GP千葉では盗難事件が全くなかったそうですが、自分は置き引きされていました(クソザコ)
※ ※ ※
さて、GPTから数えて長かったGP千葉がようやく終わりました。
今回自分はGPT行脚は一切行わず、日々の一人回しとコンスピ2が入って以降のMOだけで準備を済ませました。
こうしたのは元々GPTに出る時間を確保できなかったというのもありますが、それ以上にGPTで実践経験を積むより一人回しで煮詰めていった方が効率いいんじゃね?と思ったからというのもあります。
残念ながらMOはリアルとメタが違いすぎてほとんど練習になりませんでしたが、一人回しの方は色々な経験が積めてその際に書いた自分用の調整メモは3万文字を超えるまでになりました。
GPに向けたこの練習方法は(今回は)間違っていなかったようで初日7-2、二日目3-3でプロポイント1点のお持ち帰りに成功しました。
マネーフィニッシュこそできませんでしたが、ゴブリンとかいうロートルオワコンデッキでプロポイントを獲得できたのは十分普及点かと思います。
そこで今回はデッキ構成について備忘録も兼ねて書いておきます。
■デッキ選択について
今回用意したゴブリンは以下の通り
①赤単t黒 ノーマルゴブリン
②赤単t黒 虚空の杯ゴブリン
③赤緑t黒 ノーマルゴブリン
④赤緑t黒 虚空の杯ゴブリン
⑤赤白t黒 ノーマルゴブリン
⑥赤白t黒 石鍛冶ゴブリン
⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリン
他にも罰する火ゴブリンとか死儀礼ゴブリンとかゴーア族ゴブリンとかラブルゴブリンとかダレッティゴブリンとかありましたが、どれもファンデッキの域は出ないポンコツだったので没
無難なのは①③ですが、今回の目的はあくまで“楽しむこと”ではなく“勝つこと”です。
普通のゴブリンで普通にいっても普通に負けるのは目に見えていたので①③は除外。
まずはTier1相手には全て勝つ構築を最優先にし、次にTier2以降も拾えたら拾うことを念頭に置いたデッキ選びをしました。
そのために想定したメタは以下の通りです
Tier1
Miracle
Eldrazi
Death and Tax
Grixis Delver
BUG Cascade
Omni Tell
Tier1.5~
Lands
Infect
ANT
Reanimate
Burn
このメタ読みに沿って全てに勝てる可能性のある王者のゴブリン、⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリンを今回も選びました。
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《タール火/Tarfire》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《鋭い突端/Needle Spires》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《Pyrokinesis》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《真髄の針/Pithing Nedle》
1 《三なる宝珠/Trinisphere》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
■個別カードについて
※固定パーツやメジャーなパーツについては飛ばします。
●2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
従僕4枚、薬瓶4枚、虚空の杯3枚、火花鍛冶1枚にグレンゾ2枚が加わることでキープ基準がようやく14枚になりました。これはカナスレ理論からしても望ましい数値です。
GPは長丁場で“安定性”と“デッキパワー”の両立が求められるので、GP本番前にグレンゾが刷られたのは本当に幸運でした。
今まではタール火やPyrokinesisを騙し騙しキープ基準としてカウントして構築しなければいけなかったので、その呪縛からもやっと解放されたわけです。
性能についても過去のエントリーで書いたように単純に“強い”のは勿論のこと、未だに99%のプレイヤーは対グレンゾにおける正しいプレイングができていないので除去を引き付ける避雷針としてもバッチリ仕事をしてくれました。
グレンゾを入れたことで群衆追いの2枚目と戦争司令官が抜けてしまいましたが、それらを抜いてもグレンゾは入れる価値があったと今回のGPを終えて確信に至りました。
群衆追いの2枚目は実物提示教育系デッキに特にほしいのですが、そこまで数は多くないだろうというメタ読みから減らしても問題ないという判断で。
モグの戦争司令官は唯一エルドラージ相手には欲しい瞬間があるものの、それ以外には2/2のグレンゾでも代用が効き、カードパワーの低さがどうにも許容できるレベルではなかったので0枚にしました。
●1 《火花鍛冶/Sparksmith》
今も昔も入れないタイプのゴブリンが圧倒的多数派ですが、Death and TaxやBUG Cascadeがブイブイいわせる現在のメタなら絶対入れるべきだと声を大にして言いたいです。
薬瓶スタートの3T目女看守を強く運用するには必要不可欠な存在ですし、モグの戦争司令官を切った今、横並べ戦略もありません。
火花鍛冶を入れてないゴブリンはいわば石鍛冶を入れてるのに装備品は入れてないDeath and Taxのようなもの。
対ミラクルですらサーチすることもあります。オーソドックスな型のゴブリンなら絶対に採用すべきです。
●1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
GP本戦では比較的安価かつ勝てるデッキとしてDeath and Tax、Eldraziの流行が予想されました。
その二つはメインからナチュラルにコンボ耐性があるので今回のGPはコンボを使うのが躊躇われるメタゲームが展開され、結果的に近年類を見ないフェアデッキ環境となりました。
Death and Tax、Eldrazi。Grixis Delver、BUG Cascadeなどなど・・・これらフェアデッキが多いのであれば名手を入れない理由はありませんよね、っていう。
●2 《鋭い突端/Needle Spires》
対BG(主にBUGカス)に安定して白星を上げるにはどうしてもRIPの力が必要で、それを実現するにはデッキ内にある程度の白マナソース(最低でも9枚)は入れなければなりません。
以前このミシュラン2枚の枠はフェッチだったのですが、それだとRIPを置いた後にリソースが尽きてドローゴーになったり、ミラクルに終末→ジェイスをやられた返しにこれを退かせず負けることがぼちぼちありました。
そこでタップインのリスクを背負ってでもミシュラン採用に踏み切りました。
5月あたりに“ミシュラン1枚は許容範囲内”、というエントリーを挙げましたがその後更に検証して2枚入れてもリスクよりリターンの方が大きいと判断できたので今回は2枚採用でいきました。
GPT+GP本戦の19回戦を通してミシュランのタップインが問題になった瞬間は2回だけで、どちらも運良くゲームに影響はありませんでした。
その一方、除去は3回も引き付けてくれて、ミシュランがあったからこそ勝てたゲームも1回あったほどです。フェアデッキ環境の本GPでは明らかにリターンの方が大きかったので2枚採用は結果的に正解でした。
●4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
BUG CascadeはTier1かつ対策すれば勝負になるマッチアップなので絶対にイージールーズは許されません。
で、調整の結果それを防ぐにはやっぱりRIPは必要という結論に落ち着きました。
白を足さずとも怒り狂う山峡、溶岩使い、Goblin Caves、唐突なる死、血染めの月などを駆使すれば勝てないこともなかったのですが、そうすると今度は墓地対策を入れるスペースがなくなって対Reanimate戦などが絶望的になります。
ゴブリンで使える墓地対策でありながらBUG Cascade対策にもなるカードといえば現状はRIPしかない(遺産は間に合ってない)ので、必要悪として今回もガン積で。
フェアデッキ・アンフェアデッキ全てを蹴散らす王者のゴブリンにはRIPが欠かせないと思います。
●1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
これは全部書くと長いので簡潔にまとめると、75枚全体のバランス調整の末入りました。
置物対策を入れたい&クリーチャー対策も入れたい・・・だけどスペルのスロットはこれ以上取れない、みたいな相手が今の環境は多いので1枚入りました。
コラガンの命令ではなく忘却の輪を選んだのはBUG Cascadeよりエルドラージの方が多いと読んでの結果です。
Eldrazi、Death and Tax、Omni tell相手にサイドインできて、かつローグに当たっても丸くサイドインできるカードといえばやっぱりコレですよね。
●1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
3枚目のPyrokinesisであり3枚目の罠の橋として採用しました。
Pyrokinesis2枚とタール火1枚だと微妙に除去が足りないのですが、かといってタール火2枚は多すぎるように感じましたし、3枚目のPyrokinesisは腐ることが多かったので採用できません。
そこで毒の濁流です。比較対象として唐突なる死がありますが、あちらはグリデル(死儀礼・デルバー・YPM)相手にサイドインできず、エルドラージにそもそも無力なのでこちらを入れました。
たまに当たるMarvericなんかにもサイドインします。
●1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
最近のBUG Cascadeはめっきり疫病も減って濁流ばかりになりましたが、それでも見栄え損ないやゴルガリの魔除けをかわせるようになるので必要です。
また、赤系デッキであれば依然としてサイドからは2点除去が投入されるので、それらに負けないために1枚投入しました。
これが一番輝くのは対Grixis Delver戦で相手の稲妻、二股などからこっちのゴブリンを守ると共に、デルバー、ネメシスとのすれ違いのダメージレースを制することができます。
クロックパーミ系が環境に居続ける限りなんだかんだで必ず1枚は必要なゴブリンだと思っています。
●1 《三なる宝珠/Trinisphere》
元々2枚目の針だった枠です。本来miracleとSneakShow、Death and Taxを見越しての針でしたが、Death and Taxの躍進に伴ってSneakShowユーザーがOmni tellに流れることが予想されたのでインする相手が少ないことで別のカードにすることに。
最初は歪める嘆きが上記三つのデッキにサイドインできるので入れていましたが、キャストタイミングが限定されるのと2マナのサイドカードとしてはインパクトに欠けるので不採用しました。
憂鬱もmiracleとDeath and Tax相手には悪くはなかったのですが、Omini tell相手にサイドインできないのがマズかったので×
全体の組み合わせからサイドのインアウトを検討した結果、Death and Taxはサイドボーディングを工夫すれば勝負できると判断して、miracleとOmni tellに強烈に刺さる三なる宝珠を入れることにしました。
三なる宝珠はmiracleに面白いほど刺さるだけでなく、サイド後の負けパターンである僧院の導師に効くのも採用を後押しする理由になりました。(2枚目の針だと虚空の杯と喧嘩することも結構ありましたからね・・・)
Omni tell相手には持ってるだけでOKという手軽さが最高ですし、何よりオフェンシブサイドボーディングで使われる可能性のある僧院の導師を全知と一緒にナチュラルに対策できる点も嬉しいところ。
特筆すべきカードを挙げてみましたが、ビックリするほど少なかったです。
まぁ・・・今使っているゴブリンのベースとなっている構成も何年にも渡ってダラダラ作り上げたものなので今更書くこともそんなに無いよね、っていう。
質問やご意見などがありましたらコメント頂ければ可能な限り答えようと思います。
※ ※ ※
さて、GPTから数えて長かったGP千葉がようやく終わりました。
今回自分はGPT行脚は一切行わず、日々の一人回しとコンスピ2が入って以降のMOだけで準備を済ませました。
こうしたのは元々GPTに出る時間を確保できなかったというのもありますが、それ以上にGPTで実践経験を積むより一人回しで煮詰めていった方が効率いいんじゃね?と思ったからというのもあります。
残念ながらMOはリアルとメタが違いすぎてほとんど練習になりませんでしたが、一人回しの方は色々な経験が積めてその際に書いた自分用の調整メモは3万文字を超えるまでになりました。
GPに向けたこの練習方法は(今回は)間違っていなかったようで初日7-2、二日目3-3でプロポイント1点のお持ち帰りに成功しました。
マネーフィニッシュこそできませんでしたが、ゴブリンとかいうロートルオワコンデッキでプロポイントを獲得できたのは十分普及点かと思います。
そこで今回はデッキ構成について備忘録も兼ねて書いておきます。
■デッキ選択について
今回用意したゴブリンは以下の通り
①赤単t黒 ノーマルゴブリン
②赤単t黒 虚空の杯ゴブリン
③赤緑t黒 ノーマルゴブリン
④赤緑t黒 虚空の杯ゴブリン
⑤赤白t黒 ノーマルゴブリン
⑥赤白t黒 石鍛冶ゴブリン
⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリン
他にも罰する火ゴブリンとか死儀礼ゴブリンとかゴーア族ゴブリンとかラブルゴブリンとかダレッティゴブリンとかありましたが、どれもファンデッキの域は出ないポンコツだったので没
無難なのは①③ですが、今回の目的はあくまで“楽しむこと”ではなく“勝つこと”です。
普通のゴブリンで普通にいっても普通に負けるのは目に見えていたので①③は除外。
まずはTier1相手には全て勝つ構築を最優先にし、次にTier2以降も拾えたら拾うことを念頭に置いたデッキ選びをしました。
そのために想定したメタは以下の通りです
Tier1
Miracle
Eldrazi
Death and Tax
Grixis Delver
BUG Cascade
Omni Tell
Tier1.5~
Lands
Infect
ANT
Reanimate
Burn
このメタ読みに沿って全てに勝てる可能性のある王者のゴブリン、⑦赤白t黒 虚空の杯ゴブリンを今回も選びました。
●メインボード
4 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
4 《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
4 《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》
3 《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》
2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
2 《ゴブリンの酋長/Goblin Chieftain》
2 《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
1 《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
1 《棘鞭使い/Stingscourger》
1 《火花鍛冶/Sparksmith》
1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
1 《群衆の親分、クレンコ/Krenko, Mob Boss》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper》
1 《ヤスデ団/Earwig Squad》
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
3 《虚空の杯/Chalice of the Void》
1《タール火/Tarfire》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4 《リシャーダの港/Rishadan Port》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《不毛の大地/Wasteland》
3 《Plateau》
2 《鋭い突端/Needle Spires》
2 《山/Mountain》
1 《Badlands》
●サイドボード
4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《Pyrokinesis》
2 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
1 《稲妻造り士/Lightning Crafter》
1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
1 《真髄の針/Pithing Nedle》
1 《三なる宝珠/Trinisphere》
1 《虚空の杯/Chalice of the Void》
■個別カードについて
※固定パーツやメジャーなパーツについては飛ばします。
●2 《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
従僕4枚、薬瓶4枚、虚空の杯3枚、火花鍛冶1枚にグレンゾ2枚が加わることでキープ基準がようやく14枚になりました。これはカナスレ理論からしても望ましい数値です。
GPは長丁場で“安定性”と“デッキパワー”の両立が求められるので、GP本番前にグレンゾが刷られたのは本当に幸運でした。
今まではタール火やPyrokinesisを騙し騙しキープ基準としてカウントして構築しなければいけなかったので、その呪縛からもやっと解放されたわけです。
性能についても過去のエントリーで書いたように単純に“強い”のは勿論のこと、未だに99%のプレイヤーは対グレンゾにおける正しいプレイングができていないので除去を引き付ける避雷針としてもバッチリ仕事をしてくれました。
グレンゾを入れたことで群衆追いの2枚目と戦争司令官が抜けてしまいましたが、それらを抜いてもグレンゾは入れる価値があったと今回のGPを終えて確信に至りました。
群衆追いの2枚目は実物提示教育系デッキに特にほしいのですが、そこまで数は多くないだろうというメタ読みから減らしても問題ないという判断で。
モグの戦争司令官は唯一エルドラージ相手には欲しい瞬間があるものの、それ以外には2/2のグレンゾでも代用が効き、カードパワーの低さがどうにも許容できるレベルではなかったので0枚にしました。
●1 《火花鍛冶/Sparksmith》
今も昔も入れないタイプのゴブリンが圧倒的多数派ですが、Death and TaxやBUG Cascadeがブイブイいわせる現在のメタなら絶対入れるべきだと声を大にして言いたいです。
薬瓶スタートの3T目女看守を強く運用するには必要不可欠な存在ですし、モグの戦争司令官を切った今、横並べ戦略もありません。
火花鍛冶を入れてないゴブリンはいわば石鍛冶を入れてるのに装備品は入れてないDeath and Taxのようなもの。
対ミラクルですらサーチすることもあります。オーソドックスな型のゴブリンなら絶対に採用すべきです。
●1 《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》
GP本戦では比較的安価かつ勝てるデッキとしてDeath and Tax、Eldraziの流行が予想されました。
その二つはメインからナチュラルにコンボ耐性があるので今回のGPはコンボを使うのが躊躇われるメタゲームが展開され、結果的に近年類を見ないフェアデッキ環境となりました。
Death and Tax、Eldrazi。Grixis Delver、BUG Cascadeなどなど・・・これらフェアデッキが多いのであれば名手を入れない理由はありませんよね、っていう。
●2 《鋭い突端/Needle Spires》
対BG(主にBUGカス)に安定して白星を上げるにはどうしてもRIPの力が必要で、それを実現するにはデッキ内にある程度の白マナソース(最低でも9枚)は入れなければなりません。
以前このミシュラン2枚の枠はフェッチだったのですが、それだとRIPを置いた後にリソースが尽きてドローゴーになったり、ミラクルに終末→ジェイスをやられた返しにこれを退かせず負けることがぼちぼちありました。
そこでタップインのリスクを背負ってでもミシュラン採用に踏み切りました。
5月あたりに“ミシュラン1枚は許容範囲内”、というエントリーを挙げましたがその後更に検証して2枚入れてもリスクよりリターンの方が大きいと判断できたので今回は2枚採用でいきました。
GPT+GP本戦の19回戦を通してミシュランのタップインが問題になった瞬間は2回だけで、どちらも運良くゲームに影響はありませんでした。
その一方、除去は3回も引き付けてくれて、ミシュランがあったからこそ勝てたゲームも1回あったほどです。フェアデッキ環境の本GPでは明らかにリターンの方が大きかったので2枚採用は結果的に正解でした。
●4 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
BUG CascadeはTier1かつ対策すれば勝負になるマッチアップなので絶対にイージールーズは許されません。
で、調整の結果それを防ぐにはやっぱりRIPは必要という結論に落ち着きました。
白を足さずとも怒り狂う山峡、溶岩使い、Goblin Caves、唐突なる死、血染めの月などを駆使すれば勝てないこともなかったのですが、そうすると今度は墓地対策を入れるスペースがなくなって対Reanimate戦などが絶望的になります。
ゴブリンで使える墓地対策でありながらBUG Cascade対策にもなるカードといえば現状はRIPしかない(遺産は間に合ってない)ので、必要悪として今回もガン積で。
フェアデッキ・アンフェアデッキ全てを蹴散らす王者のゴブリンにはRIPが欠かせないと思います。
●1 《忘却の輪/Oblivion Ring》
これは全部書くと長いので簡潔にまとめると、75枚全体のバランス調整の末入りました。
置物対策を入れたい&クリーチャー対策も入れたい・・・だけどスペルのスロットはこれ以上取れない、みたいな相手が今の環境は多いので1枚入りました。
コラガンの命令ではなく忘却の輪を選んだのはBUG Cascadeよりエルドラージの方が多いと読んでの結果です。
Eldrazi、Death and Tax、Omni tell相手にサイドインできて、かつローグに当たっても丸くサイドインできるカードといえばやっぱりコレですよね。
●1 《毒の濁流/Toxid Deluge》
3枚目のPyrokinesisであり3枚目の罠の橋として採用しました。
Pyrokinesis2枚とタール火1枚だと微妙に除去が足りないのですが、かといってタール火2枚は多すぎるように感じましたし、3枚目のPyrokinesisは腐ることが多かったので採用できません。
そこで毒の濁流です。比較対象として唐突なる死がありますが、あちらはグリデル(死儀礼・デルバー・YPM)相手にサイドインできず、エルドラージにそもそも無力なのでこちらを入れました。
たまに当たるMarvericなんかにもサイドインします。
●1 《猪牙のしもべ/Boartusk Liege》
最近のBUG Cascadeはめっきり疫病も減って濁流ばかりになりましたが、それでも見栄え損ないやゴルガリの魔除けをかわせるようになるので必要です。
また、赤系デッキであれば依然としてサイドからは2点除去が投入されるので、それらに負けないために1枚投入しました。
これが一番輝くのは対Grixis Delver戦で相手の稲妻、二股などからこっちのゴブリンを守ると共に、デルバー、ネメシスとのすれ違いのダメージレースを制することができます。
クロックパーミ系が環境に居続ける限りなんだかんだで必ず1枚は必要なゴブリンだと思っています。
●1 《三なる宝珠/Trinisphere》
元々2枚目の針だった枠です。本来miracleとSneakShow、Death and Taxを見越しての針でしたが、Death and Taxの躍進に伴ってSneakShowユーザーがOmni tellに流れることが予想されたのでインする相手が少ないことで別のカードにすることに。
最初は歪める嘆きが上記三つのデッキにサイドインできるので入れていましたが、キャストタイミングが限定されるのと2マナのサイドカードとしてはインパクトに欠けるので不採用しました。
憂鬱もmiracleとDeath and Tax相手には悪くはなかったのですが、Omini tell相手にサイドインできないのがマズかったので×
全体の組み合わせからサイドのインアウトを検討した結果、Death and Taxはサイドボーディングを工夫すれば勝負できると判断して、miracleとOmni tellに強烈に刺さる三なる宝珠を入れることにしました。
三なる宝珠はmiracleに面白いほど刺さるだけでなく、サイド後の負けパターンである僧院の導師に効くのも採用を後押しする理由になりました。(2枚目の針だと虚空の杯と喧嘩することも結構ありましたからね・・・)
Omni tell相手には持ってるだけでOKという手軽さが最高ですし、何よりオフェンシブサイドボーディングで使われる可能性のある僧院の導師を全知と一緒にナチュラルに対策できる点も嬉しいところ。
特筆すべきカードを挙げてみましたが、ビックリするほど少なかったです。
まぁ・・・今使っているゴブリンのベースとなっている構成も何年にも渡ってダラダラ作り上げたものなので今更書くこともそんなに無いよね、っていう。
質問やご意見などがありましたらコメント頂ければ可能な限り答えようと思います。
コメント
幾つか質問させてください。
・以前グレンゾの考察で「新グレンゾを採用するのであれば不毛の大地・リシャーダの港を7枚から5枚まで減らさなくてはなりませんが」と書かれていましたが、今回は7枚取っていらっしゃいますね。使っていて赤マナが・・・ということはなかったんでしょうか?
・アメドリ京都優勝デッキに入っていたようなサリアや僧院長などのt白でよく使われる妨害もできる生物を採用しなかった理由はありますか?
・ゴブリンデッキを使っていて非ゴブリンカードの一枚差しはなかなかハンドに入りづらく欲しい時にもどかしく思ったりします。今回のサイドボードの「三なる宝珠」や「忘却の輪」は特にこの局面では欲しい!と思うことが多くありそうな一枚差しカードですが実際はどのように運用されていましたか?
・またそれに関連してアーキタイプごとのサイドイン・サイドアウト案をいくつか教えていただけたらと・・・・・・
文章長くて申し訳ありません。参考にしたいので回答いただければと思います。