久々にゴブリンに新戦力が投入されました。これは強い。(特定の相手には)
今回はゴブリン期待の星、グレンゾについて考えてみたいと思います。
MTGにおいて、グレンゾは今まで無かったタイプのカードです。
ボトムにカードを送るカードは古のSoldevi Diggerを筆頭にいくらでも存在しますが、逆にボトムのカードを参照するカードはMTG史上恐らく初ではないでしょうか?(間違ってたらすいません)
過去に例が無いカードなだけにグレンゾはMTGの戦略性を広げる1枚としてその活躍に注目したいところです。一つ一つ分析してみたいと思います。
●マナコスト
グレンゾを語る上で一番のポイントとなる点は黒マナが要求されるところではないでしょうか。
グレンゾを既存のゴブリンに入れるならマナベースをある程度黒寄りにしなければなりません。
赤単のゴブリンに黒を一色タッチするだけなら問題ありませんが、既に白をタッチしているとなると話は別です。
マナベースの脆弱化はテンポデッキに対して露骨に弱くなるので、そうまでしてグレンゾをデッキに入れる価値があるかしっかり推し量る必要がありそうです。
・・・・・・グレンゾが赤単色であれば最高だったのですが(ボソッ
●パワー、タフネス
基本サイズのタフネスが2というのがとても偉いです。
というのも、これが仮に1/2や2/1だと環境に蔓延る石鍛冶や死儀礼相手に足が止まってしまうからです。また、タフネスが1だったら稲妻圏外に行くには5マナで待ってプレイしなければなりません。
しかし、基本サイズが2/2であればその心配もありません。
レガシーにおいて4マナと5マナには天と地ほどの差があるのでこれはとても助かります。女看守にもグレンゾのマッシブボディは見習ってほしいものです。
●能力
意外と起動する余裕がなく、また当たりが出る確率も低いです。
仮にデッキの半分がゴブリンでも当たりが出る確率は1/2なのでゴブリンを1体出すのに4マナかかる計算です。
例えばこんな感じのデッキがあったとします
4従僕
4看守
4焼却者
4首謀者
3戦長
2群衆追い
2グレンゾ
1戦争司令官
1棘鞭使い
1酋長
1名手
1タクタク
1稲妻造り師
1クレンコ
1司令官
4薬瓶
2タール火
23土地
この場合、土地2枚とグレンゾを抜いた57枚の中では当たりが27枚で外れが30枚のように見えます。
しかし、実際のゲームで従僕や焼却者が出てもインパクトは余り無いので「これは嬉しい!」と思える“本当の当たり”が出る確率は見た目以上に低くなります。
したがって、確率を考えるとグレンゾの能力起動よりも港の起動を優先した方がいいんじゃないかという場面は当初の予想以上沢山ありました。
ただし、レガシーにおけるボトムにカードを送るものはパッと思いつくだけでもジェイス、終末、ヴェンディリオンなど沢山存在します。
したがってグレンゾはそれらに対する抑止力や中盤以降ありちなマナフラッドの解消先として考えるならばこれ以上ないベストカードといえます。
●グレンゾが有効なデッキ
・UW奇跡
・ジャンド
・EsperBlade
・NicFit 等々・・・
見事にどれも盤面で勝負するデッキばかりです。
逆に、ここで挙げられていないデッキ(テンポやコンボ)が多い環境ではグレンゾは能力を起動する暇が全く無いのでマナ拘束のキツい灰色熊でしかありません。(どことなく汁婆と通じるものがありますね)
そして、現在のレガシー環境においてボードデッキの数がテンポデッキとコンボデッキの合計数を上回っているかといえば・・・実態はそんなことは全くありません。
ということで、 勝ちにいくならゴブリンの2マナ圏はこれまでと同じく戦争司令官や群衆追いを使うのが賢い選択ではないでしょうか。
しかし、シナジーの塊であることや、いつ引いても仕事をすることからこれほど食指を動かされるカードは中々ありません。
これだけ可能性があるカードですので何とか使ってみたい気はしますね。
●オマケ
【MTGO Legacy】2014.06.14 EsperBlade VS Goblin
https://www.youtube.com/watch?v=UJ2zkBvZOVI
爆薬で1:2交換をされたときはどうしようかと思いましたが、相手が不慣れだったので勝てました。グレンゾが活躍したと言っておきながら実際のところ一番仕事をしたのはタクタクの潰し屋ですが・・・
※1とにかく早くグレンゾが使いたかったので構成は考慮せずに既存のデッキに1枚突っ込んだだけの形になっています。
※2ヤスデ団と針が入っているのはG1で事故った相手のデッキをテゼレッターと勘違いしたからです。
追記:2016年8月19日
新しいグレンゾに関する考察書きました
【コンスピラシー】レガシーのゴブリンおける《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo,Havoc Raiser》の可能性について考察
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201608192109459548/
今回はゴブリン期待の星、グレンゾについて考えてみたいと思います。
地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden (X)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin)・ならず者(Rogue)
地下牢の管理人、グレンゾは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(2):あなたのライブラリーの一番下のカードをあなたの墓地に置く。それが地下牢の管理人、グレンゾのパワー以下のパワーを持つクリーチャー・カードであった場合、それを戦場に出す。
2/2
http://whisper.wisdom-guild.net/card/Grenzo%2C+Dungeon+Warden/
MTGにおいて、グレンゾは今まで無かったタイプのカードです。
ボトムにカードを送るカードは古のSoldevi Diggerを筆頭にいくらでも存在しますが、逆にボトムのカードを参照するカードはMTG史上恐らく初ではないでしょうか?(間違ってたらすいません)
過去に例が無いカードなだけにグレンゾはMTGの戦略性を広げる1枚としてその活躍に注目したいところです。一つ一つ分析してみたいと思います。
●マナコスト
グレンゾを語る上で一番のポイントとなる点は黒マナが要求されるところではないでしょうか。
グレンゾを既存のゴブリンに入れるならマナベースをある程度黒寄りにしなければなりません。
赤単のゴブリンに黒を一色タッチするだけなら問題ありませんが、既に白をタッチしているとなると話は別です。
マナベースの脆弱化はテンポデッキに対して露骨に弱くなるので、そうまでしてグレンゾをデッキに入れる価値があるかしっかり推し量る必要がありそうです。
・・・・・・グレンゾが赤単色であれば最高だったのですが(ボソッ
●パワー、タフネス
基本サイズのタフネスが2というのがとても偉いです。
というのも、これが仮に1/2や2/1だと環境に蔓延る石鍛冶や死儀礼相手に足が止まってしまうからです。また、タフネスが1だったら稲妻圏外に行くには5マナで待ってプレイしなければなりません。
しかし、基本サイズが2/2であればその心配もありません。
レガシーにおいて4マナと5マナには天と地ほどの差があるのでこれはとても助かります。女看守にもグレンゾのマッシブボディは見習ってほしいものです。
●能力
意外と起動する余裕がなく、また当たりが出る確率も低いです。
仮にデッキの半分がゴブリンでも当たりが出る確率は1/2なのでゴブリンを1体出すのに4マナかかる計算です。
例えばこんな感じのデッキがあったとします
4従僕
4看守
4焼却者
4首謀者
3戦長
2群衆追い
2グレンゾ
1戦争司令官
1棘鞭使い
1酋長
1名手
1タクタク
1稲妻造り師
1クレンコ
1司令官
4薬瓶
2タール火
23土地
この場合、土地2枚とグレンゾを抜いた57枚の中では当たりが27枚で外れが30枚のように見えます。
しかし、実際のゲームで従僕や焼却者が出てもインパクトは余り無いので「これは嬉しい!」と思える“本当の当たり”が出る確率は見た目以上に低くなります。
したがって、確率を考えるとグレンゾの能力起動よりも港の起動を優先した方がいいんじゃないかという場面は当初の予想以上沢山ありました。
ただし、レガシーにおけるボトムにカードを送るものはパッと思いつくだけでもジェイス、終末、ヴェンディリオンなど沢山存在します。
したがってグレンゾはそれらに対する抑止力や中盤以降ありちなマナフラッドの解消先として考えるならばこれ以上ないベストカードといえます。
●グレンゾが有効なデッキ
・UW奇跡
・ジャンド
・EsperBlade
・NicFit 等々・・・
見事にどれも盤面で勝負するデッキばかりです。
逆に、ここで挙げられていないデッキ(テンポやコンボ)が多い環境ではグレンゾは能力を起動する暇が全く無いのでマナ拘束のキツい灰色熊でしかありません。(どことなく汁婆と通じるものがありますね)
そして、現在のレガシー環境においてボードデッキの数がテンポデッキとコンボデッキの合計数を上回っているかといえば・・・実態はそんなことは全くありません。
ということで、 勝ちにいくならゴブリンの2マナ圏はこれまでと同じく戦争司令官や群衆追いを使うのが賢い選択ではないでしょうか。
しかし、シナジーの塊であることや、いつ引いても仕事をすることからこれほど食指を動かされるカードは中々ありません。
これだけ可能性があるカードですので何とか使ってみたい気はしますね。
●オマケ
【MTGO Legacy】2014.06.14 EsperBlade VS Goblin
https://www.youtube.com/watch?v=UJ2zkBvZOVI
爆薬で1:2交換をされたときはどうしようかと思いましたが、相手が不慣れだったので勝てました。グレンゾが活躍したと言っておきながら実際のところ一番仕事をしたのはタクタクの潰し屋ですが・・・
※1とにかく早くグレンゾが使いたかったので構成は考慮せずに既存のデッキに1枚突っ込んだだけの形になっています。
※2ヤスデ団と針が入っているのはG1で事故った相手のデッキをテゼレッターと勘違いしたからです。
追記:2016年8月19日
新しいグレンゾに関する考察書きました
【コンスピラシー】レガシーのゴブリンおける《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo,Havoc Raiser》の可能性について考察
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201608192109459548/
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