦3-4という結果に終わったわけですが、会場では対戦相手の人からよく 「メインからチャリスっすか!?」と聞かれました。ゴブリンのメインに虚空の杯を入れるのを不思議に思う方は多いようです。
(SCGの記事の中でも取り上げてもらえました。嬉しいです。 http://www.starcitygames.com/article/30690_Legacy-Kyoto-Spotlight.html )
そこで、今回はゴブリンにメインから虚空の杯を入れた理由について、頭の中の整理も兼ねて忘れないうちに書いておこうと思います。
※ ※ ※
まず、自分がGP本戦で使ったリストがこちら
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
2 《タール火/Tarfire》
1 《Pyrokinesis》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3 《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
1 《摩耗/Wear》/《損耗/Tear》
1 《Pyrokinesis》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
●メインに虚空の杯を入れた理由
①そもそもメインボードのゴブリンの数は28枚まで削ってもOKなので
体感的には28枚までならセーフ。それ以下だとヤクい
→罰する火をメインに入れていた頃の構成(ゴブリン28枚)でも問題なく回っていたので。
→他の人のデッキでゴブリン28枚以下のリストもちょくちょく結果を出してるっぽかったので。
【レガシーの大会にゴブリンで参加】2013年8月31日(土)晴れる屋トーナメントセンターオープン記念レガシー杯
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201309011919415684
【レガシーの大会にゴブリンで参加】2013年8月31日(土)晴れる屋トーナメントセンターオープン記念レガシー杯 反省、総括
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201309022332358792/
Happy MTG デッキ検索→Legacy→Goblin
http://www.hareruyamtg.com/jp/deck/search.aspx?format=Legacy&date_format=Legacy+-+Archive&archetype=A000343&releasedt_type=1&min_releasedt=&max_releasedt=&player=&name_je=&name_je_type=1&search.x=submit
※ただし、メインボードに入れた非ゴブリンスペルは相手によっては腐る可能性があるので、28枚のゴブリンの強さは
G2以降の28枚>>>メインボードの28枚
メタを読み間違えた時の反動も大きい危険を伴う諸刃の剣
②GPTを通じてメインボードに“3枚”腐りがちなゴブリンがあることが分かっていたので
●ゴブリンの名手
テンポ → URにしか効かない。弱い
コントロール → 論外。弱い
コンボ → 論外。弱い
サイドアウトする相手の方が多い = 欲しい相手の方が少ない → 欲しい相手の方が多い虚空の杯と入れ替え
●モグの戦争司令官(2枚目)
キープ基準に成り得ないケースが多いのにキープ基準にしなければいけないジレンマ
例:【戦争司令官、戦長、焼却者、首謀者、土地、土地、土地】
Tier1相手で欲しいのがRUGやURくらいしかない→比較的腐りやすい → キープ基準になる虚空の杯に入れ替え
(あと、単純にカードパワーが低いのでフェアデッキ相手に重ね引きすると苦しい)
●宝石の手の焼却者(3枚目)
意味の無い空サイクリングをするケースが頻繁にあったので(知ってた)→意味のある虚空の杯と入れ替え
※部族タイプ(ゴブリン)持ちの土地はよ
③キープ基準になるカードを少しでも増やしたかったので
ここ数年のゴブリンは初動を対処されたらそのままアッサリ負けるケースが多い
→ゴブリンで勝つには初動を捌かれない強運or初動を捌かれても第二の矢をすぐにプレイできる都合の良いドローが必要
→9回戦の長丁場だとそれらは中々望めない
→初動(キープ基準)になるカードを物理的に増やすしかない
【従僕、戦争司令官、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で大体詰み(´・ω・`)
【従僕、名手、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で大体詰み(´・ω・`)
【従僕、焼却者、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で大体詰み(´・ω・`)
【従僕、虚空の杯、女看守、首謀者、Plateau、洞窟、不毛】
→後手の除去+不毛で詰まない!( ゚∀゚ )
【戦争司令官、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできない(´・ω・`)
【名手、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできない(´・ω・`)
【焼却者、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできない(´・ω・`)
【虚空の杯、女看守、首謀者、山、小湖、洞窟、港】
→キープできる!( ゚∀゚ )
④アンフェアデッキに勝たなければいけない
・アンフェアに2回負けてそれ以外は全部勝って7-2で初日抜け!
→絶対ムリムリかたつむり
・アンフェアにG1負けてG2をサイドカードで取り返してG3も勝つ
→今までの対戦経験からしてアンフェア相手にG3後手で勝てた試しがほとんど無い
・アンフェアとまともにやりあうにはG1を取った上で大量のサイドカードが必要
→かといってフェアデッキ用のサイドは削れないのでアンフェア用のサイドカードをメインに上げる必要がある
⑤虚空の杯というカード自体がアンフェアデッキ以外にもサイドインする相手がとても多い
DeathBlade、RUG、BUG、Patriot、UR、Miracle、Omnitell、Reanimate、ANT、Elves、
etc・・・etc・・・
※MetagameBreakdownを見る限り、メインに虚空の杯を入れる選択はド正解でした。
http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpkyo15/day-2-metagame-breakdown-2015-04-18
⑥ゴブリンの枠を虚空の杯に替えると絶対不利になる、という相手の方が少ない
絶対に不利になる相手
→向こうもメインから虚空の杯を入れているデッキくらい 例:Merfolk、MUD
ゴブリンのメインボードに虚空の杯を入れた理由 まとめ
①メインボードのゴブリンカウントは28枚まで削ってよかったので
②仕事をしていないゴブリンカードがメインに3枚あったので
③キープ基準になるカードを増やす必要があったので
④アンフェアデッキに勝てる構成にしなければいけなかったので
⑤環境的にサイドインする相手の方が圧倒的に多かったので
⑥効かないor不利になるという相手が少なかったので
以上六点から、じゃあ虚空の杯はメインでという結論が導かれました。
補足:ゴブリンは28枚まで削って良いのに虚空の杯を4枚ではなく3枚にした理由
・従僕、薬瓶に加えて虚空の杯が3枚もあればキープ基準は十分確保されていたので
・虚空の杯4枚目よりもタール火2枚目の方が偉いケースが多かったので
・4枚だと初手からダブりやすく、テンポデッキ以外にダブると無駄牌になるので
・ゴブリンは中~長期戦志向のデッキなので4枚だと必然的に2枚目を引きやすかったので
※ ※ ※
他のカードの取捨選択については見たまんまなので割愛します。
1月から始まったGPTでは中途半端に勝ち越しができてしまっていたので本番も基本的なゴブリンで臨もうと思っていました。しかし、3月最終週のGPTで1-5-1と3-5したことでやっぱりベーシックな構成では無理だということを再確認し、虚空の杯をメインに入れる決心をしました。
もっとも、それまでのGPTの成績からして普通の構成ではGP本番も3-6~6-3くらいだと思われたのでこの判断は間違っていなかったと思います。(もっと早くから入れとけよ、という突っ込みは置いておくとして)
最終成績は5-4と振いませんでしたが、2日目のデッキ分布を見る限りメイン虚空の杯は完全に正解だったので今後も続けていこうと思います。
唯一惜しむ点があるとすれば、それはレガシー環境下におけるGoblinデッキ自体のパワーの低さを克服できず、それが本戦でもモロに出てしまったことでしょうか。デッキパワーの低さは今に始まった問題ではありませんが、この点については今後も研究が必要そうです。
会場トップメタのミラクルとオムニに刺さってそれ以外のテンポやコンボにも効果的で更にキープ基準にもなるカード・・・・・・そんな夢のようなカードがあるならゴブリンに入れない理由はありませんよね、っていう話でした。
SCGの記事の中で自分がGP京都で使ったデッキが取り上げられてた
2015年4月28日 レガシーのゴブリン考察たまげたなぁ・・・
http://www.starcitygames.com/article/30690_Legacy-Kyoto-Spotlight.html
間違いだらけです。てか特徴がうんぬんの箇所は何を言ってるのかサッパリわからない・・・
自分の英語力の無さに絶望
http://www.starcitygames.com/article/30690_Legacy-Kyoto-Spotlight.html
Takabe’s list has a couple of interesting innovations I’ve heard discussed but never seen in action. He’s running more Rishadan Ports than Wastelands (which makes sense once you figure in that Goblins wants its mana denial to stall the game until Goblin Ringleader shenanigans come online), has both Sparksmith and a Lightning Crafter as additional control tools (but not the Kiki-Jiki, Mirror Breaker and Skirk Prospector necessary to go full combo mode with the latter), and is running four copies of Chalice of the Void between maindeck and sideboard (in a 3-1 split).
All of these things make a lot of of sense to me - Goblins one-drops are already useless late game and the deck has surprisingly few of them to begin with while it also wants to play control against Delver and other tempo decks making Lightning Crafter an excellent piece of removal, especially if protected by one of those Chalices.
Who knows, with the True-Name Nemesis plus Umezawa’s Jitte mondo combo taking up less and less of the metagame, maybe Goblins is poised to make a comeback to playability - especially with a sideboard as hateful against combo as this one (I fully approve).
Takabeのリストには今まで耳にしたことはありましたが実際に見たことは無かったイノベーションが二点あります。彼は不毛の大地よりリシャーダの港を優先してるのです。この変更はゴブリンの首謀者でゲームを長引かせるためにマナ否定戦略を取るよりもマナを伸ばしたいゴブリンにとっては理に叶っています。鏡割りのキキジキ+スカークの探鉱者による無限コンボが無いにも関わらず採用されている稲妻造り師と火花鍛冶は追加のコントロール要員です。そして4枚の虚空の杯がメインとサイドでそれぞれ3-1と散らされています。
これらの特徴から以下のことが言えます。
それは一部のゴブリンは長期戦では役立たずなわけですが、驚くべきことにこのデッキはそれらカードをデルバーを始めとしたテンポデッキに有効な虚空の杯に置き換えていて、虚空の杯は稲妻造り師を守るのにも使えるのです。
皆さんご存じの真の名の宿敵+梅澤の十手の組み合わせがメタゲーム上から減れば減るほど、ゴブリンはきっとこのリストのようにコンボをメタった構成にしてプレイに値するデッキとして環境に戻ってくることでしょう(確信)
間違いだらけです。てか特徴がうんぬんの箇所は何を言ってるのかサッパリわからない・・・
自分の英語力の無さに絶望
1月24日(土)から始まり4月5日(日)まで72日間続いたGPT京都シーズンがようやく終わりました。
関東では大量のGPTが開催され、Maxで最大18回ものGPTに参加できるという恵まれた状態にありました。自分も可能な限りこれに参加した(14回)わけですが、ここでそれらの結果を振り返ってみたいと思います。
●出費●
270603円(交通費)+(大会参加費)
※飲食やカード、サプライ用品などは一切購入していないので出費は完全にこれだけ。MTGに金をかけない典型的レガシープレイヤーの屑
●総合成績●
1月24日(土) @高田馬場 晴れる屋 5-3
R1 ×× Bant
R2 ○○ Miracle
R3 ×× Sneak and Show
R4 ○○ RUG Delver
R5 ×× BUG Cascade
R6 ○○ Infect
R7 ○○ Marveric
R8 ○○ Jund
1月25日(日) @稲田堤 ENNDAL GAMES 2-3
R1 ×○× Merfolk
R2 ×○× Lands
R3 ○○ Patriot
R4 ○×× BUG Control
R5 ×○○ RUG Delver
1月31日(土) @立川 ファミコンくん2号店 4-2
R1 ○○ Sneak and Show
R2 ○×○ Miracle
R3 ○×× UR Delver
R4 ×○× Elves
R5 ×○○ RUG Delver
R6 ○×○ Sneak and Show
2月1日(日) @町田 ホビーステーション 5-1-1
R1 ○○ DragonStompy
R2 ○○ DeathBlade
R3 ×○○ Omni tell
R4 ○○ Miracle
R5 ー ID
QF ○○ Patriot
SF ○×× Elves
2月21日(土) @秋葉原 夢屋 4-2
R1 ○○ Sneak and Show
R2 ○×○ Miracle
R3 ○×× UR Delver
R4 ×○○ Grixis Delver
R5 ×○○ BUG Delver
QF ○×× BUG Delver
2月22日(日) @北戸田 イエローサブマリン 3-2
R1 ○○ Grixis Delver
R2 ○○ Dragon Stompy
R3 ○×× RUG Delver
R4 ○×× DeathBlade
R5 ○○ BG Stompy
2月28日(土) @本厚木 ホビーステーション 3-2
R1 ○×○ Goblin
R2 ×× RUG Delver
R3 ○○ Dredge
R4 ○×× Jund
R5 ○×○ Reanimate
3月8日(日) @町田 一刻館 4-2
R1 ○×× Elves
R2 ○○ BUG Delver
R3 ○○ Death and Tax
R4 ×○× Omni Tell
R5 ○○ Lands
R6 ○○ Painter
3月14日(土) @立川 ファミコン君2号店 4-2
R1 ×× Reanimate
R2 ○○ BUG DeathShadow
R3 ○○ Omni Tell
R4 ×○○ BUG Control
R5 ×× BUG Cascade
R6 ○○ UR Delver
3月15日(日) @北戸田 イエローサブマリン 3-3
R1 ○ Bye
R2 ×○× Reanimate
R3 ×○× Omni Tell
R4 ○○ Deed Still
R5 ○○ ANT
R6 ×○× Miracle
3月28日(土) @川崎 PWC 1-5-1
R1 ×× Jund
R2 ×× The Spy
R3 ○×× Patriot
R4 ×○× Zombie
R5 ○×○ Merfolk
R6 ×× MUD
R7 ×○- NicFit
3月29日(日) @高田馬場 晴れる屋 3-5
R1 ○○ Infect
R2 ○○ Jund
R3 ○○ BUG Delver
R4 ×○× Elves
R5 ×× MUD
R6 ×× Reanimate
R7 ○×× Jund
R8 ○×× Lands
4月04日(土) @川崎 PWC 3-3
R1 ×× DeathBlade
R2 ○○ Omni Tell
R3 ×× Omni Tell
R4 ○×× Merfolk
R5 ○○ RUG Delver
R6 ×○○ DeathBlade
4月05日(日) @稲田堤 ENNDAL GAMES 3-2
R1 ×× SneakShow
R2 ○○ Grixis Delver
R3 ○×× DeathBlade
R4 ○○ Elves
R5 ○×○ Death and Tax
●まとめ
1月24日(土) @晴れる屋 5-3
1月25日(日) @ENNDAL GAMES 2-3
1月31日(土) @ファミコンくん2号店 4-2
2月01日(日) @町田ホビーステーション 5-1-1
2月04日(水) ●不参加
2月07日(土) ●不参加
2月08日(日) ●不参加
2月21日(土) @夢屋 4-2
2月22日(日) @ハイパーアリーナ戸田イベントスペース 3-2
2月28日(土) @ホビーステーション本厚木店 3-2
3月01日(日) ●不参加
3月08日(日) @一刻館町田店 4-2
3月14日(土) @ファミコンくん2号店 4-2
3月15日(日) @ハイパーアリーナ戸田イベントスペース 3-3
3月28日(土) @川崎PWC 1-5-1
3月29日(日) @晴れる屋 3-5
4月04日(土) @川崎PWC 3-3
4月05日(日) @ENNDAL GAMES 3-2
戦績合計 47-37-2
勝率54.6%
。゚ (゚´ω`゚) ゚ 。 びえええええん!!!!!
大きく崩れた3月最終週を入れないでようやく勝率は60%
初日抜けを目標とすると必要な勝率は77%なのでまるで話になりません。
(駄目みたいですね・・・)
次は各デッキタイプ毎の勝率を出してみたいと思います。
競技レベルのトーナメントから得られた結果なのでデータとしての確度はかなり高いと思います。(85戦やって引き分けがNicFit戦の1回しかないのは自分を褒めてあげたい)
さて、こうして一覧にしてみるとMiracleに4-1してたりテンポデッキには全て勝ち越ししていたりTier1のOmniTell相手にも3-3で食らいついている点など、かなり希望が持てる結果のように思えます。
しかし、JundやDeathBladeといったGoblinと同じく盤面で勝負するボードデッキには普通に負け越していたりElvesやReanimateといった速度の速いコンボにはド圧敗していることからGoblinというデッキで長丁場のGPを7-2で終えるのはかなり難しいと言わざるを得ないでしょう(知ってた)
このデータから考えられることは他にもいくらでもありますが、やりだしたらキリが無いので考察はこのくらいで。
GP京都にゴブリンでの参加を検討している人の参考になれば幸いです。
関東では大量のGPTが開催され、Maxで最大18回ものGPTに参加できるという恵まれた状態にありました。自分も可能な限りこれに参加した(14回)わけですが、ここでそれらの結果を振り返ってみたいと思います。
●出費●
270603円(交通費)+(大会参加費)
※飲食やカード、サプライ用品などは一切購入していないので出費は完全にこれだけ。MTGに金をかけない典型的レガシープレイヤーの屑
●総合成績●
1月24日(土) @高田馬場 晴れる屋 5-3
R1 ×× Bant
R2 ○○ Miracle
R3 ×× Sneak and Show
R4 ○○ RUG Delver
R5 ×× BUG Cascade
R6 ○○ Infect
R7 ○○ Marveric
R8 ○○ Jund
1月25日(日) @稲田堤 ENNDAL GAMES 2-3
R1 ×○× Merfolk
R2 ×○× Lands
R3 ○○ Patriot
R4 ○×× BUG Control
R5 ×○○ RUG Delver
1月31日(土) @立川 ファミコンくん2号店 4-2
R1 ○○ Sneak and Show
R2 ○×○ Miracle
R3 ○×× UR Delver
R4 ×○× Elves
R5 ×○○ RUG Delver
R6 ○×○ Sneak and Show
2月1日(日) @町田 ホビーステーション 5-1-1
R1 ○○ DragonStompy
R2 ○○ DeathBlade
R3 ×○○ Omni tell
R4 ○○ Miracle
R5 ー ID
QF ○○ Patriot
SF ○×× Elves
2月21日(土) @秋葉原 夢屋 4-2
R1 ○○ Sneak and Show
R2 ○×○ Miracle
R3 ○×× UR Delver
R4 ×○○ Grixis Delver
R5 ×○○ BUG Delver
QF ○×× BUG Delver
2月22日(日) @北戸田 イエローサブマリン 3-2
R1 ○○ Grixis Delver
R2 ○○ Dragon Stompy
R3 ○×× RUG Delver
R4 ○×× DeathBlade
R5 ○○ BG Stompy
2月28日(土) @本厚木 ホビーステーション 3-2
R1 ○×○ Goblin
R2 ×× RUG Delver
R3 ○○ Dredge
R4 ○×× Jund
R5 ○×○ Reanimate
3月8日(日) @町田 一刻館 4-2
R1 ○×× Elves
R2 ○○ BUG Delver
R3 ○○ Death and Tax
R4 ×○× Omni Tell
R5 ○○ Lands
R6 ○○ Painter
3月14日(土) @立川 ファミコン君2号店 4-2
R1 ×× Reanimate
R2 ○○ BUG DeathShadow
R3 ○○ Omni Tell
R4 ×○○ BUG Control
R5 ×× BUG Cascade
R6 ○○ UR Delver
3月15日(日) @北戸田 イエローサブマリン 3-3
R1 ○ Bye
R2 ×○× Reanimate
R3 ×○× Omni Tell
R4 ○○ Deed Still
R5 ○○ ANT
R6 ×○× Miracle
3月28日(土) @川崎 PWC 1-5-1
R1 ×× Jund
R2 ×× The Spy
R3 ○×× Patriot
R4 ×○× Zombie
R5 ○×○ Merfolk
R6 ×× MUD
R7 ×○- NicFit
3月29日(日) @高田馬場 晴れる屋 3-5
R1 ○○ Infect
R2 ○○ Jund
R3 ○○ BUG Delver
R4 ×○× Elves
R5 ×× MUD
R6 ×× Reanimate
R7 ○×× Jund
R8 ○×× Lands
4月04日(土) @川崎 PWC 3-3
R1 ×× DeathBlade
R2 ○○ Omni Tell
R3 ×× Omni Tell
R4 ○×× Merfolk
R5 ○○ RUG Delver
R6 ×○○ DeathBlade
4月05日(日) @稲田堤 ENNDAL GAMES 3-2
R1 ×× SneakShow
R2 ○○ Grixis Delver
R3 ○×× DeathBlade
R4 ○○ Elves
R5 ○×○ Death and Tax
●まとめ
1月24日(土) @晴れる屋 5-3
1月25日(日) @ENNDAL GAMES 2-3
1月31日(土) @ファミコンくん2号店 4-2
2月01日(日) @町田ホビーステーション 5-1-1
2月04日(水) ●不参加
2月07日(土) ●不参加
2月08日(日) ●不参加
2月21日(土) @夢屋 4-2
2月22日(日) @ハイパーアリーナ戸田イベントスペース 3-2
2月28日(土) @ホビーステーション本厚木店 3-2
3月01日(日) ●不参加
3月08日(日) @一刻館町田店 4-2
3月14日(土) @ファミコンくん2号店 4-2
3月15日(日) @ハイパーアリーナ戸田イベントスペース 3-3
3月28日(土) @川崎PWC 1-5-1
3月29日(日) @晴れる屋 3-5
4月04日(土) @川崎PWC 3-3
4月05日(日) @ENNDAL GAMES 3-2
戦績合計 47-37-2
勝率54.6%
。゚ (゚´ω`゚) ゚ 。 びえええええん!!!!!
大きく崩れた3月最終週を入れないでようやく勝率は60%
初日抜けを目標とすると必要な勝率は77%なのでまるで話になりません。
(駄目みたいですね・・・)
次は各デッキタイプ毎の勝率を出してみたいと思います。
●コントロール
・Miracle
4-1
・BUG Control
1-1
●ミッドレンジ、ビートダウン
・Jund
3-2
・BUG Cascade
0-2
・Merfolk
1-2
・DeathBlade
2-3
・Death and Tax
2-0
●テンポ
・RUG Delver
4-2
・BUG Delver
3-1
・Patriot
2-1
・UR(Grixis) Delver
4-2
●コンボ
・Omni Tell
3-3
・SneakShow
3-2
・Elves
1-4
・Reanimate
1-3
・Infect
2-0
●その他
・Lands
1-2
・DragonStompy
2-0
・MUD
0-2
●1回しか当たってないもの
・ANT
1-0
・Painter
1-0
・Dredge
1-0
・TheSpy
0-1
・BUG DeathShadow
1-0
・Goblin
1-0
・Marveric
1-0
・Bant
1-0
・Zombie
0-1
・NicFit
0-0-1
・DeedStill
1-0
・BG Stompy
1-0
競技レベルのトーナメントから得られた結果なのでデータとしての確度はかなり高いと思います。(85戦やって引き分けがNicFit戦の1回しかないのは自分を褒めてあげたい)
さて、こうして一覧にしてみるとMiracleに4-1してたりテンポデッキには全て勝ち越ししていたりTier1のOmniTell相手にも3-3で食らいついている点など、かなり希望が持てる結果のように思えます。
しかし、JundやDeathBladeといったGoblinと同じく盤面で勝負するボードデッキには普通に負け越していたりElvesやReanimateといった速度の速いコンボにはド圧敗していることからGoblinというデッキで長丁場のGPを7-2で終えるのはかなり難しいと言わざるを得ないでしょう(知ってた)
このデータから考えられることは他にもいくらでもありますが、やりだしたらキリが無いので考察はこのくらいで。
GP京都にゴブリンでの参加を検討している人の参考になれば幸いです。
10月中旬に買ったPCがやっと届きました。メーカー直販なので安い安い。
そこで、データのバックアップを取っている最中に過去に失くしたDNにUpする予定のエントリーを偶然いくつか見つけました。
第一回目のレガシー神決定戦の後(4か月前)に書いたものなので既に時代遅れ感は否めませんが、このまま腐らせてしまうのは勿体ないのでUpしておこうと思います。
※ ※ ※
先週土曜日に行われたレガシー神決定戦で、自分はアンフェアデッキを完全に切りました。今回はその理由について説明したいと思います。
※ここでいうアンフェアデッキとは、Dredge、Reanimate、HighTide、ANT、Belcher、ElvesなどのGoblinで挑む場合、対策カードを引かないことには全く勝負にならないデッキのことを指すことにします。世間でアンフェアデッキに分類されるSneakShowについてはゴブリンの場合、普通にやり合えるのでアンフェアデッキではなくフェアデッキとして分類します。
まず最初に、Goblin がアンフェアデッキと勝負するとき、他のビートダウンと異なり以下のようなことが言えます。
◆メインボードでアンフェアデッキに干渉できるカードが基本的に無い
・Merfolkのカウンター
→Goblinには無い。
・Elvesのスピード
→Goblinには無い。
・Death and Taxのヘイトベアー
→Goblinには無い。
→アンフェアデッキに対抗できるカードがゴブリンのメインボードにはない
◆G3が高確率で後手スタート
→アンフェアデッキに対抗できるカードがゴブリンのメインボードにはない
→G1を高確率で落とす=G2を取ったとしてもG3は自動的に後手スタートになる
具体例1:RIPキープ→先手2ターン目にリアメイト
具体例2:虚空の杯(X=1)キープ→先手2ターン目にコンボスタート
◆対策カードは大量に入れなければ引けない。
・他のデッキと異なりメインボードにアンフェアデッキに対抗できる要素が皆無
→ドロー操作が無いので対策カードはナチュラルドローするしかない
→アンフェアデッキのスピードの都合上、初手に必ず欲しい
◆相手のデッキとこちらのアンフェア用サイドカードが噛み合わなければいけない。
ANT・・・虚空の杯(○)Pyrokinesis(×)
Dredge・・・トーモッドの墓所(○)虚空の杯(×)
Elves・・・Pyrokinesis(○)トーモッドの墓所(×)
→アンフェアデッキと一口に言っても対策カードはデッキごとに微妙に異なる。
◆アンフェアデッキ自体が環境から減っている
BGカラーのデッキの台頭
・死儀礼→行動回数の増加、墓地掃除
・衰微→置物破壊
・リリアナ→恒久的なプレッシャー、布告除去
・Hymn→コンボの否定
→アンフェアデッキでは勝ち辛い環境→アンフェアデッキ使用者が減少※
※ただし、ElvesとBurnはこの限りでない。
※神決定戦で存在したアンフェアデッキはその他47名を考慮しなければ合計で31名でした。これは最大勢力のUW Miracleの22名をも超える大所帯で、素直に考えて9回戦やれば最低でも1回は当たる確率です。現に自分は今回のレガシー神決定戦においてR5とR8でEnchantressとANTを踏んで、ANTに至っては対策をせずに負けてしまったわけですから。しかし、31/300という使用者数は裏を返せば確率的には9回戦やっても1回、ないし2回しか当たらない、とも言えます。
◆まとめと結論
Goblin VS アンフェアデッキは・・・
1、サイド枠を大量の対策カードに割かなければならない
→①メインボードにアンフェアデッキに対抗できるカードが入っていないから
→②大量に入れなければそもそも初手で引けない
2、対策をしっかりしても落とすことが珍しくない
→①G3が高確率で後手スタートになるので。
②アンフェアデッキ用に入れたサイドカードは相手のデッキと噛み合わなければならないので
3、遭遇する機会が減少している
→アンフェアデッキが苦手とするBGデッキが増えて使用者が減っているので。
以上の三点から、Goblinのサイドにアンフェアデッキ専用の対策カードを積むのは割に合わないと、自分は結論付けました。
ただし、アンフェアデッキはサイドカードが刺さったらラッキーくらいの姿勢で臨むのなら問題はないと思います。対策すべき優先順位はあくまでフェアデッキ>アンフェアデッキ、で。
アンフェアデッキに100点でフェアデッキに60点の働きをするサイドカード
例:トーモッドの墓所、外科的摘出 (×)
アンフェアデッキに60点でフェアデッキに100点の働きをるサイドカード
例:大祖始の遺産、安らかなる眠り (○)
※ ※ ※
夏に書いたものなので今とは異なる点もありますが、こんな感じです。
素直に考えればゴブリンでアンフェアデッキの心配をするくらいだったらその労力とサイドのスロットを対フェアデッキ用に回した方がトータルで見た時の成績も良いものになるのではないでしょうか。
まぁ、GP2日目を目指すとかだったら、安定性を全部捨ててどんな相手にもワンチャンある構成にしなければいけないのかもしれませんが。
そこで、データのバックアップを取っている最中に過去に失くしたDNにUpする予定のエントリーを偶然いくつか見つけました。
第一回目のレガシー神決定戦の後(4か月前)に書いたものなので既に時代遅れ感は否めませんが、このまま腐らせてしまうのは勿体ないのでUpしておこうと思います。
※ ※ ※
先週土曜日に行われたレガシー神決定戦で、自分はアンフェアデッキを完全に切りました。今回はその理由について説明したいと思います。
※ここでいうアンフェアデッキとは、Dredge、Reanimate、HighTide、ANT、Belcher、ElvesなどのGoblinで挑む場合、対策カードを引かないことには全く勝負にならないデッキのことを指すことにします。世間でアンフェアデッキに分類されるSneakShowについてはゴブリンの場合、普通にやり合えるのでアンフェアデッキではなくフェアデッキとして分類します。
まず最初に、Goblin がアンフェアデッキと勝負するとき、他のビートダウンと異なり以下のようなことが言えます。
◆メインボードでアンフェアデッキに干渉できるカードが基本的に無い
・Merfolkのカウンター
→Goblinには無い。
・Elvesのスピード
→Goblinには無い。
・Death and Taxのヘイトベアー
→Goblinには無い。
→アンフェアデッキに対抗できるカードがゴブリンのメインボードにはない
◆G3が高確率で後手スタート
→アンフェアデッキに対抗できるカードがゴブリンのメインボードにはない
→G1を高確率で落とす=G2を取ったとしてもG3は自動的に後手スタートになる
具体例1:RIPキープ→先手2ターン目にリアメイト
具体例2:虚空の杯(X=1)キープ→先手2ターン目にコンボスタート
◆対策カードは大量に入れなければ引けない。
・他のデッキと異なりメインボードにアンフェアデッキに対抗できる要素が皆無
→ドロー操作が無いので対策カードはナチュラルドローするしかない
→アンフェアデッキのスピードの都合上、初手に必ず欲しい
◆相手のデッキとこちらのアンフェア用サイドカードが噛み合わなければいけない。
ANT・・・虚空の杯(○)Pyrokinesis(×)
Dredge・・・トーモッドの墓所(○)虚空の杯(×)
Elves・・・Pyrokinesis(○)トーモッドの墓所(×)
→アンフェアデッキと一口に言っても対策カードはデッキごとに微妙に異なる。
◆アンフェアデッキ自体が環境から減っている
BGカラーのデッキの台頭
・死儀礼→行動回数の増加、墓地掃除
・衰微→置物破壊
・リリアナ→恒久的なプレッシャー、布告除去
・Hymn→コンボの否定
→アンフェアデッキでは勝ち辛い環境→アンフェアデッキ使用者が減少※
※ただし、ElvesとBurnはこの限りでない。
※神決定戦で存在したアンフェアデッキはその他47名を考慮しなければ合計で31名でした。これは最大勢力のUW Miracleの22名をも超える大所帯で、素直に考えて9回戦やれば最低でも1回は当たる確率です。現に自分は今回のレガシー神決定戦においてR5とR8でEnchantressとANTを踏んで、ANTに至っては対策をせずに負けてしまったわけですから。しかし、31/300という使用者数は裏を返せば確率的には9回戦やっても1回、ないし2回しか当たらない、とも言えます。
◆まとめと結論
Goblin VS アンフェアデッキは・・・
1、サイド枠を大量の対策カードに割かなければならない
→①メインボードにアンフェアデッキに対抗できるカードが入っていないから
→②大量に入れなければそもそも初手で引けない
2、対策をしっかりしても落とすことが珍しくない
→①G3が高確率で後手スタートになるので。
②アンフェアデッキ用に入れたサイドカードは相手のデッキと噛み合わなければならないので
3、遭遇する機会が減少している
→アンフェアデッキが苦手とするBGデッキが増えて使用者が減っているので。
以上の三点から、Goblinのサイドにアンフェアデッキ専用の対策カードを積むのは割に合わないと、自分は結論付けました。
ただし、アンフェアデッキはサイドカードが刺さったらラッキーくらいの姿勢で臨むのなら問題はないと思います。対策すべき優先順位はあくまでフェアデッキ>アンフェアデッキ、で。
アンフェアデッキに100点でフェアデッキに60点の働きをするサイドカード
例:トーモッドの墓所、外科的摘出 (×)
アンフェアデッキに60点でフェアデッキに100点の働きをるサイドカード
例:大祖始の遺産、安らかなる眠り (○)
※ ※ ※
夏に書いたものなので今とは異なる点もありますが、こんな感じです。
素直に考えればゴブリンでアンフェアデッキの心配をするくらいだったらその労力とサイドのスロットを対フェアデッキ用に回した方がトータルで見た時の成績も良いものになるのではないでしょうか。
まぁ、GP2日目を目指すとかだったら、安定性を全部捨ててどんな相手にもワンチャンある構成にしなければいけないのかもしれませんが。
【レガシーのゴブリン考察】レガシーのゴブリン視点から考えたオリカ
2014年10月28日 レガシーのゴブリン考察 コメント (2)
そういえば来月には統率者2014が発売されるということで、今日からプレビューが始まりました。
タルキール覇王譚のゴブリンは残念ながら全てレガシーレベルではありませんでしたが、統率者といえば真の名の宿敵のように露骨にレガシー環境だけを考えて刷られたようなカードも定期的に登場するので、ここは一つ強力なゴブリンを期待したいところ。
そこで、こんなカードがあったらいいなということで今のゴブリンが欲しいカードという視点からオリカをいくつか考えてみました。
これは実際にあっても問題なさそうなカードパワー。ダメージスタックルールの廃止と供にこういうのを刷ってもよかったのではないかと思います。
BNGで迷宮の霊魂が登場した後も以前としてレガシー環境は青一色の様相を呈しているので。というか白はヘイトベアーが沢山あって羨ましい限りです。
サリアや法学者とまでは言わないので、レオニンの裁き人レベルでいいので一つくらいゴブリンに譲ってほしいものです。
シンプルかつ極めて強力。2マナ四天王最後の枠を埋めるには多分このくらいの性能が必要でしょう。シングルシンボルだと強すぎで多くのデッキから引っ張り蛸になるビジョンしか見えないのであえてダブルシンボルで。
マルドゥの心臓貫きの例に鑑みるにこの手のCip生物は近年どんどん弱体化される傾向にありますが、最初からスタンを視野に入れてない統率者だったら・・・?
というか、アーティファクト破壊は本来、緑ではなく赤の色だったのに、なぜ緑の役割に入れてしまったのか。青サビで我慢していた時代まで逆行させたい。
以前(といっても4,5年前)自分もゴブリンに墓忍びを入れて試行錯誤していた時期がありましたが、やはりその当時から黒黒がどうにもネックで実用レベルとは言い難いものがありました。探査が黒の色というのが本当に悔やまれます。
タルキールで登場したよろめく従者やスゥルタイのゴミあさり、わめき騒ぐマンドリルだって赤でゴブリンだったら喜んで使ったのに残念です。
緑には東屋があります。青は島があります。
こうしてみると白、青、黒、緑にはスペースが余ったら取りあえず入れて損は無い土地が数多く存在するのですが、
赤だけはそれがありません。
※真火とHammerheimなんて無かった
カー砦あたりが赤マナが出ればよかったのですが、中々そうはいかず。
聖遺の騎士が仮に赤単色だったらどれだけ使われていなかったことか!
ヴァラクートを考慮すると有り得ないオリカですが(ry
最近の小型クリーチャーはどれもタフネス2なので2ターン目の焼却者で退かして従僕アタックのパターンがほとんどできません。
エルフと同じく、ゴブリンも数を並べる種族なので、はっちゃけが割と許される統率者ならば・・・
エルフと同じく、ゴブリンも1/1が多い種族なので、はっちゃけが割と許される統率者ならば・・・
その永岩城使わないならクレンコを守るのに使うから下さい
※ ※ ※
暇な時間にちょくちょく考えていたオリカですが、こうして見てみるとタフネス2の小型クリーチャーをどうにかしたいという欲求が如実に現れていますね・・・
いずれにしても、統率者は1年の中で最も強力なゴブリンが刷られる可能性が高いセットなので今から楽しみです。
タルキール覇王譚のゴブリンは残念ながら全てレガシーレベルではありませんでしたが、統率者といえば真の名の宿敵のように露骨にレガシー環境だけを考えて刷られたようなカードも定期的に登場するので、ここは一つ強力なゴブリンを期待したいところ。
そこで、こんなカードがあったらいいなということで今のゴブリンが欲しいカードという視点からオリカをいくつか考えてみました。
ラノワールのゴブリン(R)次元の混乱で刷られなかったのが本当に悔やまれます。なぜ緑と対抗色であるはずの黒に超高性能なマナクリーチャが与えられて赤には何もないのでしょうか。不思議でなりません。
クリーチャー・ゴブリン
(T)あなたのマナプールに(R)を加える
1/1
新・モグの狂信者 (R)タール火がどうにも弱いので。
クリーチャー・ゴブリン
新・モグの狂信者を生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。新・モグの狂信者はそれに2点のダメージを与える。
1/1
これは実際にあっても問題なさそうなカードパワー。ダメージスタックルールの廃止と供にこういうのを刷ってもよかったのではないかと思います。
ゴブリンの溶岩使い (R)ゴブリンでないにも関わらず現在デッキに1枚入れている溶岩使いですが、これがゴブリンだったらどれだけ良かったことか・・・コストにできるカードがゴブリン限定でも喜んで使いそうです。
クリーチャー・ゴブリン
(R)(T)あなたの墓地にあるカードを2枚追放する:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ゴブリンの溶岩使いはそれに2点のダメージを与える。
1/1
皺だらけのゴブリン (R)(R)真珠三叉矛の達人でもアトランティスの王でもなく皺だらけの主レベルでいいのでいい加減ゴブリンにも2マナのロードを下さい。従僕と煽動者が石鍛冶、死儀礼、速槍を突破できず困っています。
クリーチャー ゴブリン・クレリック
あなたがコントロールする他のゴブリン・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
2/2
メフィストフェレスのゴブリン ①(R)ドロー妨害のヘイトベアーを赤にもください。
クリーチャー ゴブリン
プレイヤーが各ターンの自分のドロー・ステップに自分が引く最初のカードを除いて、そのプレイヤーがカードを引く場合、代わりにそのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
これによりカードを捨てた場合、そのプレイヤーはカードを1枚引く。これによりカードを捨てない場合、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを1枚、自分の墓地に置く。
2/2
BNGで迷宮の霊魂が登場した後も以前としてレガシー環境は青一色の様相を呈しているので。というか白はヘイトベアーが沢山あって羨ましい限りです。
サリアや法学者とまでは言わないので、レオニンの裁き人レベルでいいので一つくらいゴブリンに譲ってほしいものです。
火炎舌のゴブリン(R)(R)ポータルに似たようなのがいましたが、あちらは3マナでしかもゴブリンですらなかったので。
クリーチャー・ゴブリン
火炎舌のゴブリンが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。火炎舌のゴブリンは、それに2点のダメージを与える。
2/1
シンプルかつ極めて強力。2マナ四天王最後の枠を埋めるには多分このくらいの性能が必要でしょう。シングルシンボルだと強すぎで多くのデッキから引っ張り蛸になるビジョンしか見えないのであえてダブルシンボルで。
マルドゥの心臓貫きの例に鑑みるにこの手のCip生物は近年どんどん弱体化される傾向にありますが、最初からスタンを視野に入れてない統率者だったら・・・?
ゴブリンの蛮人 (R)②再利用の賢者とまではいわないのでせめて躁の蛮人がゴブリンであれば・・・
クリーチャー・ゴブリン
ゴブリンの蛮人が戦場に出たとき、アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
2/2
というか、アーティファクト破壊は本来、緑ではなく赤の色だったのに、なぜ緑の役割に入れてしまったのか。青サビで我慢していた時代まで逆行させたい。
ゴブリン忍び (6)(R)(R)宝船の巡礼と時を越えた探索をはじめとして最近世間を騒がせている探査カードですが、優秀な探査カードを本当に欲しているのは自らの墓地はリソースとして使わず、かつタルモに悩まされているゴブリンのようなデッキです。
クリーチャー・ゴブリン
速攻
探査
5/5
以前(といっても4,5年前)自分もゴブリンに墓忍びを入れて試行錯誤していた時期がありましたが、やはりその当時から黒黒がどうにもネックで実用レベルとは言い難いものがありました。探査が黒の色というのが本当に悔やまれます。
タルキールで登場したよろめく従者やスゥルタイのゴミあさり、わめき騒ぐマンドリルだって赤でゴブリンだったら喜んで使ったのに残念です。
ゴブリンの悪知恵 R悪知恵だけのために緑をタッチするのはやっぱり辛い・・・ということでもう随分長いことミリーの悪知恵は御無沙汰していますが、赤だったら喜んで使います。
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたのライブラリーのカードを上から3枚見てもよい。その後それらを望む順番で戻す。
ドミナリアの墳墓、モンス白はKarakasをはじめとして数多くの入れ得な土地があります。黒にはアーボーグがあります。
伝説の土地
各土地はそれの他のタイプに加えて山(Mountain)である。
緑には東屋があります。青は島があります。
こうしてみると白、青、黒、緑にはスペースが余ったら取りあえず入れて損は無い土地が数多く存在するのですが、
赤だけはそれがありません。
※真火とHammerheimなんて無かった
カー砦あたりが赤マナが出ればよかったのですが、中々そうはいかず。
聖遺の騎士が仮に赤単色だったらどれだけ使われていなかったことか!
ヴァラクートを考慮すると有り得ないオリカですが(ry
ゴブリンの東屋このさい基本地形タイプもP/Tもいらないのでゴブリンをサブタイプに持った土地をください・・・
土地・ゴブリン
タップ:あなたのマナプールに赤を加える
最近の小型クリーチャーはどれもタフネス2なので2ターン目の焼却者で退かして従僕アタックのパターンがほとんどできません。
モンス揺籃の地ゴブリンにガイア揺籃の地を入れる→駄目だこりゃ、は誰もが一度は通る道ですが、出る色が赤になれば話は別。ここ最近は薬瓶と従僕がほとんど仕事をさせてもらえずゴブリンデッキもただの愚鈍なビートダウンと化すことが多いので何かしら第三のマナブーストは欲しいところです。
伝説の土地
(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体につき、あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
エルフと同じく、ゴブリンも数を並べる種族なので、はっちゃけが割と許される統率者ならば・・・
ペンデルモンスデッキを煽動者に寄せてペンデルヘイヴンを入れる→駄目だこりゃ、は誰もが一度は通る道ですが、出る色が赤になれば話は別。
伝説の土地
(T):あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
(T):1/1のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+2の修整を受ける。
エルフと同じく、ゴブリンも1/1が多い種族なので、はっちゃけが割と許される統率者ならば・・・
モンス城デスタクではスペースの都合からKarakas優先で入れられないことが多い永岩城ですが、ゴブリンからしたら贅沢な悩みです。
伝説の土地
(T):あなたのマナ・プールに、(赤)を加える。
(赤)(T):伝説のクリーチャー1体を対象とする。このターン、次にそれに与えられるダメージを2点軽減する。
その永岩城使わないならクレンコを守るのに使うから下さい
※ ※ ※
暇な時間にちょくちょく考えていたオリカですが、こうして見てみるとタフネス2の小型クリーチャーをどうにかしたいという欲求が如実に現れていますね・・・
いずれにしても、統率者は1年の中で最も強力なゴブリンが刷られる可能性が高いセットなので今から楽しみです。
------------------------
●2018年9月1日追記●
利便性を考えてこのたび新規ブログを作成しました。
ゴブリン日記
https://mtg-life.net/
作成から日が浅いのでまだまだ至らない点ばかりですが、どうぞよろしくお願いします。
------------------------
ゴブリンデッキが構築に制限を課してやっと実現できる3ドローをほとんど何の苦労もなくやってのけるだなんて・・・
※ ※ ※
ゴブリンがテンポデッキ相手に盤面の主導権を取られ続けたり、コンボ相手に成す術も無く負けてしまうのは致し方ありません。(それはデッキの特徴からくる元々の相性差なので)
・・・しかし!
ゴブリンの得意分野であるカードアドバンテージの面でもテンポデッキに負けてしまうようでは、ゴブリンというデッキを使う理由を見出すのが難しくなってしまいます。
今まで
というのも、首謀者と宝船の巡礼を比較すると巡礼の方が早い段階でキャストでき、また引いたカードをゴブリン側よりも素早くクロックや妨害手段に転化できるからです。
(※ギャンコマやキキジキをハンドで抱えたまま墓忍びに殴り殺されるアレに似ていますね)
宝船の巡礼の強さはこのようなテンポデッキの第一波を防いでひと段落したところに反撃を許さない第二波を叩きつける理不尽なところにあります。
本来、テンポデッキはパワーカードを排してデッキのマナカーブを極端に低く保つことで成立していたデッキだったのですが、そのテンポデッキが1マナ3ドローというおよそテンポデッキには相応しくないパワーカードを手に入れてしまえばどうなるかは明白でした。
テンポの取り合いでは当然負けて、強みであった肝心のアドバンテージ面でも負けるようなことが頻発すればゴブリン側としては商売あがったりです。
一体どうしたもんだか・・・
●2018年9月1日追記●
利便性を考えてこのたび新規ブログを作成しました。
ゴブリン日記
https://mtg-life.net/
作成から日が浅いのでまだまだ至らない点ばかりですが、どうぞよろしくお願いします。
------------------------
ゴブリンデッキが構築に制限を課してやっと実現できる3ドローをほとんど何の苦労もなくやってのけるだなんて・・・
※ ※ ※
ゴブリンがテンポデッキ相手に盤面の主導権を取られ続けたり、コンボ相手に成す術も無く負けてしまうのは致し方ありません。(それはデッキの特徴からくる元々の相性差なので)
・・・しかし!
ゴブリンの得意分野であるカードアドバンテージの面でもテンポデッキに負けてしまうようでは、ゴブリンというデッキを使う理由を見出すのが難しくなってしまいます。
今まで
・テンポ宝船の巡礼登場後
テンポデッキ>ゴブリン
・カードアドバンテージ
ゴブリン>テンポデッキ
・テンポ宝船の巡礼の登場後でも依然としてカードアドバンテージではゴブリン側が優位だとする見方もあります。しかし、実はコレは大きな間違いです。
テンポデッキ>ゴブリン
・カードアドバンテージ
ゴブリン≦テンポデッキ
というのも、首謀者と宝船の巡礼を比較すると巡礼の方が早い段階でキャストでき、また引いたカードをゴブリン側よりも素早くクロックや妨害手段に転化できるからです。
・キャストのスピードそのため、首謀者VS宝船の巡礼のアド合戦では、首謀者で稼いだハンドアドを盤面に転化するより先に相手が巡礼で引いた3枚に焼き殺されたor殴り殺されるというケースが頻発します。
宝船の巡礼>ゴブリンの首謀者
・引いたカードをクロックに転化するスピード
宝船の巡礼>ゴブリンの首謀者
(※ギャンコマやキキジキをハンドで抱えたまま墓忍びに殴り殺されるアレに似ていますね)
宝船の巡礼の強さはこのようなテンポデッキの第一波を防いでひと段落したところに反撃を許さない第二波を叩きつける理不尽なところにあります。
本来、テンポデッキはパワーカードを排してデッキのマナカーブを極端に低く保つことで成立していたデッキだったのですが、そのテンポデッキが1マナ3ドローというおよそテンポデッキには相応しくないパワーカードを手に入れてしまえばどうなるかは明白でした。
テンポの取り合いでは当然負けて、強みであった肝心のアドバンテージ面でも負けるようなことが頻発すればゴブリン側としては商売あがったりです。
一体どうしたもんだか・・・
7月5日(土)に開催されたレガシー神決定戦。自分は以下のようなサイドボードで9回戦の長丁場に臨みました。
4《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
4《真髄の針/Pithing Needle》
1《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1《ヤスデ団/Earing Squad》
1《万力鎖/Manriki-Gusari 》
1《市長の塔/Tower of the Magistrate》
殆どはゴブリンのサイドボードでよく見る定番カードですが、渋面の溶岩使いと万力鎖だけは一般的ではありません。なぜこの2枚をゴブリンのサイドに入れたのか?
看守でサーチできるからだよ! HAHAHA!
今回はその理由について説明したいと思います。
※大して面白い内容じゃないです。
◆対策カードには腐る可能性があるものと腐ることが無いものがある
本題に行く前に少し脱線しますが、相手の脅威に対抗するためにサイドから投入される対策系カードには腐る可能性があるものと腐る可能性が無いものがあります。
具体的にいうと前者が解呪や真髄の針で後者がクァーサルの群れ魔道師やファイレクシアの破棄者にあたります。
両者の違いは前者が破壊したい置物を相手がプレイしてくれない間はハンドで腐っているのに対して、後者は破壊したい置物を相手がプレイしなくてもアタッカーとして能動的に使えるのでハンドで腐ることがないという点です。前者を“守りの対策カード”とするならば、後者は“攻めの対策カード”といったところでしょうか。
ここから、相手のデッキに絶対に対処したいカード(騙し打ち、魔の魅惑等)が入っているときは確実に仕事をこなす守りの対策カードを使うべきで、逆に出来れば壊したい程度の置物しか入ってないor対象になるカードが少ないというデッキを相手にする時は攻めの対策カードを使べき※ということが言えそうです。
ちなみに、撃つ対象に困らない親和やエンチャントレスを相手にするときは解呪もクァーサルもあるだけ全部積めばいい、という結論になります。
※針についてはサイクリングを防げるので厳密には違いますが・・・
※こうして考えると突然の衰微は腐ることがなく更に確実性も高いという、対策カードとして両者の美味しいところだけを取った狂ったカードだということが分かりましね。
◆タクタクの潰し屋とタール火は守りの対策カードである
さて、ここで少し本題に近づきます。
今回自分が使ったデッキにはタクタクの潰し屋とタール火がメインサイド合わせて2枚づつ入っていますが、これらはどちらも相手の小型クリーチャーや装備品に対してリアクティブに使う守りの対策カードです。したがって上でも説明したように相手が小型クリーチャーや装備品を出してくれなければその間はハンドで腐ることになります。
勿論、テンポデッキにしても、石鍛冶系のデッキにしてもデルバーや死儀礼、装備品といったカードは一番の勝ち筋なのでこちらの1枚目のタクタクやタール火が仕事をしないということはまず無いでしょう。
しかし、ハンドに来てしまった2枚目のタクタクやタール火が仕事をするかどうかというと・・・実はこれがかなり怪しくなってきます。
というのも、テンポデッキにしても石鍛冶デッキにしても小型クリーチャと装備品はメインの勝ち筋ではあっても、デッキ内唯一の勝ち筋というわけではないからです。デルバーを除去された返しでタルモを連打してきたり、十手を割られた後に瞬唱+剣鋤でこちらの場を退かしてネメシスで殴ってくるような動きもよくあるわけです。
それら別の勝ち筋を取ってきた相手に対して引いてしまった2枚目のタクタクやタール火は事実上の死に札になります。
◆ゴブリンデッキに3枚入っているカードは結構な確率でダブる。
ここで感覚的な話になって申し訳ないのですが、ゴブリンデッキに3枚入っているカードは結構な確率でダブります。というのも、ゴブリンは青のドロースペルが無いとはいえ看守、焼却者、首謀者によってハンドアドバンテージを比較的稼ぎやすいデッキだからです。この3種類のアドバンテージカードのお陰で“デッキに3枚入れてる戦長や焼却者の2枚目をゲーム中盤で引いた”というようなケースは往々にして発生します。というか、実際に回してみれば分かりますが、こんなケースしょっちゅうあります。
◆溶岩使いと万力鎖はそれぞれ“3枚目”の役割を担っている。
そしてやっと本題です。上でゴブリンデッキに同じカードを3枚入れるとダブる、と説明しましたが、
溶岩使いと万力鎖はズバリ、タール火やタクタクの潰し屋がダブって腐ることを防ぐために、3枚目の小型クリーチャー対策、装備品対策としてデッキに入れられています。
溶岩使いと万力鎖は確実性という意味ではタール火とタクタクに劣ります。しかし、それらとは異なり相手が小型クリーチャーと装備品を出さなかった場合でも一定の働きはしてくれるので腐ることがありません。例えば溶岩使いであれば墓地のタール火と薬瓶をリムーブすることでタルモやマングースを牽制しつつ、後続クリーチャーを除去から守る避雷針としての役割を果たします。また、万力鎖であればこちらのクリーチャーを稲妻や罰する火等の射程圏外に押しやり、煽動者で石鍛冶と死儀礼を超えるためサポートまでこなします。
このように、溶岩使いと万力鎖は現在のメタに非常にマッチしており、タール火やタクタクに代わるだけの十分な理由があったのでデッキに投入するに至りました。サイドカードを散らすことはMTGにおいては一般的な戦術ですが、なぜか1枚づつ採用されている溶岩使いと万力鎖にはこういう理由があったわけです。
まぁ全てはタール火とタクタクが弱いのがいけないんですけどね。
クァーサルの群れ魔道師や再利用の賢者なんて贅沢なことは言わないので、せめて松明の悪鬼や躁の蛮人くらいはゴブリンで刷り直して欲しいですね・・・
4《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
4《真髄の針/Pithing Needle》
1《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1《ヤスデ団/Earing Squad》
1《万力鎖/Manriki-Gusari 》
1《市長の塔/Tower of the Magistrate》
殆どはゴブリンのサイドボードでよく見る定番カードですが、渋面の溶岩使いと万力鎖だけは一般的ではありません。なぜこの2枚をゴブリンのサイドに入れたのか?
今回はその理由について説明したいと思います。
※大して面白い内容じゃないです。
◆対策カードには腐る可能性があるものと腐ることが無いものがある
本題に行く前に少し脱線しますが、相手の脅威に対抗するためにサイドから投入される対策系カードには腐る可能性があるものと腐る可能性が無いものがあります。
具体的にいうと前者が解呪や真髄の針で後者がクァーサルの群れ魔道師やファイレクシアの破棄者にあたります。
両者の違いは前者が破壊したい置物を相手がプレイしてくれない間はハンドで腐っているのに対して、後者は破壊したい置物を相手がプレイしなくてもアタッカーとして能動的に使えるのでハンドで腐ることがないという点です。前者を“守りの対策カード”とするならば、後者は“攻めの対策カード”といったところでしょうか。
ここから、相手のデッキに絶対に対処したいカード(騙し打ち、魔の魅惑等)が入っているときは確実に仕事をこなす守りの対策カードを使うべきで、逆に出来れば壊したい程度の置物しか入ってないor対象になるカードが少ないというデッキを相手にする時は攻めの対策カードを使べき※ということが言えそうです。
ちなみに、撃つ対象に困らない親和やエンチャントレスを相手にするときは解呪もクァーサルもあるだけ全部積めばいい、という結論になります。
※針についてはサイクリングを防げるので厳密には違いますが・・・
※こうして考えると突然の衰微は腐ることがなく更に確実性も高いという、対策カードとして両者の美味しいところだけを取った狂ったカードだということが分かりましね。
◆タクタクの潰し屋とタール火は守りの対策カードである
さて、ここで少し本題に近づきます。
今回自分が使ったデッキにはタクタクの潰し屋とタール火がメインサイド合わせて2枚づつ入っていますが、これらはどちらも相手の小型クリーチャーや装備品に対してリアクティブに使う守りの対策カードです。したがって上でも説明したように相手が小型クリーチャーや装備品を出してくれなければその間はハンドで腐ることになります。
勿論、テンポデッキにしても、石鍛冶系のデッキにしてもデルバーや死儀礼、装備品といったカードは一番の勝ち筋なのでこちらの1枚目のタクタクやタール火が仕事をしないということはまず無いでしょう。
しかし、ハンドに来てしまった2枚目のタクタクやタール火が仕事をするかどうかというと・・・実はこれがかなり怪しくなってきます。
というのも、テンポデッキにしても石鍛冶デッキにしても小型クリーチャと装備品はメインの勝ち筋ではあっても、デッキ内唯一の勝ち筋というわけではないからです。デルバーを除去された返しでタルモを連打してきたり、十手を割られた後に瞬唱+剣鋤でこちらの場を退かしてネメシスで殴ってくるような動きもよくあるわけです。
それら別の勝ち筋を取ってきた相手に対して引いてしまった2枚目のタクタクやタール火は事実上の死に札になります。
◆ゴブリンデッキに3枚入っているカードは結構な確率でダブる。
ここで感覚的な話になって申し訳ないのですが、ゴブリンデッキに3枚入っているカードは結構な確率でダブります。というのも、ゴブリンは青のドロースペルが無いとはいえ看守、焼却者、首謀者によってハンドアドバンテージを比較的稼ぎやすいデッキだからです。この3種類のアドバンテージカードのお陰で“デッキに3枚入れてる戦長や焼却者の2枚目をゲーム中盤で引いた”というようなケースは往々にして発生します。というか、実際に回してみれば分かりますが、こんなケースしょっちゅうあります。
◆溶岩使いと万力鎖はそれぞれ“3枚目”の役割を担っている。
そしてやっと本題です。上でゴブリンデッキに同じカードを3枚入れるとダブる、と説明しましたが、
溶岩使いと万力鎖はズバリ、タール火やタクタクの潰し屋がダブって腐ることを防ぐために、3枚目の小型クリーチャー対策、装備品対策としてデッキに入れられています。
溶岩使いと万力鎖は確実性という意味ではタール火とタクタクに劣ります。しかし、それらとは異なり相手が小型クリーチャーと装備品を出さなかった場合でも一定の働きはしてくれるので腐ることがありません。例えば溶岩使いであれば墓地のタール火と薬瓶をリムーブすることでタルモやマングースを牽制しつつ、後続クリーチャーを除去から守る避雷針としての役割を果たします。また、万力鎖であればこちらのクリーチャーを稲妻や罰する火等の射程圏外に押しやり、煽動者で石鍛冶と死儀礼を超えるためサポートまでこなします。
このように、溶岩使いと万力鎖は現在のメタに非常にマッチしており、タール火やタクタクに代わるだけの十分な理由があったのでデッキに投入するに至りました。サイドカードを散らすことはMTGにおいては一般的な戦術ですが、なぜか1枚づつ採用されている溶岩使いと万力鎖にはこういう理由があったわけです。
まとめ
◆対策カードには“腐る可能性があるもの”と“そうでないもの”の二種類がある
◆タクタクの潰し屋とタール火は“腐る可能性がある対策カード”にあたる
◆ゴブリンデッキに3枚入っているカードは結構な確率でハンドでダブる。
◆溶岩使いと万力鎖はそれぞれ“腐ることがない対策カード”として3枚目のタクタクとタール火の役割を担っている。
まぁ全てはタール火とタクタクが弱いのがいけないんですけどね。
クァーサルの群れ魔道師や再利用の賢者なんて贅沢なことは言わないので、せめて松明の悪鬼や躁の蛮人くらいはゴブリンで刷り直して欲しいですね・・・
たまにレガシーのゴブリンのサイドで見かける紅蓮破と赤霊破。
自分は結構長いことゴブリンを使っているのですが、過去に紙の大会でこれらをサイドに入れたのは片手で数えるほどしかありません。多分2回位だったと思います。
多くの人が実物提示教育を睨んでGoblinのサイドに紅蓮破を積んでいる中、なぜ自分は紅蓮破を全く使わないのか。
今回はその理由を説明したいと思います。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その① デッキと噛み合わない。
《展開上の問題》
レガシーのゴブリンが紅蓮破を積む場合、それは9割方実物提示教育を打ち消すことを目的に積まれています。したがって当たり前ですが、土地を起こした状態でターンを渡さなければなりません。しかし、ゴブリンはZooのような高速アグロとは異なり、序盤~中盤と満遍なくクリーチャーを展開するデッキです。これが土地を起こした状態でターンを渡さなければならない紅蓮破と喧嘩をします。
「クロックが十分に形成できてないけど紅蓮破を構えるために展開をせず、結果的に相手に準備の時間を与えすぎて負けました」では笑えません。
《土地との兼ね合いの問題》
ゴブリンは余ったマナを不毛の大地やリシャーダの港の起動に充てるようなデッキ構成になっています。ですから、アップキープに起動できる港をなぜか起動しなかったり、相手の場に特殊地形があるのに群衆追いを山と不毛から唱えて山を1枚立てた状態でターンを渡せば紅蓮破を抱えていることを宣言しているようなものです。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その② 妨害されやすい
対SneakShowにおける紅蓮破は相手のアクションに対してリアクティブに唱えることになるので、置物と比較してどうしてプレイするのが遅くなります。つまり、プレイするその瞬間まで相手に準備する時間を与えることになります。その結果、せっかく実物提示教育に紅蓮破を合わせられたとしてもそれ自体がカウンターされてしまう可能性が置物と比較して圧倒的に高くなってしまいます。特にこの傾向はドローソースが豊富な対HighTide戦でより顕著になります。それに加えて上でも説明したように、ゴブリンはフルタップで展開するケースが多いのでゴブリンが使う紅蓮破はZooなどが使う紅蓮破よりも目くらましに引っかかる頻度が格段に高くなっています。ゴブリンがナカティル→タルモ→バントの魔除け、と動くCounter Catのような動きをするのは難しいというわけですね。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その③ そもそもゴブリンが妨害すべきカードが実物提示教育ではない
大前提をひっくり返すような話になってしまうのですが、そもそも対SneakShowにおいてゴブリンが本当に対処しなければならないカードは実物提示教育ではなく、騙し討ちです。というのも、実物提示教育は撃たれたとしても、そこに看守(棘鞭)を合わせれば対処できてしまうことが往々にしてあるからです。しかし騙し打ちは別です。エムラクールはもちろんのこと、グリセルブランドにしても速攻で走ってこられたらよっぽど優位な盤面を築いていない限り致命傷は避けられません。したがって、SneakShow相手には紅蓮破で実物提示教育を潰すのではなく、真髄の針で騙し打ち(orグリセルブランド)を刺すのが正しいプレイングになります。余談ですが、これと同じ理由で実物提示教育専用になる絶望の天使を真髄の針より優先してサイドに仕込むのも個人的には“有り得ない愚策”と思っています。
※リアニメイトがG2以降に入れてくる実物提示教育までを睨んでサイドに入れるなら話なら別です。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その④ 唱えるチャンスが限られる
理由その③で挙げたように、Goblinが本当にプレイされて嫌なのは実物提示教育ではなく騙し打ちです。SneakShow側もそのことは十分承知しているので、出来るだけ実物提示教育ではなく、騙し打ちからの奇襲ルートを選びます。紅蓮破を引いたまではよかったものの、使う機会がないまま滅殺6を食らって死んでしまっては泣くに泣けません。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その⑤ サイドインしたい相手が少ない
紅蓮破をサイドインするような相手はSneakShowの他にメジャーな所ではHighTideとマーフォークが挙げられますが、そのどちらも今やTier2以下であり、当たることも殆どありません。SneakShowという最大の仮想敵にあまり効かず、更に汎用性も低いサイドとなればその有用性に疑問符が付けられても文句は言えないでしょう。
※ただし、Omni-tellやHighTide、Merfolkといった紅蓮破でなければ対処できないデッキが環境を牛耳るようになればゴブリンもサイドに紅蓮破を積まざるをえなくなると思います。そんな日が来るのか疑問ではありますが・・・
ここで全ての理由が出尽くしたのでまとめてみます。
こうして見ると紅蓮破をゴブリンのサイドに積む理由が殆ど見当たりませんね。
そもそも、紅蓮破はSneakShow相手にイマイチで、更にサイドインできる他のデッキもTier2止まり。それに対して理由③でも挙げた真髄の針はSneakShow相手に効果的で、更にTier1のUW Miracle相手にもしっかり仕事をする・・・と、なると限られたサイドボードのスペースを何に充てるべきかは明白ですね。
明後日はいよいよ神決定戦ですが、ある程度のプレイヤーが使用するであろうゴブリンのサイドボードはどうなるのでしょうか?今から楽しみで仕方ありません。
自分は結構長いことゴブリンを使っているのですが、過去に紙の大会でこれらをサイドに入れたのは片手で数えるほどしかありません。多分2回位だったと思います。
多くの人が実物提示教育を睨んでGoblinのサイドに紅蓮破を積んでいる中、なぜ自分は紅蓮破を全く使わないのか。
今回はその理由を説明したいと思います。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その① デッキと噛み合わない。
《展開上の問題》
レガシーのゴブリンが紅蓮破を積む場合、それは9割方実物提示教育を打ち消すことを目的に積まれています。したがって当たり前ですが、土地を起こした状態でターンを渡さなければなりません。しかし、ゴブリンはZooのような高速アグロとは異なり、序盤~中盤と満遍なくクリーチャーを展開するデッキです。これが土地を起こした状態でターンを渡さなければならない紅蓮破と喧嘩をします。
「クロックが十分に形成できてないけど紅蓮破を構えるために展開をせず、結果的に相手に準備の時間を与えすぎて負けました」では笑えません。
《土地との兼ね合いの問題》
ゴブリンは余ったマナを不毛の大地やリシャーダの港の起動に充てるようなデッキ構成になっています。ですから、アップキープに起動できる港をなぜか起動しなかったり、相手の場に特殊地形があるのに群衆追いを山と不毛から唱えて山を1枚立てた状態でターンを渡せば紅蓮破を抱えていることを宣言しているようなものです。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その② 妨害されやすい
対SneakShowにおける紅蓮破は相手のアクションに対してリアクティブに唱えることになるので、置物と比較してどうしてプレイするのが遅くなります。つまり、プレイするその瞬間まで相手に準備する時間を与えることになります。その結果、せっかく実物提示教育に紅蓮破を合わせられたとしてもそれ自体がカウンターされてしまう可能性が置物と比較して圧倒的に高くなってしまいます。特にこの傾向はドローソースが豊富な対HighTide戦でより顕著になります。それに加えて上でも説明したように、ゴブリンはフルタップで展開するケースが多いのでゴブリンが使う紅蓮破はZooなどが使う紅蓮破よりも目くらましに引っかかる頻度が格段に高くなっています。ゴブリンがナカティル→タルモ→バントの魔除け、と動くCounter Catのような動きをするのは難しいというわけですね。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その③ そもそもゴブリンが妨害すべきカードが実物提示教育ではない
大前提をひっくり返すような話になってしまうのですが、そもそも対SneakShowにおいてゴブリンが本当に対処しなければならないカードは実物提示教育ではなく、騙し討ちです。というのも、実物提示教育は撃たれたとしても、そこに看守(棘鞭)を合わせれば対処できてしまうことが往々にしてあるからです。しかし騙し打ちは別です。エムラクールはもちろんのこと、グリセルブランドにしても速攻で走ってこられたらよっぽど優位な盤面を築いていない限り致命傷は避けられません。したがって、SneakShow相手には紅蓮破で実物提示教育を潰すのではなく、真髄の針で騙し打ち(orグリセルブランド)を刺すのが正しいプレイングになります。余談ですが、これと同じ理由で実物提示教育専用になる絶望の天使を真髄の針より優先してサイドに仕込むのも個人的には“有り得ない愚策”と思っています。
※リアニメイトがG2以降に入れてくる実物提示教育までを睨んでサイドに入れるなら話なら別です。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その④ 唱えるチャンスが限られる
理由その③で挙げたように、Goblinが本当にプレイされて嫌なのは実物提示教育ではなく騙し打ちです。SneakShow側もそのことは十分承知しているので、出来るだけ実物提示教育ではなく、騙し打ちからの奇襲ルートを選びます。紅蓮破を引いたまではよかったものの、使う機会がないまま滅殺6を食らって死んでしまっては泣くに泣けません。
ゴブリンに紅蓮破が合わない理由その⑤ サイドインしたい相手が少ない
紅蓮破をサイドインするような相手はSneakShowの他にメジャーな所ではHighTideとマーフォークが挙げられますが、そのどちらも今やTier2以下であり、当たることも殆どありません。SneakShowという最大の仮想敵にあまり効かず、更に汎用性も低いサイドとなればその有用性に疑問符が付けられても文句は言えないでしょう。
※ただし、Omni-tellやHighTide、Merfolkといった紅蓮破でなければ対処できないデッキが環境を牛耳るようになればゴブリンもサイドに紅蓮破を積まざるをえなくなると思います。そんな日が来るのか疑問ではありますが・・・
ここで全ての理由が出尽くしたのでまとめてみます。
ゴブリンのサイドボードに紅蓮破が合わない理由 まとめ
①デッキと噛み合わない
→中盤以降もクリーチャーを展開するので。
→リシャーダの港や不毛との大地の相性の悪さ。
②リアクティブカードなので打ち消されやすい
③そもそも妨害すべきカードが実物提示教育ではない
④唱える機会が制限される
⑤サイドインしたい相手が少ない。
こうして見ると紅蓮破をゴブリンのサイドに積む理由が殆ど見当たりませんね。
そもそも、紅蓮破はSneakShow相手にイマイチで、更にサイドインできる他のデッキもTier2止まり。それに対して理由③でも挙げた真髄の針はSneakShow相手に効果的で、更にTier1のUW Miracle相手にもしっかり仕事をする・・・と、なると限られたサイドボードのスペースを何に充てるべきかは明白ですね。
明後日はいよいよ神決定戦ですが、ある程度のプレイヤーが使用するであろうゴブリンのサイドボードはどうなるのでしょうか?今から楽しみで仕方ありません。
レガシーのゴブリンデッキで最も弱いカードはなにか?
こう聞かれたら自分は真っ先にゴブリンの女看守を挙げます。
ゴブリンの女看守/Goblin Matron (2)(赤)
クリーチャー ゴブリン(Goblin)
ゴブリンの女看守が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーからゴブリン(Goblin)・カードを1枚探し、そのカードを公開してあなたの手札に加えてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
1/1
召集ゴブリンの時代から10年以上ずっと3マナ圏の確定4積を勤めてきたエースカードがなぜ?と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
①素出ししないといけないケースの増加
突然の衰微と死儀礼のシャーマンのせいでここ1、2年は従僕と薬瓶に対する信頼性がガクっと落ちました。
それに伴い女看守も素出しを迫られるケースが非常に増えました。
ただでさえ他のデッキにスピードで遅れを取るゴブリンが更にテンポ悪く展開するようになればどうなるかは明らかですね。
②ゲームスピードの高速化
ご存知秘密を掘り下げる者と死儀礼のシャーマンがこれに当たります。
せっかく看守で首謀者を持ってきてもキャストする前にプレイヤーが死んでしまったら元も子もありません。
ローウィンで刷られてから4年以上、全く見向きもされなかったタール火がこの1、2年で頻繁に使われるようになったのもこの2枚が原因としてあります。
タール火はタルモを大きくしてしまうので出来ることならデッキに入れたくないのですが、そのデメリットに目を瞑ってでも入れざるを得ない現状がゴブリンを取り巻く環境の厳しさを物語っていますね。
③戦力として期待できない
多くの人が気付いていると思いますが、3マナ1/1がとにかく弱い!
現代レガシーにあるまじき貧弱ボディ!1マナ1/2能力持ちや3マナ3/1プロテクション(プレイヤー)が当たり前になっている昨今、このマナレシオの悪さには眩暈がします。
3マナもかけておきながら自身よりも軽い死儀礼と石鍛冶を前に従僕と仲良くビタ止まりしてしまうのは流石に許容できませんね。
似たようなカードとして帝国の徴募兵がありますが、あちらはAlurenにしてもPainterにしても戦闘要員としての性能は求められていません。
しかし女看守は場に出た後も継続して戦闘要因として仕事をすることが求められます。
それだけにインフレが進む昨今、3マナ1/1では話にならない場面はとても沢山あります。
分かりやすい例でいえば、加工や牧歌的な教示者はレガシーで使用に耐えうるカードではありません。
それと同じで3マナでキャストしてそれ以降盤面に何の影響も与えられなかった時の女看守は明らかにレガシーレベルではありません。
そして繰り返しになりますが、近年の看守はそういう状況に陥りやすくなっています。
【まとめ】
レガシーのゴブリンデッキの中で女看守が一番弱い理由
→死儀礼と衰微のせいで素出ししないといけないケースが増加
→死儀礼と秘密を掘り下げる者のせいでサーチしたカードを活かす時間的猶予がない
→死儀礼と石鍛冶のせいで戦力として働かせてもらえない
結局、全部死儀礼が悪いというオチでした。
死儀礼が強力なカードだということはリークの時点で分かっていましたが、まさかMMとの入れ替わりで登場したカードがMMよりもキツい存在になるとは一体だれが予想できたでしょうか?
これはもうゴブリンの徴募兵を解禁して女看守のスロットを全部徴募兵に入れ替えるしかありませんね・・・
こう聞かれたら自分は真っ先にゴブリンの女看守を挙げます。
ゴブリンの女看守/Goblin Matron (2)(赤)
クリーチャー ゴブリン(Goblin)
ゴブリンの女看守が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーからゴブリン(Goblin)・カードを1枚探し、そのカードを公開してあなたの手札に加えてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
1/1
召集ゴブリンの時代から10年以上ずっと3マナ圏の確定4積を勤めてきたエースカードがなぜ?と思われるかもしれませんが、これには理由があります。
①素出ししないといけないケースの増加
突然の衰微と死儀礼のシャーマンのせいでここ1、2年は従僕と薬瓶に対する信頼性がガクっと落ちました。
それに伴い女看守も素出しを迫られるケースが非常に増えました。
ただでさえ他のデッキにスピードで遅れを取るゴブリンが更にテンポ悪く展開するようになればどうなるかは明らかですね。
②ゲームスピードの高速化
ご存知秘密を掘り下げる者と死儀礼のシャーマンがこれに当たります。
せっかく看守で首謀者を持ってきてもキャストする前にプレイヤーが死んでしまったら元も子もありません。
ローウィンで刷られてから4年以上、全く見向きもされなかったタール火がこの1、2年で頻繁に使われるようになったのもこの2枚が原因としてあります。
タール火はタルモを大きくしてしまうので出来ることならデッキに入れたくないのですが、そのデメリットに目を瞑ってでも入れざるを得ない現状がゴブリンを取り巻く環境の厳しさを物語っていますね。
③戦力として期待できない
多くの人が気付いていると思いますが、3マナ1/1がとにかく弱い!
現代レガシーにあるまじき貧弱ボディ!1マナ1/2能力持ちや3マナ3/1プロテクション(プレイヤー)が当たり前になっている昨今、このマナレシオの悪さには眩暈がします。
3マナもかけておきながら自身よりも軽い死儀礼と石鍛冶を前に従僕と仲良くビタ止まりしてしまうのは流石に許容できませんね。
似たようなカードとして帝国の徴募兵がありますが、あちらはAlurenにしてもPainterにしても戦闘要員としての性能は求められていません。
しかし女看守は場に出た後も継続して戦闘要因として仕事をすることが求められます。
それだけにインフレが進む昨今、3マナ1/1では話にならない場面はとても沢山あります。
分かりやすい例でいえば、加工や牧歌的な教示者はレガシーで使用に耐えうるカードではありません。
それと同じで3マナでキャストしてそれ以降盤面に何の影響も与えられなかった時の女看守は明らかにレガシーレベルではありません。
そして繰り返しになりますが、近年の看守はそういう状況に陥りやすくなっています。
【まとめ】
レガシーのゴブリンデッキの中で女看守が一番弱い理由
→死儀礼と衰微のせいで素出ししないといけないケースが増加
→死儀礼と秘密を掘り下げる者のせいでサーチしたカードを活かす時間的猶予がない
→死儀礼と石鍛冶のせいで戦力として働かせてもらえない
結局、全部死儀礼が悪いというオチでした。
死儀礼が強力なカードだということはリークの時点で分かっていましたが、まさかMMとの入れ替わりで登場したカードがMMよりもキツい存在になるとは一体だれが予想できたでしょうか?
これはもうゴブリンの徴募兵を解禁して女看守のスロットを全部徴募兵に入れ替えるしかありませんね・・・
レガシーにおいてゴブリンがトップメタを張っていた時代、ゴブリンの除去は単純に焼却者4積するだけでOKでした。それこそ今の白や黒が除去を『剣を鋤に』や『突然の衰微』に頼り切っているのと同じように。ダメージスタックも乗りましたしね。
しかし、アラーラの断片を機に始まったクリーチャーの高性能化に伴う環境の変化により、ここ数年で除去を全て焼却者だけに任せるのが絶対に正しいというわけでもなくなってきました。
今やゴブリンが除去しなければならないクリーチャーはタルモゴイフを筆頭に新しいエキスパンションが出る毎に増えているわけですから。
そこで、今回は自分用のメモも兼ねて今の環境で特に有力であろうゴブリンの除去をそれぞれ比較してみたいと思います。
※巣穴の運命支配やゴブリンの名手など考慮に値するトーナメントレベルの除去は他にも沢山ありますが、今回はあくまで自分用のメモ+現環境を基準に考えたのでそれらは省いてあります。
・打ち消されない
・準備が必要
→撃ちたいときに撃てないことが多々ある
→スタック介入で除去に失敗する可能性がある
・どんな相手にも腐らない
・アドを取れることが多い
・確実に除去できる
・コストが軽い
→初手のキープ基準になる
→テンポ損しない
・部族カードである
→首謀者でハンドに入る
→タルモが大きくなる
・クリーチャーである
→初手のキープ基準になる
→避雷針になる
→戦闘に参加できる
→確実性が低い
・痛いときがある
・アドを取れる可能性がある
・首謀者でハンドに加わらない
・ピッチである
→奇襲性が高い
→テンポ得する
→アドを失う可能性がある
・撃ちたいときに撃てない可能性がある
※Pyrokinesisでアドを取れるのはレアケースなので考慮しない。
特に良い点を赤字、悪い点を青字にしてみました。
こうしてみると見事に全て一長一短で、カードの特徴からどれを何枚デッキに入れるか決めるのは難しそうですね。
となると、次は特徴以外の面からどれを何枚採用するか考えてみる必要がありそうです。
しかし、アラーラの断片を機に始まったクリーチャーの高性能化に伴う環境の変化により、ここ数年で除去を全て焼却者だけに任せるのが絶対に正しいというわけでもなくなってきました。
今やゴブリンが除去しなければならないクリーチャーはタルモゴイフを筆頭に新しいエキスパンションが出る毎に増えているわけですから。
そこで、今回は自分用のメモも兼ねて今の環境で特に有力であろうゴブリンの除去をそれぞれ比較してみたいと思います。
※巣穴の運命支配やゴブリンの名手など考慮に値するトーナメントレベルの除去は他にも沢山ありますが、今回はあくまで自分用のメモ+現環境を基準に考えたのでそれらは省いてあります。
宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator (2)(赤)
クリーチャー ゴブリン(Goblin)
サイクリング(1)(赤)((1)(赤),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが宝石の手の焼却者をサイクリングしたとき、クリーチャー1体を対象とする。あなたは「宝石の手の焼却者はそれにX点のダメージを与える」ことを選んでもよい。Xは戦場に出ているゴブリン(Goblin)の数に等しい。
2/1
・打ち消されない
・準備が必要
→撃ちたいときに撃てないことが多々ある
→スタック介入で除去に失敗する可能性がある
・どんな相手にも腐らない
・アドを取れることが多い
タール火/Tarfire (赤)
部族インスタント ゴブリン(Goblin)
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。タール火はそれに2点のダメージを与える。
・確実に除去できる
・コストが軽い
→初手のキープ基準になる
→テンポ損しない
・部族カードである
→首謀者でハンドに入る
→タルモが大きくなる
火花鍛冶/Sparksmith (1)(赤)
クリーチャー ゴブリン(Goblin)
(T):クリーチャー1体を対象とする。火花鍛冶は、それとあなたにX点のダメージを与える。Xは、戦場に出ているゴブリン(Goblin)の数に等しい。
1/1
・クリーチャーである
→初手のキープ基準になる
→避雷針になる
→戦闘に参加できる
→確実性が低い
・痛いときがある
・アドを取れる可能性がある
紅蓮操作/Pyrokinesis (4)(赤)(赤)
インスタント
あなたは、紅蓮操作のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある赤のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
好きな数のクリーチャーを対象とする。紅蓮操作はそれらに4点のダメージを、望むように割り振って与える。
・首謀者でハンドに加わらない
・ピッチである
→奇襲性が高い
→テンポ得する
→アドを失う可能性がある
・撃ちたいときに撃てない可能性がある
※Pyrokinesisでアドを取れるのはレアケースなので考慮しない。
特に良い点を赤字、悪い点を青字にしてみました。
こうしてみると見事に全て一長一短で、カードの特徴からどれを何枚デッキに入れるか決めるのは難しそうですね。
となると、次は特徴以外の面からどれを何枚採用するか考えてみる必要がありそうです。
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