（なぜエレメンタルなんだ・・・）

炎族の村
土地

炎族の村が戦場に出るに際し、あなたは自分の手札からエレメンタル・カードを1枚公開してもよい。そうしないなら、炎族の村はタップ状態で戦場に出る。

Ｔ：あなたのマナプールに(赤)を加える

(赤)Ｔ：クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは速攻を得る。

ゴブリンじゃないのが残念ですが、エレメンタルのカードを公開してアンタップインで出る特殊地形は原初の彼方についでこれで2枚目。エレメンタルばかり妙に優遇されてるのはズルい。

ゴブリンにはこの炎族の村の速攻の部分を+1/+1か先制攻撃にしたバージョンの土地をくれないもんでしょうかね。

特に+1/+1ランドは憎き死儀礼も石鍛冶も速槍も突破できるようになるのでかなり助かるのですが・・・さて・・・

フルスポイラーも公開されたので、そろそろレガシーのゴブリン視点でタルキール覇王譚についてまとめて見てみたいと思います。
ちなみに、M15のレビューのときは現在絶賛活躍中のゴブリンの熟練扇動者を盛大にハズしているので今回も外しまくってるかもしれません。

【Magic 2015】《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201406220002007651/

残忍な切断　B④　インスタント　探査
なぜ赤じゃないんだ。
ゴブリンにおける探査は主に相手のタルモを小さくする役割を期待されます。かなり良いカードだとは思いますが、これのためだけに黒をタッチするかと言われると・・・だったら1ターン目の秘密を掘り下げる者やルーンの母に撃てる剣鋤でいいよね、という話になってしまうのが悲しいところ。

スゥルタイのゴミあさり　B⑤　3/3　飛行　探査
なぜ3/4じゃないんだ。
もう随分昔の話になりますが、ゴブリンで使う墓忍びはダブルシンボルがきつかったのでシングルシンボルの良い生物を！と、期待したら刷られたのは3/3飛行でした。駄目ではないのですが、稲妻1発で落ちるのはカードパワー的に厳しいものがあります。
よろめく従者と合体させて7マナ3/4 飛行 接死 探査くらいが最高だったのですが、現実は甘くなかった。

ゴブリンすべり　R②　エンチャント（場）
プレビューでイラストを見たときは「これは来た！」と思ったのですが、ゴブリンではなくエンチャント（場）でした。ブロック構築の方で活躍してください。

軍族童の突発　RR①　ソーサリー
イラストが公開されたときは「これは来た！」と思ったのですが、ゴブリンではなくソーサリーでした。屋根職人よりかは強いのでリミテやスタンでの活躍を期待します。

嘲る扇動者　R①　2/1 変異
こちらで既に書いてました↓

【タルキール覇王譚】赤単色の2マナのレアゴブリン、Instigatr dera mo faについて
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201409042012406479/

足首裂き　RWB②　2/2速攻
こちらで既に書いてました↓

【タルキール覇王譚】オロスカラーのレアのゴブリン、Ankle Shankerについて
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201409031219318613/

軍族の解体者　RWB①　5/4　飛行
場に出せればカッコいいし強い。4マナ以上、3/4以上、飛行持ちというクリーチャーは今の環境における一つのソリューションなので是非とも使いたいところ。しかし、とにかく色拘束がネックとなります。テンポデッキ相手に使いたいのにそのテンポデッキ相手にRWG①を揃えるのはかなり至難の業。

子馬乗り部隊　RWB③　2/2 変異
こちらで既に書いてました↓

【タルキール覇王譚】3色になって帰ってきた包囲攻撃の司令官！
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201409111455478826/

キュービジュアルの時点ではゴブリンの存在が強く示唆されていたものの、実際は3枚しかゴブリンらしいゴブリンはありませんでした。
期待されていた探査もゴブリンにマッチしそうなものはなく、むしろ他のデッキを強化するようなものばかりで厳しい感じです。

こりゃ来週の禁止改定に期待ですね・・・

Instigatr dera mo faはスウェーデン語らしいです。

Instigatr dera mo fa　①R
クリーチャー・ゴブリン・ならず者

変異　②R

～が表になったとき、それがあなたのターンならばクリーチャー1体を対象とし、それをアンタップしてターン終了時までコントロールを得る。それは速攻を持つ

2/1


` ﾆ|ュ _二,　　　　’’’’７　 _二,　 | ヽヽ_」_」_　_|＿　:/　ﾍ
入呈 　 _ノ ､　　￣（￣　 _ノ　 |__丿　} .-’　ﾉ よ　{_,,　.|
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　　　,,...-=ミミミミﾐヽ､
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ゴブリンデッキは従僕と薬瓶からコストを踏み倒して後続をプレイするのが基本的な展開方法です。
そのため、能力がCipで誘発するものかそうでないものかは採用を検討する際の大きな基準になります。

タルキールでは変異から表になった時に誘発する能力を持ったクリーチャーが既に公開されていたので、もしや・・・と心配していたのですが、その不安は的中してしまいました。

変異が表になったとき誘発、なんて面倒なことはやめて普通にCipで脅しつけじゃ駄目ですかね・・・
それだったら棘鞭使いと似たようなポディションで採用できたのですが・・・残念でした。

それにしても・・・この性能でレアとは

マルドゥでしたっけ？

今朝、タルキールのエントリーパックのレアが5枚公開され、その中にはMTG史上初となるオロスカラーのレアゴブリンがいました。
イラストは既に公開されていたアレです。てっきりトークンか何かと思いきや、まさかレアだったとは・・・

Ankle Shanker　②RWB
クリーチャー　ゴブリン・狂戦士

速攻
～が攻撃に参加したとき、あなたがコントロールするクリーチャーはターン終了時まで先制攻撃と接死を得る。

3/3



う～ん・・・・・・

●何が駄目なのか？

１、タフネスが3
クレンコにしても稲妻造り師にしても汁婆にしても、この業界は何故かタフネス4を中々刷ってもらえないようです。

レガシーにおけるタフネス3と4には稲妻に耐えられるかそうでないかの大きな壁があります。
なんでAnkle Shankerは2/4じゃないんですかね・・・

２、5マナという重さ
レガシーのゴブリンにおける5マナといえば包囲攻撃の司令官にしてもキキジキにしても、ゲームを決めるだけの決定力が求められます。
それらと比較すると、Ankle Shankerはどうしてもパンチ力に欠けます。。。

じゃあ4マナだったら使ったのか？と聞かれるとそれはまた困りますが

３、3色
一番のネックはやはりココでしょう。2色であれば山＋洞窟 or 山+デュアランで事足りますが、3色となるとそこに更に追加で色マナを調達しなければいけません。

Ankle Shankerが輝くのは対生物デッキにおける睨み合いの状態ですが、それらのデッキは総じて不毛の大地を入れているので果たして3色を揃えさせてもらえるかと考えると難しいものがありそうです。

Ankle Shankerが検討に値するレベルになるにはコレくらいの性能が必要だったのではないでしょうか？

新・Ankle Shanker　①R(W/B)
クリーチャー　ゴブリン・狂戦士

～が攻撃に参加したとき、あなたがコントロールする攻撃に参加しているゴブリンはターン終了時まで先制攻撃と接死を得る。

1/4

そういえば、なんで先制攻撃と接死は攻撃クリーチャー以外にも付いたんですかね・・・？



いきなり厳しいゴブリンを見せつけられてしまいましたが、タルキールのプレビューはまだまだこれからなので、今後に期待したいところです。


●追記　9月5日(金)　00：10
P/Tはリークの時点では3/3でしたが、正しくは2/2のようです。（画像３）

リークの時点では4/4だったのに、最終的には6/4になったAvalanche Tuskerと逆に弱体化させられたAnkle Shanker。

どこで差がついたのか。慢心、環境の違い―――

月初かつ月曜の朝っぱらから何やってるんでしょうね。。。


現在行われているPaxEastにて、タルキールに収録されるゴブリンのイメージが公開されました。画像→

注目すべきはゴブリンはTemurにも存在したことでしょう。Madurに居ることは既に分かっていましたが、まさか他の氏族にも居るとは予想外でした。

わざわざ氏族の紹介で挙げるということは、それなりに数が居るのではないでしょうか。

3色がテーマなので軽いゴブリンは難しいかもしれませんが、ゼンディカーでは先達や煽動者、廃墟飛ばし等の優秀なゴブリンが多数存在したので、同じくタルキールでも強力なゴブリンに期待したいところです。

Elvesの死儀礼やMerfolkのネメシスまでの贅沢は言いませんが、個人的には看守と焼却者の枠を奪ってくれるようなカードに期待したいところです。現在のゴブリンで特に弱いのがこの2枚なので。※

例えばこんな感じでしょうか。

新・ゴブリンの女看守　①R
～が場に出たとき、あなたのライブラリーからパワー2以下のゴブリンクリーチャーを1枚探し、それをハンドに加える
1/2

新・宝石の手の焼却者　②R
～が場に出た時、クリーチャ1体を対象にする。～はそのクリーチャーに場にいるゴブリンの数だけダメージを与えてもよい
2/2

まぁこれは無理でしょうが、今から楽しみです。

※参考
【考察】レガシーのゴブリンデッキで女看守が一番弱い３つの理由
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201407022111209847/

右の画像の通り。

未来予知からずっと来ると言われ続けていた探査が遂にやってきました。
ゼンディカーとは何だったのでしょうか。。。

オロスカラーの布告除去や墓忍びを彷彿とさせる黒いデーモン。そして長期戦にも安心の兵士製造クリーチャーなどなど・・・毎年この時期はワクワクさせられますね。


果たしてレガシーレベルのゴブリンは登場するのか？気になりますね。



●追記
なんとONSのフェッチランドが再録されるようです。（画像３）
ゴブリン的にはこれは間違いなく追い風です。

というのも、フェッチランドの増加は資産の都合からBurnのようなゴブリンが苦手とするデッキを渋々使っていたプレイヤーに他のデッキを選択させるだけの理由になるからです。

これをきっかけにGP京都ではBurnやElvesを使うプレイヤーが少しでも減ってくれれば有り難いのですが・・・どうなることやら。

あと、フェッチランドが再録ということでシャドームーアにあった基本地形タイプを持ったおまけ能力付きの土地にも期待したいところです。

フェッチランドは単体ではただの弱い2色地形なので何かしらこういったテコ入れは期待したいところ。
あのシリーズは霧覆いの平地がグレンゾと相性が良く唯一使えそうだったのですが、白パーマネント2個という条件が厳しかったので・・・

待望のつぶやき林シリーズ・・・ならず！

刷られたのは多くのプレイヤーが予想したように大本命の３色タップインランドでした。

さて、そうなると次に気になるのがレア土地の存在です。

同じ３色をフィーチャーしたアラーラではレアの多色地形は存在せず、そのかわり全景シリーズがコモンに収録されました。

しかし、全景シリーズは鳴かず飛ばずで全く活躍することなく明らかな失敗として終わりました。

そういう経緯を踏まえると、もう一種類は収録されるであろう多色地形はどういうものが来るのでしょうか？

単純に全景シリーズをリメイクして使いやすくしたものか。
それともレアリティも変更して全く別の多色地形を収録するのか？


今からワクワクが止まりませんね。

Duel Decks: Speed vs. Cunning
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/duel-decks-speed-vs-cunning-2014-08-18

Pillaging Goblin 1RR
Creature - Goblin
Raid：When Pillaging Goblin enters the battlefield, if you attacked with a creature this turn, destroy target non-basic land.

2/2


フェイクでも全力で釣られるのが礼儀というもの。

GoblinWarDriverの時に味わったあの高揚→絶望を考えれば今回のオリカなんて可愛いもんです。

特徴を簡単に挙げると以下のようになります。

・戦争司令官を沢山入れる理由になる
・競争が激しい３マナ圏
・死儀礼と石鍛冶を超えられる
・ランデス12枚体制という可能性
・名前の長い土地、暗黒の深部、Maze of Ith等の怪しい土地に耐性が付く

プロキシを入れてデッキを回すところはまでは流石にやりませんが、食指を動かされる非常に興味深いカードです。


スタン視点で見ると強すぎかもしれませんが、レガシーのカードパワーを考えるとこういったカードはもっと沢山刷られてほしいところですね。



追記
タルキールにゴブリンは居るそうです。　やったねー
http://dougbeyermtg.tumblr.com/post/93217741214/give-it-to-me-straight-doug-are-there-goblins-in

無くなりました(´；ω；｀)

●タルキール覇王譚の楔
タルキール覇王譚が敵対色の3色（楔）押しということが遂に判明したわけですが、そうなると赤がメインに来る楔は【白赤黒】となります。

そして画像1枚目にあるように【白赤黒】のレジェンド枠のクリーチャータイプは何とオーク・戦士！
5つの部族が戦っている世界観のようなのでゴブリンがその隙間に入るのは難しそうですね・・・


●The Wedges
ひとつづつ見ていきたいと思います。

Abzan　白黒緑
→ゴブリンには全く関係ない色です。

Jeskai　青赤白
→赤が入っていますが、カラー的に理知的なポディションを担当することが見え見えなので残念。

Sultai　黒緑青
→ゴブリンには全く関係ない色です。

Mardu　赤白黒
→大本命だったものの、何とデュエルデックの時点でオークの部族だと判明。終戦。

Temur　緑青赤
→赤が入っていますが、緑メインのカラーなのでゴブリンはまず関係ないでしょう。


やっぱり大陸がテーマになるとゴブリンよりもオークや遊牧民のほうがテーマに合いますね。人間がどんどん強化されていくのは腹ただしいものがありますが。


追記
こうなったら後期待が持てるのは土地だけになります。つぶやき林と同じタイプの3色土地が出てくれるとレガシーのゴブリンデッキのマナ事情が激変するのでここは一つ頑張ってほしいところです。

Obelisk of Urd　⑥
アーティファクト

召集
Obelisk of Urdが戦場に出る際、クリーチャータイプを選ぶ。
あなたがコントロールする選ばれたクリーチャータイプを持つものは＋2/＋2の修正を受ける。



これは凄い！ドカーン物取扱者で悲しみを背負っていたら召集関連で凄いのが来ました。たまげたなぁ。

●マナコスト
召集カードは既に発表されているTripicate Spritsなどの例からして、どれも異常に重いコストかと思いきや、Obelisk of Urdは良い意味で期待を裏切ってくれました。ゴブリンで6マナ＋召集というコストは実に現実的なラインで、戦争司令官を3枚くらい度入れておけばキャストは安定して3マナ程度に抑えられるでしょう。
2年前に多くのプレイヤーが検討したクレンコを中心に据えたゴブリンは結局日の目を見ることはありませんでしたが、Obelisk of Urdが加入するM15以降なら可能性があるやもしれません。


●除去体制の大幅向上
1/1が3/3、2/2が4/4、3/3が6/6になります。
つまり、見栄え損ないやゴルガリの魔除け、仕組まれた疫病、罰する火、渋面の溶岩使い、紅蓮地獄、梅澤の十手、火と氷の剣といったダメージorマイナス除去をコレ1枚で全てシャットアウトできます。
唯一効く稲妻でさえギリギリ従僕は除去できるというレベルにまで落ち込むので+2/+2修正の有り難さは恐らく想像以上のものでしょう。


●戦闘力の大幅強化
ここ数年、死儀礼1体に従僕と看守が止められるシーンや宿敵1体に戦長と首謀者が止められるシーンは嫌というほど繰り返されてきました。が、Obelisk of Urdがあればそんな膠着状態も一発で解決します。
共同の功績やドラルヌの十字軍では恐らくここまで戦闘のイニシアチブを握ることは不可能でしょう。


●場持ちの良さ
Obelisk of Urbは6マナです。衰微に引っかかりません。つまり、BG系相手には一度場に出さえしてしまえばゲームが終わるまで高確率でこちらのクリーチャーは+2/+2修正を受け続けます。GoblinCavesを泣く泣く使っていた身としてはObelisk of Urdのこの場持ちの良さには感動すら覚えますね。
また、爆薬で吹っ飛ばず相殺にも引っかからないのでUWMiracleにも効く1枚となりそうです。


いや～凄いカードが現れたものですね。早くトーナメントで使ってみたいですね。

ゴブリンのドカーン物取扱者　①赤　1/2
クリーチャー　ゴブリン・戦士

あなたのターンのアップキープ開始時に「地雷」という名前の「R、このアーティファクトを生贄に捧げる：飛行を持たない攻撃クリーチャー1体を対象とする。このアーティファクトはそれに2点のダメージを与える。」を持つ無色のアーティファクト・トークンを一つ戦場に出す。その後、コイン投げをする。あなたがそのコイン投げに負けたら、ゴブリンのドカーン物取扱者は自身に2点のダメージを与える。

>>ゴブリンのドカーン物取扱者

>>飛行を持たない攻撃に参加しているクリーチャー1体に2点のダメージを与える。

>>コインを投げあなたがコイン投げに負けた場合、Goblin Kaboomistは自身に2点のダメージを与える。

ゴブリンが除去したいデルバー、死儀礼、石鍛冶のどれも殺せません！凄い！解散！



●追記
本当はこのくらいやってほしかったですね。

ゴブリンのドカーン物取扱者　①赤　1/2
クリーチャー　ゴブリン・戦士

あなたのターンのアップキープ開始時に「地雷」という名前の「R、このアーティファクトを生贄に捧げる：飛行を持たないクリーチャー1体を対象とする。このアーティファクトはそれに2点のダメージを与える。」を持つ無色のアーティファクト・トークンをあなたがコントロールしていなかったら戦場に出す。

地雷ということで飛行は落せませんが、毎ターン増殖しないのであれば上天の閃光の例からしてOKだったのではないでしょうか？プレイヤーに打てない分、罰する火エンジンよりも弱いですし。

名前がゴブリンのドカーン物取扱者と、ネタっぽかったのがコイントスの原因ですかね。これが「ゴブリンの危険物取扱者」だと途端に強そうになるのですが・・・

いづれにしても、

・2マナ以下で
・タフネスが2の生物を除去できで
・繰り返し使える

という今のゴブリンが正に欲していた要件をかなり満たしているのでコイントスと攻撃クリーチャー限定は本当に残念でした。

そういえば、DotP関連で既にある程度M15のカードが発表されていました。そしてレアのゴブリンで《ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster》なるカードが発表されているではありませんか。ここはせっかくなのでフルスポイラー前に少しづつ処理していきたいと思います。

ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster　　②赤

クリーチャー　ゴブリン・戦士
あなたがコントロールする他のゴブリン・クリーチャーは可能ならば毎ターン攻撃に参加する。
あなたのターンの戦闘フェイス開始時に速攻を持つ赤の1/1ゴブリン・トークンを1体戦場に出す。
Goblin Rabblemasterが攻撃に参加したとき、それはターン終了時まで他の攻撃に参加しているゴブリン1体につき+1/+0の修正を受ける。

2/2

>>あなたがコントロールする他のゴブリン・クリーチャーは可能ならば毎ターン攻撃に参加する。

解散。

強制アタックの弱さはゴブリンの突撃で既に嫌というほど味わっていますね。この一文がある限り、ゴブリンの熟練扇動者がレガシーのゴブリンで日の目を見る機会は一生訪れないでしょう。

しかし、スタンとなれば話は別です。クリーチャーが予知するスフィンクスしか入ってないようなトリコロールが環境を席巻すればミラーマッチでは多いに役立つのではないでしょうか。それこそスタン当時、ゴブリンの突撃がサイド後に光るケースもあったのと同じように。まぁ、無いとは思いますが・・・




◆追記
PT基本セットM15でゴブリンの熟練扇動者はそこそこ（とはいっても7名）使われたようです。
今回のPTはカードプールが1年でも最も広く、ライバルもチャンドラのフェニックスをはじめとした強力なカードばかりだったので結果は振るいませんでした。しかし、もしかしたらタルキールが出た秋以降は赤単の顔になるかもしれませんね。
（熱い手のひら返し）

久々にゴブリンに新戦力が投入されました。これは強い。（特定の相手には）

今回はゴブリン期待の星、グレンゾについて考えてみたいと思います。

地下牢の管理人、グレンゾ/Grenzo, Dungeon Warden　 (Ｘ)(黒)(赤)

伝説のクリーチャー — ゴブリン(Goblin)・ならず者(Rogue)
地下牢の管理人、グレンゾは、+1/+1カウンターがＸ個置かれた状態で戦場に出る。
(２)：あなたのライブラリーの一番下のカードをあなたの墓地に置く。それが地下牢の管理人、グレンゾのパワー以下のパワーを持つクリーチャー・カードであった場合、それを戦場に出す。

2/2

http://whisper.wisdom-guild.net/card/Grenzo%2C+Dungeon+Warden/

MTGにおいて、グレンゾは今まで無かったタイプのカードです。

ボトムにカードを送るカードは古のSoldevi Diggerを筆頭にいくらでも存在しますが、逆にボトムのカードを参照するカードはMTG史上恐らく初ではないでしょうか？（間違ってたらすいません）

過去に例が無いカードなだけにグレンゾはMTGの戦略性を広げる1枚としてその活躍に注目したいところです。一つ一つ分析してみたいと思います。


●マナコスト 　

グレンゾを語る上で一番のポイントとなる点は黒マナが要求されるところではないでしょうか。

グレンゾを既存のゴブリンに入れるならマナベースをある程度黒寄りにしなければなりません。

赤単のゴブリンに黒を一色タッチするだけなら問題ありませんが、既に白をタッチしているとなると話は別です。

マナベースの脆弱化はテンポデッキに対して露骨に弱くなるので、そうまでしてグレンゾをデッキに入れる価値があるかしっかり推し量る必要がありそうです。

・・・・・・グレンゾが赤単色であれば最高だったのですが（ボソッ


●パワー、タフネス

基本サイズのタフネスが2というのがとても偉いです。

というのも、これが仮に1/2や2/1だと環境に蔓延る石鍛冶や死儀礼相手に足が止まってしまうからです。また、タフネスが1だったら稲妻圏外に行くには5マナで待ってプレイしなければなりません。

しかし、基本サイズが2/2であればその心配もありません。

レガシーにおいて4マナと5マナには天と地ほどの差があるのでこれはとても助かります。女看守にもグレンゾのマッシブボディは見習ってほしいものです。


●能力

意外と起動する余裕がなく、また当たりが出る確率も低いです。

仮にデッキの半分がゴブリンでも当たりが出る確率は1/2なのでゴブリンを1体出すのに4マナかかる計算です。

例えばこんな感じのデッキがあったとします

４従僕
４看守
４焼却者
４首謀者
３戦長
２群衆追い
２グレンゾ
１戦争司令官
１棘鞭使い
１酋長
１名手
１タクタク
１稲妻造り師
１クレンコ
１司令官

４薬瓶
２タール火

２３土地

この場合、土地2枚とグレンゾを抜いた57枚の中では当たりが27枚で外れが30枚のように見えます。

しかし、実際のゲームで従僕や焼却者が出てもインパクトは余り無いので「これは嬉しい！」と思える“本当の当たり”が出る確率は見た目以上に低くなります。


したがって、確率を考えるとグレンゾの能力起動よりも港の起動を優先した方がいいんじゃないかという場面は当初の予想以上沢山ありました。

ただし、レガシーにおけるボトムにカードを送るものはパッと思いつくだけでもジェイス、終末、ヴェンディリオンなど沢山存在します。

したがってグレンゾはそれらに対する抑止力や中盤以降ありちなマナフラッドの解消先として考えるならばこれ以上ないベストカードといえます。


●グレンゾが有効なデッキ

・UW奇跡
・ジャンド
・EsperBlade
・NicFit　　等々・・・

見事にどれも盤面で勝負するデッキばかりです。

逆に、ここで挙げられていないデッキ（テンポやコンボ）が多い環境ではグレンゾは能力を起動する暇が全く無いのでマナ拘束のキツい灰色熊でしかありません。（どことなく汁婆と通じるものがありますね）


そして、現在のレガシー環境においてボードデッキの数がテンポデッキとコンボデッキの合計数を上回っているかといえば・・・実態はそんなことは全くありません。

ということで、 勝ちにいくならゴブリンの2マナ圏はこれまでと同じく戦争司令官や群衆追いを使うのが賢い選択ではないでしょうか。


しかし、シナジーの塊であることや、いつ引いても仕事をすることからこれほど食指を動かされるカードは中々ありません。

これだけ可能性があるカードですので何とか使ってみたい気はしますね。


●オマケ
【MTGO Legacy】2014.06.14 EsperBlade VS Goblin
https://www.youtube.com/watch?v=UJ2zkBvZOVI

爆薬で１：２交換をされたときはどうしようかと思いましたが、相手が不慣れだったので勝てました。グレンゾが活躍したと言っておきながら実際のところ一番仕事をしたのはタクタクの潰し屋ですが・・・

※１とにかく早くグレンゾが使いたかったので構成は考慮せずに既存のデッキに1枚突っ込んだだけの形になっています。
※２ヤスデ団と針が入っているのはG1で事故った相手のデッキをテゼレッターと勘違いしたからです。


追記：2016年8月19日
新しいグレンゾに関する考察書きました

【コンスピラシー】レガシーのゴブリンおける《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo,Havoc Raiser》の可能性について考察
http://aiueoaiueo.diarynote.jp/201608192109459548/